避難所生活をしていた透析をしている友人のお父さんが
感染症になってしまい、
緊急入院、緊急手術になってしまいました。
無事に手術も終えて、今は落ち着いているそうです。
地震発生時も怖いけれど、
体力も、免疫力も低いので、復旧までの期間、体力勝負が長引くことがとても怖いです。
九州で、ライフラインが止まってしまう大きな地震は初めてのことで、患者の私たちもまだまだ戸惑うばかりです。記録とまとめを残していこうと思います。
【地震発生後にしておくこと】
たしか、先月号の
全国腎臓病協議会の会報誌が災害時特集だったはず!
と思ったらありました。
地震後にすることと、持ち出しリストの内容は、
透析、腎臓病患者さんに限らず、すべての方に共通して使えます。
特に
高血圧(降圧剤)、
糖尿病(インシュリン)
免疫抑制剤やステロイド
ぜんそく、アレルギー
の患者さんは、薬が切れると、すぐに体調を壊してしまうのは透析患者さんと同じなので、ぜひ、使えるところは参考にしてください。
また
高齢者
小さなお子さん
乳幼児
妊婦さん
も、体力、免疫力が低いですから、ご家族にいらっしゃる方もぜひ参考にしてください。
※ 会報誌からの抜粋と、今回の震災からのまとめです。
地震発生後
地震が止まってからすることです。
災害時にまず、必要になるのは、
1)情報、2)水、3)最小限の防寒の3つだと言われています。
今回は、1)情報、と2)水の確保についてです。
1 お風呂のお湯を溜めておく(断水対策&火災対策)
2 飲み水をペットボトルで用意しておく
3 薄手の毛布、下着をビニール袋に入れておく
4 常備薬、充電器、携帯の充電を確保する。
5 情報収集。被害状況の確認。
1)情報
3.11の時、携帯の充電が命綱でした。携帯が切れたら、家族にもかかりつけのクリニックにも連絡がとれません。1番重要な情報が入らなくなり、透析施設の状況も、受け入れ先がどこなのか?薬はどこで手に入れればいいのか?わからなくなります。
例えば、避難場所。
私の通うクリニックの場合、防災マニュアルを看護婦さんが作ってくれていて、病院で透析中に震災が起きたときには避難する場所が決まっています。
もし、避難が必要な状態だと判断した場合は、すぐに、防災ダイヤル【171】でかかりつけのクリニックの施設状況の確認をして、その場所に避難すると思います。
病院自体が自宅から近いと言うこともありますが、腎臓病・透析患者が1人でいるより、他の患者さん、看護婦さんがいる場所に居た方が、安心だからです。そこから、すぐに必要な指示ももらえます。
それぞれのクリニックに、防災マニュアルがあるはずです。
確認して、避難場所を覚えておきましょう。
2)水
また、今回の避難所生活でも、水不足が申告で、特に「生活用水」が足りずに、トイレの水が流せなくなったり、髪や歯、手が洗えなかったりという衛生環境の問題が起きました。
大を流すのに、使う水の量はバケツ2杯分です。
断水になる前に、お風呂のお湯は、入る前も、入った後も、常に貯めておくようにしましょう。
ノロウイルスは、おむつや糞尿などの処理が充分に行われていないときや、充分な手洗い、加熱ができないときに発生しやすいウィルスです。
今回の震災で、人工血管で透析していた高齢者の患者さんが感染症を起こし、緊急入院、緊急手術になりました。非常食の確保と同じくらい、衛生環境の確保が非常時の優先事項になっています。
水の確保は、体調管理、衛生管理に置いても重要です。
携帯は充電器につないで手元に置いておく。
目が悪い人はメガ目も手元に置いておく。
本震、余震が収まるまでは、履き慣れた靴を手元に置いておく。
(地震のときに、足を怪我すると、逃げられない、治療できない、など支障がでます。)
福岡は、防災メールまもるくんがあるので、それに登録しておく。
これは、患者さんだけでなく、すべての方にオススメです。
地震だけでなく、警戒した方がよいことが起きれば事前に知らせてくれます。
http://www.bousai.pref.fukuoka.jp/mamorukun/
※追記
熊本防災メールもありました。
https://www.anshin.pref.kumamoto.jp/
住んでる県 防災メールで検索すると出てくるようです。
防災メールの確認は、かかりつけのクリニックまたは、市町村ホームページなどでご確認ください。
※追記
日本透析医会
https://www.saigai-touseki.net/
透析を受け入れてくれる病院の最新情報がわかります。
患者さん、患者家族は、一般の方を選択してください。
持ち出しリストもプリントアウトしやすいようにA4・1枚にまとめています。
まとめたら、またUPしますね。
この支援は、あと数時間で終わりますが、情報発信は引き続き行っていきたいと思ってます。
今回のお粥は、食事制限の多い腎臓・透析患者が安心して、家族と一緒に食べることのできるお粥です。
対象:乳幼児、離乳食、高齢者、減塩している方、透析・腎臓病疾患の方、発熱・下痢嘔吐など体調不良時に。お使い頂けます。
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