● BE THE CHANGE 1 at CAMBODIA
Be the change you want to see in the world
(世界のなかで見たいと思う変化に、あなた自身がなりなさい)
・・・マハトマ・ガンジー
● カンボジア農村部に井戸を掘る資金を集めたい!
新潟ブロック協議会は、2018年度、県内の少年少女5名とともに、カンボジアのプレアヴィヒアを訪問しての研修を行いました。
参加したこども達は、研修を通じて現地の方々と交流し、その現状と問題の所在、解決方法を検討しました。
そうして、井戸のある家とない家の生活水準のちがいや、井戸による生活の質の改善、汲み上げられた水を利用しての農業が経済のサイクルをしっかりと回しつつあるようすなどを、その目で確認しました。
そこで、まだ井戸がない家に井戸を増設する資金を調達することが重要であるとの見通しを立て、それをプレアヴィヒア政府にも確認したところ、たしかにそのとおりであるとの回答を得ました。
● なぜ行うのか?
カンボジア国はまだ若く、現地のインフラは未整備であり、格差も明確に残っています。
井戸のない家はカメに雨水をためますが、生活水としては約4日分しかありません。
空になると3km先の水場まで汲みに行くことになります。
ある家庭のこどもは、朝5時に起床して片道1時間以上かけて水汲みに向かいます。
水の容器は重く、体は痛くなります。
帰宅後、彼女は2km先にある学校に行きたくなくなるのだと、教えてくれました。
現地では、1基の井戸を、1戸ないし2戸の家庭で使用しています。
井戸のある家は、農業が義務付けられます。
緑が多く、敷地内に果樹が植えてあります。
2階建ての家屋も立派で、生活レベルの高さもうかがえました。
一方で、井戸のない家は農業ができず、樹木もありません。
敷地内は乾いていました。
カメに貯められた雨水は、主に飲料水、料理、水浴びに使いますが、雨が降らないと、空になってしまいます。
家のなかは、整頓されてはいましたが、決して生活レベルが高いとはいえないように感じられました。
井戸を作ることで水を汲みに行く時間を省略でき、教育を受けられる、農業ができる、子育てができる時間が得られます。
そうして、井戸から養殖池ができ、そこからの収益でまた井戸ができ、養殖池が増えていくという過程を、参加した少年少女達は研修を通じて学びました。
国際社会から貧困をなくすこと、誰もが教育を受けられるようにすること、清潔な水にアクセスできるようにすること、不平等を減らすこと、すべては密接につながっています。
● どうやって行うのか?(支援金の使いみち)
井戸の増設資金として、クラウドファンディング手数料を差し引き、全額をプレアヴィヒア政府に送金します。
必要資金の目安は下記のとおりですが、今回は井戸10基を目標として取り組みます。
井戸原価 85,000円/基×10基=850,000円
Be the change you want to see in the world
(世界のなかで見たいと思う変化に、あなた自身がなりなさい)
一人ひとりの小さな行動が集まり、世界を確かに変えていきます。
本事業の趣旨に賛同いただけましたら、資金のご協力をお願いいたします。
支援金の結果得られた 井戸の設置のようすは後日報告書にまとめ、メールにて配信いたします。
● 実行スケジュール
カンボジア研修 2018年8月15日~8月18日(完了)
支援金募集期間 2018年9月1日~10月31日
送金・企画 2018年11月1日~12月31日
現地工事・運用 2019年1月1日~3月31日
協力者への報告 2019年4月1日~5月31日
● 補足
公益社団法人日本青年会議所 北陸信越地区新潟ブロック協議会 2018年度
未来へ変革する白い翼国際委員会
委員長 岡田周大
本事業は、2015年に国連が掲げた持続可能な開発目標「UN SDGs」(※後記参照)の学習を主眼において取り組みました。
「UN SDGs」は、今後の国際社会において非常に重要な指標になると考えます。
この機会に関心を持っていただければ幸甚です。
また、今回の訪問先プレアヴィヒア州は、公益社団法人日本青年会議所2017年度UN関係委員会が行った事業「SMILE by WATER」において、井戸と養殖池の造成が行われた場所であります。
ご協力いただきました委員会関係者の皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。
※「UN SDGs」とは
2016年から2030年の15年間、国際社会が協力して目指すべき達成目標です。2015年9月、国連本部のサミットで、193の国連加盟国の全会一致で採択されました。
UN SDGsは、先進国・途上国双方の人々のニーズに取り組み、誰も置き去りにしないことを強調しています。社会、経済、環境という持続可能な開発の3つの次元に加えて、平和や正義、パートナーシップなど、17の目標、169のターゲットから構成されています。
参考:http://www.savechildren.or.jp/lp/sdgs/
※返礼品のSDGsピンバッジについて
間伐材を使い、障害をもたれた方によって作られたバッジとなります。
この取組みは、SDGsのゴール8、ゴール15につながるものです。
最新の活動報告
もっと見るプロジェクト収支報告
2019/08/08 11:482019年8月吉日 支援者各位 公益社団法人日本青年会議所 北陸信越地区新潟ブロック協議会 2018年度 会長 中嶋知一 2019年度 会長 天木正史 未来へ変革する白い翼国際委員会 委員長 岡田周大 プロジェクト収支報告 この度は、新潟ブロック協議会の世界で活躍する人財の育成事業にともなうクラウドファンディングにご支援をいただき、誠にありがとうございました。 下記の通り収支報告をいたします。 工事完了報告については、一つ前のレポートをご参照ください。 本事業に協力いただいたすべての方々に、あらためて、心より感謝申し上げます。 もっと見る
井戸造成工事完了のご報告
2019/08/08 11:452019年8月吉日 支援者各位 公益社団法人日本青年会議所 北陸信越地区新潟ブロック協議会 2018年度 会長 中嶋知一 2019年度 会長 天木正史 未来へ変革する白い翼国際委員会 委員長 岡田周大 井戸造成工事完了のご報告 この度は、新潟ブロック協議会の世界で活躍する人財の育成事業にともなうクラウドファンディングにご支援をいただき、誠にありがとうございました。 今般、無事に10ヶ所の井戸が完成し、現地の人々が衛生的な水を継続的に得られるようになりました。子どもたちに教育の機会が確保されるとともに、衛生環境の改善、農業振興と経済発展への道がひらけたことをご報告いたします。 今回の井戸について このプロジェクトでは、2月から5月末にかけてエコビレッジ地域とバンコルブラベイビレッジ地域の10世帯に10基の井戸を提供しました。これは40戸の家族をカバーし、約160人の人々に恩恵をもたらします。 水源の深さは15mから28mであり、これは一年を通して衛生的な水質を保っています。 例えば、ソファルさん(後記各井戸写真:5. Ms. Chun Sphal)は4人の子どもと2人の娘を持つ未亡人です。彼女は自分の家の近くに井戸があることを望んでいましたが、井戸を掘るための十分なお金がありませんでした。 彼女と彼女の子どもたちは、毎日、生活のための水を得るために約150メートルの距離を要していました。今回、彼女はこのプロジェクトで井戸を得ることになりました。 波及効果について 実際に、井戸の波及効果は大きなものでした。 安全な水の確保(ゴールNo.6)は、従来やむなく買っていた飲用水の費用負担がなくなることで、人々に経済的な恩恵を直ちにもたらしています(ゴールNo.1)。 また、水汲みの負担軽減は子どもたちの教育機会の確保につながり(ゴールNo.4)、成人女性の就業機会を増やしました(ゴールNo.5)。 そして、清潔な水が得られることは、衛生環境の改善に貢献しています(ゴールNo.3)。さらに、農業用水として使われることで地域経済の発展にも寄与することとなりました(ゴールNo.8)。 上記の中でも、とりわけ飲用水の費用負担については、各世帯の平均月収が約100ドルであるのに対し、毎月15ドル以上払っていたものがなくなったことで、直ちに大きな効果がありました。 農業への利活用については、各戸においてナマズの養殖が始まり、これが収益源となったほか、ナマズのフンが栄養となり、作物の栽培にも寄与しているとのことでした。 そのほか、防虫ネットを有するハウスが建てられ、無農薬のメロンが栽培されていました。日本青年会議所関係者の協力が、少なからず現地の経済発展に寄与していました。 来年、プレアヴィヒア州では主要道の舗装やごみ焼却施設の建設が始まるとのことです。 国全体が目覚ましい速さで発展していく中で、しかしながら貧困や格差も明確に残っています。今回のプロジェクトは、誰も置き去りにしない、持続可能な世界の実現(SDGs)に確かな手応えをもって貢献することができました。 各井戸の写真、位置図 今回造成した井戸は、次のとおりです。 最後に 新潟ブロック協議会2018年度スローガン「変革」、 Be the change you want to see in the world 世界のなかで見たいと思う変化にあなた自身がなりなさい、というガンジーの言葉の通り、世界を変える井戸掘りプロジェクトは、関係者の尽力により、まずは一つの到達をみることができました。 本事業に協力いただいたすべての方々に、あらためて、心より感謝申し上げます。 ありがとうございました。 もっと見る
契約書の取り交わしおよび送金完了のご報告
2019/02/24 21:02平成31年2月吉日 支援者各位 公益社団法人日本青年会議所 北陸信越地区新潟ブロック協議会 2019年度 会長 中嶋知一 未来へ変革する白い翼国際委員会 委員長 岡田周大 契約書の取り交わしおよび送金完了のご報告 この度は、新潟ブロック協議会の世界で活躍する人財の育成事業にともなうクラウドファンディングにご支援をいただき、誠にありがとうございました。 今般、プレアヴィヒア政府と契約書の取り交わしが完了し、無事に送金できましたことを、まずはご報告申し上げます。 現在、井戸造成に係る内容を先方と協議しているところであります。 あわせて、プレアヴィヒア政府のプティカ代表より手紙をいただきましたので、ご紹介いたします。 Dear Mr. Tomokazu NakajimaPlease kindly find copies of agreement enclosed.On behalf of people of preah vihear,I would like to express my sincere thanks and deep aprreciation to jci niigata for their contribution to the health and livelihood of the people in preah vihear.Please accept the assurance of my appreciation.Sincerely. 親愛なる中嶋知一殿同封の契約書の写しをご確認くださいプレアヴィヒアの人々を代表して、 私はプレアヴィヒアの人々の健康と生活に貢献してくれたJCI NIIGATAに心から深い感謝の意を表します私の感謝の証を受け入れてください心から 新潟ブロック協議会2018年度スローガン「変革」、 Be the change you want to see in the world 世界のなかで見たいと思う変化にあなた自身がなりなさい、というガンジーの言葉の通り、世界を変える井戸掘りプロジェクトとして、しっかりと取り組んでまいります。 本事業に協力いただいたすべての方々に、あらためて、心より感謝申し上げます。 プロジェクト名 カンボジア農村地域に安全な水を届けたい! 世界を変える井戸掘りプロジェクトhttps://faavo.jp/niigata/project/2864 もっと見る