みなさんはどこかに観光に行ったとき、町全体のかたちを意識して観光することってありますか?
実は出来た時代によって、結構かたちが違っていて、それを楽しむのも醍醐味だと思うのです。
今日は、そんなお話です。
まず分かりやすいのは京都ですね。
いわゆる碁盤の目になっているまち。
これは古代。奈良時代から平安時代にかけてできたまちの特徴です。古代は中国の影響を強く受けていますから、道がすべて真っ直ぐです。
中世に入ると、寺社の門前の参道にまちがひろがった「門前町」や、港を中心に発展した「湊町」などが発展します。
そして、安土桃山時代になって現れたのが「城下町」。
小松もこの「城下町」にあたります。
「城下町」は基本的には江戸時代にかたちが完成します。
城を中心にして周囲に上級武士。遠くなるにつれて下級武士の屋敷が並びます。
そしてその外側に町人地。さらに外には寺社地が続きます。そしてさらに外側には遊所などが広がることもある。
そんな感じです。
町人地は城に近いほど格が高く、京町とか本町なんて名前の町が城の近くにあれば、だいたい一番格が高い町のことが多いのかなと思います。
そして城下町は、防衛のために道が真っ直ぐでないことが多いです。謎のクランクとか今でも残っていたりするのが楽しいですね。
*詳しくはこちらのリンク先も見てみてくださいね
http://www.nilim.go.jp/lab/bcg/siryou/tnn/tnn0723pdf/ks072307.pdf
ほかにも、寺内町、在郷町、宿場町など様々なパターンがあります。松任や輪島なんかは在郷町だし、野々市なんかは宿場町ですよね。