2015/10/19 19:09
鳥取県西伯郡南部町には、1300年以上前に書かれた日本最初の歴史書とされる「古事記」に「伯耆の国の手間」と記載された手間山があります。
その手間山には、国造りの大神である大国主命が若き日に、八十神たちに殺されて三柱の女神に蘇生され復活した「再生神話」が伝わっています。
死んだ神様をよみがえらせた薬を練ったと伝わるのが、南部町清水川の「清水井」の水です。
その清水井の水が最初に流れ込む田で、神話の水での特産品作りの取組みとして、昨年より古代米の栽培をしています。
神楽を舞い、大国主命が田に苗を投げ込み、大学生や地域の人などが手植えをした古代米は、先日の日曜についに収穫のときを迎えました。
収穫を祝う神楽が舞われ、やや黒みがかった黄金色の稲穂が、手刈りによって収穫されました。
はじめて稲刈りをする大学生を見かねて、見物にきていた集落のおばあさんが指導に入ります。
「昔はずっとやっちょっただもん」
田んぼの中のおばあさんは、とても動きがキビキビしていて、無駄がないすばやい動きで稲を刈り、まとめて藁で結わえていきます。
収穫した古代米は、はでに掛けて天日で乾燥されます。
太陽のエネルギーをたっぷりと受けて、さらにおいしくなることでしょう。
この古代米は、粟、小麦、大豆、小豆といっしょにして五穀米という雑穀商品にしています。
古代米サヨムラサキは、黒っぽい色をしているのですが、その色素に含まれる成分に体によい効果があるそうです。
神話の水の圃場で、神楽を舞って植えて、神楽を舞って収穫した古代米です。
今年は、この古代米の稲ワラで、正月に玄関や車に飾る「しめ縄」を作ってみようという話も出ていました。
神様を蘇生したよみがえりの水に由来する「しめ縄」って、なんかすごくありがたい感じがしませんか?
ほしいという方がおられましたら、下記のメールアドレスにしめ縄(予価1000~1500円くらい?)」がほしいとメールをしてください。
kaguken0211j@sea.chukai.ne.jp
10人以上おられたら、地域のしめ縄作り名人に相談して作ってみようと思います!