2019/09/28 05:34

9/23(月・祝)徳島市で障がい者お仕事発掘イベント「助っ人祭」を無事に開催することが出来ました。

 

 

 


(記事:イベント4日前の9月19日に地元の徳島新聞に掲載)

 

 7/23よりクラウドファンディングにチャレンジしてから、2カ月たち皆様のおかげで無事に「助っ人祭」が開催、終了することが出来ました。

準備期間を併せると4カ月にわたるイベント。本当にたくさんの方々にたくさんのご協力を頂きありがとうございました。
いろんな課題や問題等はありましたが、彼らや自分自身の選択肢が広がった事に対して、心から「やって良かった」と言えるイベントでした。

  

当日10人の出演者!!(10人が、パフォーマンスを披露しました)

 

 


・チラシは、リターンの際に配布、SNS等での発信以外に、近隣の支援学校等を中心に約1500枚配布しました。

・出演者10人の情報については、ラジオ出演、SNS等で積極的に情報発信いたしました
・たくさんの能力がある方にオファーしたかったので、イベント5日前まで動き続けました。(ギリギリまで動き過ぎたことにより、それが原因でたくさんの方にご迷惑をおかけしました)


開会式(10:00~10:07)では、司会兼出演者の、Kくんが大活躍。プロの司会者を雇ってると思っていたと数人に言われるほど

しかも進行表も文章が苦手な森本の手直しをK君がやってくれました開会式から、皆さんのプロフェッショナルな部分を発揮しました。

板東歯科医院八万オフィス院長 板東秀宜様より主催者を代表してご挨拶頂きました。(クラウドファンディングにて主催の権利を購入して頂きました)
かねふく質店の代表 福永稔啓様。株式会社徳島ランドリーの代表取締役 寺田敏行様。障害者就業・生活支援センターわーくわく 中平秀徳様。スペシャルサポーターとして一般社団法人キラニコの代表理事 後藤真美様にお越し頂きました。

 



(開会式直後の講演(10:10~11:00すぎ)ありがとうショップ代表の砂長美んさん)
前日、台風の影響で飛行機が欠航となり、株式会社ウェイビー代表取締役 伊藤健太氏が来県できなくなりましたが、その講演分も見事に「美んちゃん節」で会場を大きく沸かせました。発達障害当事者としての話も良かったとアンケートでも「美んちゃん大人気」でした。質問では、「発達障害のです」「ADHDのです」など、障害名を名乗り質問をするこのイベント(笑)会場からも驚きと、彼らの能力の高さも感じられました。

 


前半出演者6人(11:10~12:15)

出演者トップバッターの「Rさん」。ファッションショーの様子。可愛いでしょ。藍色の浴衣を着ての登場。本人が好きな曲「やってみよう!」を流しながら会場内を大きく盛り上げてくれましたここから会場のボルテージは一気に上がりました!!



  2番手は、東京から来て頂いた「Kさん」。プレゼン資料だけでなく、トーク力も抜群でした今回のイベントの趣旨も理解し、解説してくれました。

パワーポイントを余裕で使いこなしていました大学の講師になれるんでは?の高い評価も受けていました。Kさんは、東京で一緒に飲んだ時の盛り上がりで出演が決まりました(笑)

 

 


3番目は、今回唯一の公務員のKくん。出演者や来場の方々に「障がい者でも頑張れば公務員になれるんです!!」と熱く自分の人生について語ってくれました。そして、まさかのサプライズが(涙)。Kくんが保育所の時の所長さんはじめ、先生方がお越しくださいました。約20年ぶりの再会に、会場内でも涙する方もいました。保育所の時には、彼が公務員になるなんて誰も想像がつかなかった。それもそのはず20年前、森本が保育士を目指していた際に、初めて保育所の実習先のクラスにいた子どもがKくんでした。5歳児とは思えない重度の障害児でした。遊びも水たまりの中で少しジャンプをして喜ぶくらいで、遊びの部分では1~2歳児くらいの印象の子どもでした。昔の彼の姿を森本も知っているだけに、公務員になっただけでなく前を向いている姿に今でも彼からたくさんの事を学ばせて頂いています。

 

4番目は、当日裏方として参加していたMくん。裏方では、パソコンとプロジェクターを繋いだりの管理を任されていました。裏方としての紹介でありましたが、我慢できず、登壇(笑)。熱く語ってくれました。機械操作が出来る、しゃべれるの評価が彼のたくさんの選択肢、可能性を広げてくれました。将来は起業家を目指し、まずはスキルアップを図っています。さっそくパソコンの勉強会をして頂きたいと福祉事業所からの依頼があり、実現に向けて動き出すところです。

 


5番目は、にゃんこ亭お福さん。彼女は、福祉の絵画展で金賞を受賞するくらいの実力者。360度どこから見ても見れる!上下左右の概念がない彼女の作品が特徴的です。絵だけでなくトークも自信があるので、絵を会場内でも見てもらい質問等もうけました。最後に、徳島唯一のデパートの案内嬢のモノマネを披露。大爆笑でした(笑)

 

出演者6人目、前半ラストの出演者Mくん。
モノづくりのプロフェッショナル。1週間前に実働12時間で犬小屋を制作。プレゼンでは、今まで自分がやってきた、家のプチリフォームや庭をガーデニングなど多彩な能力を披露。最後に作った犬小屋を披露。抽選会も実施しイベント終了時に抽選会も行いました。一番多くの職種発掘が広がった方でした。

 

出演者のプレゼン終了後はコミュニケーションタイム
これが一番大事です出演者本人と来場者の方が語る場面ですご覧のように次々と質問が。

 

(写真は:前半出演者6人目のMくんのプロフィールシートより)
彼らのパフォーマンスを見て、来場者より「こんな仕事向いているよ」「こんなことをしたらいいのでは?」と付箋を使って記入してくれました。
これを後日、A4のオリジナルシートに変更して彼らにプレゼントします。履歴書とオリジナルシートを持って面接に行ったり、転職の時に思い返したり、悩んだり、前向きになりたい時など、人によって用途は様々です。今の仕事を辞めてしまったときに、「自分はいろんな働く選択肢があるんだ」ということを彼らに伝えたい。そんなオリジナルシートになりそうなくらい、彼らの選択肢が広がりました。

 

 

午後休憩タイム(12:30~13:30すぎ(この間に、「公開オーディションIn昼休み」を開催したかったですが、応募はなかったです)


午後の部スタート
※休憩タイム中13:00すぎより、Mくんのピアノ演奏がスタート。自閉症の彼は、5分でピアノ演奏が終了ということを経験したことがないために、本番では、休憩タイムを活用し自由にピアノを弾いて頂く。13:30すぎ、パソコンのトラブルによりスタートが遅れる。この間もMくんピアノを弾いている。(最終、パソコンは来場者の方のサポートによりトラブル回避)

 

 

(13:40~14:20すぎ後半出演者4名)

午後のトップバッターは、Mくん。撮影等NGであったために、画像は見て頂けませんが、力強くピアノを弾いていました。

ピアノを見なくても、即興で演奏できる!が彼の強みです。シンガーソングライターの方にも質問をしてみましたが、プロの目から見ても「スゴイ」と言って頂きました。さっそく、イベントに来てほしいという声も上がっています。何らかの形で皆さんに広げていきたいと思っています。



 後半2番目は、司会兼出演者のKくん。司会進行をしていたが、2番目の出演者は自分です!と会場内に驚きを感じてもらったあとで、会場にいる来場者に協力してもらい、即興で自分で書いた作品の声劇を披露。文章力・即興で依頼して実行するなど、今回のパフォーマンスの中で会場内の方と唯一のセッションをした方です。徳島でも有名な赤〇さん、元演劇部であった、四〇さんが声劇の協力をしてくれました。赤〇さんは、講演や勉強会のトークと違い、少し緊張した様子でしたが、元演劇部の四〇さんとコラボでの声劇が始まると、高い完成度の作品となりました。コメンテーターの方からも高い評価を受け、さらなる選択肢が広がりました。

 



後半3番目は、Kくん。自己紹介で自分の長所を伝えた後、好きな声優さんについて語ってくれました。最後にマチアソビについて、徳島愛を感じるスピーチが皆さんのハートを掴んでいました。現在、障害者雇用で働いている彼ですが、自分が筋ジストロフィーということで、今後在宅ワークも含め可能性を広げたいとの事で参加をしてくれました。在宅ワークについても助言等を頂きました。 



ラストバッターの岬さん。「ライブドローイング」スカイプを使用して即興で得意な絵の早書きを行いました。個人的には、普段関りが多く見慣れているので、どうなのかなって思っていましたが、アンケートでも一番スゴイと言われるのが多かった方です。今回のクラウドファンディングのイラスト、今回のイベントの似顔絵なども描いています。イベント後には、さっそく依頼も届いています。今後は、障がい者専門求人情報誌「助っ人」の制作にも協力頂きます。



14:35~15:45「トークセッション」
進行役の森本のトーク、進行が微妙ではあったが(悲)他のコメンテーターの方たちが助っ人役としてサポートしてくれました。障害者本人の想いなどの話も聞いたり、「ふつう」について語ったり、公務員になって旅行で一泊10万円の所に泊まるようになった話などたくさんの方の話も聞くことが出来ました。最後は出演者の方全員に本日の感想等を聞き終了。その後、後半出演者と15分のコミュニケーションタイムを行い、自然な流れでの終了となりました。終了後は、「また開催してよ」など多くのご意見を頂きました。


最後に、出演者、コメンテーターの方達と写真を撮りました。
出演者10名には、終了後出演料を全員にお渡し致しました。


片付け終了後、講演者さん、出演者さん、ボランティアさん、最後まで残っていた方々と一緒に写真撮影。(終了後、お礼やお疲れ様会もかねて、このメンバーが中心でバーベキューも行いました)

 



来場者なんと約250人!!翌朝の徳島新聞に掲載されました。一時は立ち見の時もあったほど、たくさんの方に来場いただき本当にありがとうございました。

「最後に」

今回、クラウドファンディングにご協力頂きました皆様へ。
皆様のおかげで、こんなにステキなイベントを実施することが出来ました。正直、めちゃくちゃ大変でした。しかし出演者の方、来場者の方などたくさんの方に喜んで頂き、可能性も広がったと思うとイベントが開催出来て良かった。感謝しかないです。
 これから、障がい者専門求人情報誌「助っ人」を作ります。年明けに発行出来ればと思っています。皆様のおかげで、日本でも珍しい事を2つ(①助っ人祭・②求人情報誌)させて頂く事が出来ます。イベント終了後は、彼らの高い能力をさらに強く感じたこと、他の人からの助言等もあり、きちんとビジネスモデルにすることが自分の使命であるように感じるようになりました。
本当にありがとうございました。そして、これからも応援してください。頑張ります