みなさんこんにちは、SDGsジャーナルの河上です。
今日はSDGsとは直接関係があるわけではないですが「幸せな人ほど生産性が高い」というお話をさせていただきます。
SDGsがこれほどまでに大きくなってきた背景として、経済成長一辺倒で企業の利益が増えGDPは大きくなったけれども、果たして人が幸せになることができたのかと、多くの人が疑問を持ってきたからではないかと思っています。
経済は成長してきたけれども、格差は広がり、人の繋がりは失われ、自然は破壊され、と私たちは経済成長の代償として多くのものを失ってきました。
SDGsの流れの源は、人々が幸せを追い求めているからだと僕は考えています。
昔、ブータンではGDP(国内総生産)ではなくGNH(国民総幸福量)という指標を掲げ注目されました。
さらに幸福の研究は大きく進んでおり、ペンシルバニア大学のマーティン・セリグマン教授によってもポジティブ心理学という学問が確立されました。
そこから、もっと幸福の研究が進んでいく中で、幸福度と生産性がものすごく影響していることが分かってきました。
カリフォルニア州立大学のソニア・リュボミアスキー教授の研究で、幸せな社員の労働生産性が不幸せな社員の労働生産性より1.3倍も多いということが分かりましたし、創造性(クリエイティビティ)に関しては3倍も違いがあるとのことです。
では、人が幸せに働くためにはどうすればいいのでしょうか。
そのためには、企業がその存在意義を明確にすることです。
そして、その存在意義に社会的な意義が入っていることが重要です。
それにより、存在意義に共感した社員さんが、企業の存在意義に自身の存在意義を重ねることで幸せに働くことができます。
企業の存在意義を示す際に、世界共通の目標であるSDGsの概念を組み込むことによって、より浸透を図ることができます。
SDGsを実践している企業に訪問させていただくと、従業員さんが非常に元気で、親切で、皆さん幸せそうな働き方をされていると感じます。
実はそんな企業は生産性も高いのです。
そして業績も伸ばしています。
従業員さんに幸せに働いてもらいたいとに思ったら、ぜひSDGsの概念を企業の事業の中に組み込んでください。
そして企業の目的、存在意義を明確にしていただきたいなと思います。
以上で、本日は「幸せな人ほど生産性が高い」というテーマについてお話をさせていただきました。
ありがとうございました。