チャレンジ54日目・19時です
吹上ワンダーマップ10レポート配信のお時間がやって参りました。
本日は昨日の続きで、なぜ明治維新150周年の作品で「髷(まげ)」をモチーフに選んだのかをレポートさせていただきます。
髷・その3
前回は明治維新150周年をテーマにした作品の制作のために明治維新について勉強し直していたら、明治四年に施行された「散髪脱刀令」に興味を持ったところまで書かせていただきました。
なぜ「散髪脱刀令」に興味を持ったのか?
日本の近代化を進めるために髪型を変えるという事が単純に面白かった。
「ちょんまげ離婚」(髷を切った夫が気持ち悪くて離婚する女性がいた)と呼ばれる現象が起こるほど、当時の日本では髷が普通でそれ以外の髪型は異様なものだったという史実。
散髪脱刀令は髷を禁止するのではなく、自由な髪型を推奨するものだったという大らかさ。
そこから「ちょんまげ」について色々調べたのですが、「ちょんまげ(丁髷)」というのは髷の一種で、主に髪が薄くなった老人が結う髷の事を指しており(ほんのちょっとしか髪を束ねる事が出来ない状態の髷)、僕(現代人)が今まで「丁髷」だと思っていたものは正確には「銀杏髷」というものでした。
さらに調べていくと時代や職業ごとに流行りがあり、男性の髷の種類だけでも60種類以上あることがわかりました。
今までチョンマゲだと思っていたものが正確にはチョンマゲではなく、一種類しかないと思い込んでいた髷も多様なバリエーションがあることを知り、他にはどのような髷があったのかを知りたくなりました。
それと同時に様々な髷を描くことを今回の作品にしようと考えたのですが、明治維新をテーマとした作品を制作するうえで、ただ様々な種類の丁髷を描くだけだとすこし弱い(鑑賞者に伝わり辛い)という思いもありました…。
つづく





