まずは、お礼を言わせてください。
皆様のご支援で410食、熊本に送ることができます!!!
本当にありがとうございます!
でも、被災地には7000人の透析患者がおり、まだまだ「透析・腎臓病患者さんが安心して食べられる非常食」が皆の手にはいきわたらない状況です。ですので、引き続きご支援をよろしくお願い致します。
RKBラジオインサイトのディレクターさんから電話があり、
今回の支援の取り組みと、
【震災と透析患者】の状況を、お話することになりました。
福岡県に住まれている方は聞けると思います。
2016/4/25(月)7:45〜 RKBラジオ「インサイト」にて出演です。
よかったら聞いて頂けたら嬉しいです。
人工透析患者は、
カリウムが高まると心臓が止まります。
透析ができない状態で水分を摂りすぎると肺に水が溜まり、呼吸困難に陥ります。
つまり、両方とも死に直結してしまいます。
その回避に人工透析が欠かせないのですが、震災時にはままなりません。
震災時、透析患者は充分な透析を受けられない状態になり、
命の危険が高まるのに、
他の人を気遣い病状を言えなかったり、体調の変化にも我慢をしてしまいます。
しかも、透析患者・腎臓病患者は、
配給された非常食で食べられないものが多いです。
食事制限があるので、食べられるものが限られます。
実際、東北の震災では、
避難所で、食べられないことや透析患者であることが言い出せなくて、
亡くなられた方もいるのです。
参考リンク : 岩手日報の「未来へ被災地の提言」はこちら
↓ ↓ ↓
http://www.iwate-np.co.jp/311shinsai/mirai/mirai130221.html
知ってほしい!透析患者のこと
透析患者とは…
何らかの理由で腎臓の機能が低下し、
人工透析機で腎臓の働きをカバーしなくては日常生活を送れない患者のことです。
慢性腎臓病の患者数は現在、1330万。
この数字は高血圧よりも少ないですが、糖尿病の患者数よりは多い数字となってます。
そして、もっとわかりやすく言えば
「成人の8人に1人」が慢性腎臓病にかかっているということになります。
新たな国民病と言われるゆえんはここにあるようです。
透析導入の第1位は糖尿病で43%を占める。高血圧、腎疾患からの透析も多い。
失わないで済むのなら、健康だけは失わないで、と心から思います。
腎臓は、「老廃物で汚れた血液をろ過してきれいにする」
「尿として排出する」という大切な役割を担う臓器です。
腎機能が低下しているので、
透析患者は病院に通い、機械の腎臓(人工透析機)を血液から老廃物を取り除きます。
その透析に必要な時間は、
一般的に4時間〜6時間で、それを週3回行います。
しかし今、熊本では、1回2時間しか透析まわせてないそうです。(2016/4/19時点)
つまり被災地の透析患者さんは、命を繋ぐ透析が充分に受けれられない状況なのです。
そして今、頑張っているのは、患者さんだけではありません。
その命を支える、看護婦さん、お医者さんも寝る間を惜しんで、休みもとらずに、必死に頑張ってくれています。
被災地での透析患者やそれを支援してくれる医療関係者の頑張りはこちら
↓↓↓
※最新情報 2016/4/22 10:01 透析集中「院内は混乱」 熊本地震、常磐病院医師ら支援
透析を十分に受けられないとどうなる?
透析患者は日頃から、水分のコントロールに気を使っています。
水分は摂りすぎると…
尿が出ないので、摂取した水分がそのまま体内に蓄積され心臓や肺の動きを低下させてしまう危険が生じます。
水分摂取が少なすぎると…
血栓ができやすくなり脳卒中や心筋梗塞といった即、命にかかわるような危険な病気を引き起こすということが最近分かってきています。
(透析患者が、脳卒中や心筋梗塞にかかる割合は、慢性腎臓病でない人に比べて、約3倍とのデータがでているほどです。)
つまり、透析時間が短いと
水分が体に残る=通常より水、食べ物もほとんどとれない
と言うことになるのです。
透析患者・腎臓病患者は、配給された非常食で食べられないものが多い。
透析患者は、日頃から食事制限があるので、食べられるものが限られます。
食べて良いもの
おにぎり パン ※中に入っている具材に気をつける。
できることなら避けた方がいいもの
【カリウム】 バナナ、リンゴなど果物 野菜ジュース
【塩分】 かまぼこ はんぺん ちくわなど練り物 インスタントラーメンの汁
震災直後は、おにぎり、パンが続きます。
まだ、おにぎり、パンはなんとかなります。
しかし、選択できない状況下で、食べられないものの支援物資が続いたとき、被災した透析患者はどうなるのだろうと私は思いました。
受けられる透析時間は短い。
食べられない状況で、目の前にあるものが、食べてはいけない。
そんなときに、私は我慢できるのかな…。
空腹と、透析不足と、ストレスの極限状態で、理性を保って我慢できるかと言うと、カリウム高いと思っていても、心臓が止まってしまうかもしれない。死んじゃうかもしれない。わかっていても、それしか食べるものがなかったら、私なら、イチかバチかで食べてしまうかもしれません。
充分な透析のできない不安と、
食べられるものが手に入るかどうかわからない不安。
いくつもの不安の中で、早く安心して食べられるものを早く届けたい気持ちが増すばかりです。
だから、少しでも早く、透析、腎臓病患者さんが安心して食べることのできる専用の非常食を届けたい。
皆様の想い・・・。集まった支援金の用途
調達致しました資金は、決済手数料を除く全ての金額を、透析・腎臓病患者さん用非常食の作成・郵送料・支援に使わせて頂きます。集まったお金を非常食に変えて、確実に患者さんの手元に届くように、病院経由で届けます。
まだ、まだ、余震が毎日続いています。
食事制限があるなかで、安心して食べられる非常食があるだけで、気持ちの余裕は全然違う。
地震の不安と、透析の不安、食事の不安、1つでも減らせますように。
どうか、透析仲間を助けて下さい。
宜しくお願いします。
追記
【熊本に送る】の支援を選んだ場合
送り先住所に自分の住所の入力項目が出てきますが、クラウドファンディングのシステム上、入力しないと進めないので、そのまま入力してください。
ご自宅ではなく、必ず、病院に届くように手配いたします。
【自分用に購入】の支援を選んだ場合
自分用に買うと同時に、熊本の患者さんへの支援にもなっています。離乳食にも使えますし、体調を壊したり、熱をだしたりしたとき、嚥下力が弱いご高齢の方にも使えます。避難袋を作られてない方は、ぜひ、“買う支援”にてご協力ください。
もし、福岡で地震が起きたら、熊本と同じ状態になっていたと思います。
情報がはいってこない。充分な透析が受けられない。
それだけで、すごく不安です。
もしかしたら、今、避難所生活をしているのは私で、熊本の患者さんが助けるために動いてくれていたかもしれない。
いつ、自分が充分な透析を受けられない立場になるかなんて、わからない。
今、私たちができることを精一杯していきたいと思っています。
どうぞ、ご支援よろしく願いします。
必要な人に、必要な情報が届きますように。
どうぞ、あなたの力を貸してください。
シェア宜しくお願いします。
透析歴10年目、腎臓病歴24年の料理研究家 宮成なみより。