島民と全国の仲間でつくる《アートの基地しましま》の天井画計画
初めまして!
このプロジェクトの起案者の有吉かな子と申します。
愛媛県今治市からしまなみ海道を渡り2番目に位置する島、伯方島で地域おこし協力隊をしています。
(24年間、こんな写真しかない人生です)
埼玉県出身ですが、京都市立芸大を卒業後、今治市の地域おこし協力隊として、ここ、伯方島にやってきました。自然豊かな場所で、何かクリエイティブで面白いことができないか?そんなことを思い描きながら、移住したのが1年半前。
現在、島で、パンフレットやチラシ、地産商品のラベル制作、アートワークショップを実施するなど、デザインやアートの分野で日々、島おこしにチャレンジしています。
さて、そんな島おこしの取り組みの中で、今特に力を入れている〈アートの基地しましま〉プロジェクトについて、ご紹介させていただきます!
最後まで読んでいただけるとうれしいです。
伯方島ってどんなところ?
愛媛県今治市伯方島は、しまなみ海道の島々の中で1番小さな「伯方の塩」発祥の島。
人口は約6000人で、島内には小、中、高の学校があります。柑橘の栽培に適した瀬戸内の穏やかな気候に包まれ、主に造船や海運の産業が盛んな自然豊かな島です。
今年度から島でスタートしたこの天井画プロジェクトは、しまなみ地域の子ども、お年寄り、障がいのある方たちに加え、京都市立芸術大学の学生の応援と協力、今治市の「しまなみ地域活性化推進協議会連合体」の助成金を得て実現しました。
舞台となる鎮守の杜は、伯方町北浦自治会のみなさんや、島の自閉症の方と一緒に島づくり活動をされている田窪良子さんの 尽力で、毎月、様々な行事やイベントに活用されているスペースです。
鎮守の杜の外観(旧北浦保育所)
ただ、いるだけで島時間を感じるレトロな空間です。
例えば、
園庭で、地元の人たちが手作りのマルシェや音楽ライブをしたり・・・
地域の課題を見つけ、アイデアを出し合う「島ミーティング」が開かれたり・・・
島では観れない映画の上映会を開いたり・・・
この場所から、手作りの新しい取り組みがどんどん生まれています。
10月〜11月にかけて開催した天井画ワークショップ
この鎮守の杜での 天井画づくりはいたってシンプル!
もともと200枚ぐらいのパネルがはめ込まれている教室の天井を同じサイズの別のパネルに張り替えます。
1枚40×90センチの木のパネルに、みんなで思い思いのしましまアートを描いていきます。
こうして作品になったパネルが、最終的に天井にはめ込まれる大事な1ピースになるのです!
(この大きな教室のボロボロの天井をアートでいっぱいに!)
秋から、3回に分けて京都芸大の学生数名を講師に迎えたワークショップを開催し、たくさんの方の作品が集まりました。
ワークショップの会場は、これから天井画を貼る教室。「ぼくの絵がここに貼られるんやねぇ!楽しみやねぇ!」とルンルンで帰っていく子どもたちを見ていると、私もこの天井画の完成が楽しみで仕方がありません。
参加者の中には、
島外からやってきた若者や、
普段、絵を描かないという近所のお年寄りまで!
子どもだけでなく幅広い世代の方がこのプロジェクトに参加しています。
アートを通して島に特別なつながりを感じてほしい
地域おこし協力隊として伯方島にやってきた私に、島の人はよく「こがに何もないところ、おもしろなかろう?」と言います。進学や就職で島を出て行く若者も多く、少子高齢化も相まって、年間100人単位で人口が減っているのが現状なのです。
確かに、東京にあるものは島に無いかもしれないけれど、東京にないものが島には沢山あるのも事実!
島の人口減少を止めることは難しくとも、今ある場所やつながりを大切にしたり、島の外との関わりを生み出したりすることはきっとできるはず!
そのきっかけになること願って、「アートの基地しましま」プロジェクトを発案しました。
ボーダーレスなアートを通じて島に魅力的な場所を作ること。
その過程から完成までをみんなで共有すること。
私にとっては、そこに「アートの基地しましま」を実施する理由があります。
天井画づくりには枚数と資金が必要!
天井に貼る150枚のパネルの完成を目指し、既に参加者のみなさんと作品制作を進めているものの、実際にはまだまだ枚数が足りていません!
参加者のみなさんには1枚ずつマイパネルを購入する形で参加料をいただいているのですが、現在の参加料では天井画の貼り替え資金を捻出することが難しいのが現状です。
支援金の使いみち
アートの基地しましまプロジェクトは「しまなみ地域活性化推進協議会連合体」という今治市の助成金が8割、自分たちで用意するお金が2割で実行されています。
このクラウドファンディングでは、2割のうち参加料だけでは補えなかった数万円の支援を全国から募り、地元の大工さんに依頼する天井画貼り替え工事の資金にさせていただきたいと思います!
(鎮守の杜の園庭)
私は、このクラウドファンディングをきっかけに、伯方島の方、伯方島出身の方、伯方島に訪れたことがある方、たまたま興味を持ってくださった方など、全国のみなさんとつながりたいと思っています。
もし、最後まで読んでいただき、このプロジェクトにご賛同いただけるようでしたら、どうぞご支援の程よろしくお願いいたします!
ずっーと残るみんなの天井美術館の完成を楽しみにお待ちください。
実行スケジュール
・10月ー11月 鎮守の杜で、地域の人や芸大生と天井画制作(すでに実行)
・12月 クラウドファンディングで支援者を募る
・12月ー1月 支援者の名前の入った天井画を制作
・1月末ー2月 地元の大工さんによる貼り替え工事
・3月10日 鎮守の杜にて天井画お披露目会!
お問い合わせ先
「アートの基地しましま」
電話 0897-72-1500(今治市役所伯方支所)
facebookページ 伯方島アートの基地しましま
主催 しまなみ地域活性化推進協議会
最新の活動報告
もっと見る〈祝・プロジェクト達成〉たくさんのご支援本当にありがとうございました!
2019/01/07 09:28ご支援してくださった皆様、本当にありがとうございました! はじめてのクラウドファンディング、不安も沢山ありましたが、プロジェクト開始からわずか4日で目標額に達成しました!その後も支援額は伸び、最終的に140%を超える達成率へ。 支援額がこれ以上増えていって、最終的にお金を余らせてしまうことになっては申し訳ないので、達成後に直接支援したいと言って下さった方からはお気持ちだけ、という形にさせていただき、ご遠慮させていただくということもありました。申し訳ありませんでした。 瀬戸内の島の、小さな古い保育園舎ではじまったこのプロジェクトに島内外から21名の方からのご支援があったこと、そしてそれ以上の温かいお声かけや応援があったこと、とても嬉しく思っています。 さて、年の暮れに、皆さんと鎮守の杜の天井画が、これからもずっとつながっていけるように・・・と思いをこめて、リターン品の名前入り天井画を子どもたちと制作しました。 やっぱり子どもたちにお願いしてよかった! 色の使い方や描き方、大きい板に描くのは初めてという子もいるのに、のびのび自由に描いてくれます。 リクエストをいただいていた方の分も、こちらから説明をして、子どもたちなりの解釈で「みかん」や「さくら」、「猫」などの絵を描いてもらいました! 「島の絵」というリクエストに、「え~~難しい~~~」と言いながら、島に架かる大三島橋の絵を描き出すあたり、さすがしまなみの子!と感心。笑 最後に絵の端に支援者さんのお名前を入れさせていただき、無事にリターンが完成しました。 伯方児童クラブのみなさん、先生方、どうもありがとうございました! 完成した絵の写真も、完成レポートでみなさんそれぞれにお送りいたしますので楽しみにお待ちください! 温かいご支援本当にありがとうございました。 天井画の完成まで引き続きがんばります。 もっと見る
愛媛新聞さんに取り上げていただきました!
2018/12/03 00:32伯方島アートの基地しましまの取り組みが新聞で取り上げられました! 初レポートです! 公開から2日ほどで、目標額の半分近いご支援が集まりました。 今までにご支援してくださったみなさん、本当にありがとうございます! 10月21日に開催された最初のしましまワークショップの様子を愛媛新聞さんに取り上げていただきました。 初回のこの日は、20名ほどの参加があり、大いに賑わいました。 実は、午前中には、毎回芸大生や芸大OBの企画する「子ども向けアートワークショップ」を実施しているのですが、21日は「油ねんどで絵を描く」という不思議なワークショップをしました。 もともと、京都芸大大学院2回生の河合正太郎さんが、独自で編み出したドローイングの作り方で、油ねんどを指先に小さく取り、こねながら紙にこすりつけ、好きな絵を描いていくものです。 カラフルな油ねんどで、桜の木や、虹、恐竜など、思い思いの絵を描く子どもたちは真剣そのもの! クレヨンや絵の具よりも、不自由で未体験。だからこそ見たことがない自分の絵と出会える、楽しいワークショップでした。 ものづくりを通した交流、コミュニケーション! 最初は初めてのことにそわそわしていた子どもたちも、家に帰る頃には、先生のお兄さんたちとハイタッチ! 新しいコミュニケーションが生まれたみたいで嬉しい限りです。 11月17日、21日の開催びでも午前中にアートワークショップがありました。 またこちらで、その様子をご紹介させていただきまーす^^ もっと見る