大山の頂上を保護する会広報部の西村です。今日は私たちの会にとっても嬉しい出来事がありました。本人にご了解いただいたのでこの場を借りてご紹介します。
ある日のこと、何の前触れもなく「大山のオーバーユース問題について話が聞きたい」という問合せがありました。普段はあまりない問合せの内容に、私たちも少し驚きながら詳しくお話を伺ってみました。
お相手は鳥取環境大学の学生さんでした。陣内さんは「自然資源の利用と保護をどのように両立していけばよいか」という点に興味を持ち、大学の卒業研究に「大山の保護活動」をテーマにして取り組みたいと考えていることを伝えてくださいました。研究の一環で、保護活動に取り組む人々に直接インタビューがしたくて、私たちのところに連絡をくださったそうです。
とても熱心に研究されて、大山の頂上を保護する会の活動に辿り着かれ、さらに直接インタビューがしたいという行動力に驚かされました。また、私たちにとっても永遠のテーマである「保護と活用」、そして若い世代が大山を守る取り組みに関心を持ってくださるのが嬉しく、場を設けてお話させていただきました。これが今年の2月のことでした。
そして先週、会の中心となって活動されている松岡副会長と直接お話したいと相談をいただきました。大山の保護活動や大山に関わる人々のこと、時の流れによって変わったことや団体の抱える高齢化の問題など、色々なテーマで松岡副会長にインタビューされました。さらに次は、会の頂上保全作業にも参加して保護活動を体験されることになりました。本当にすごい行動力です!
お話する陣内さん(左)と松岡副会長(右)
今回の頂上碑移設のプロジェクトが、移設工事の資金を集めるためであるのは当然ですが、同時にみなさんに自然への接し方や自然への感謝に気づいていただくきっかけになることを願っています。大山の「一木一石運動」や「ゴミ持ち帰り運動」といった活動をはじめとして、私たちひとりひとりが大山を守る主役です。陣内さんの研究の成功をお祈りしています。