チャレンジ5日目・19時です
吹上ワンダーマップ10レポート配信のお時間がやって参りました。
昨日に引き続き吹上ワンダーマップの沿革をご紹介させていただきます。
第5回 吹上ワンダーマップ(2013)
「地域の新しい魅力を創造する取り組み」
2010年以降毎年制作していた吹上町のガイドブックですが、3年間で内容があまり代わり映えしなくなってしまいました。そこで、今ある地域の魅力を紹介するだけではなく、地域に新しい魅力を創造し、それをガイドブックに掲載する取り組みを始めました。アーティストと地域住民が一緒に学び、企画を考え、実行しました。新しい魅力を創造するためには、地域に元々ある魅力をよく知ることが重要であることにこの活動を通して気づきました。そして地域の魅力は自らの手でどんどん生み出していかなければならないと考えるようになり、ワンダーマップのテーマに「地域つくり」を文言を入れ、「芸術による地域振興・地域つくりの実践」としました。
その考えのもとそれまで以上に積極的にアーティストが地域に関わるようになったため、より吹上町とアーティストとの距離が近くなりました。
※吹上町内の田の神様(たのかんさぁ)像をアーカイブし、その情報を基に田の神さぁご立派ランキングを開催!
※ガイドブックに掲載した『田の神さぁご立派ランキング』のページ。
「ライヒライフ」
吹上ワンダーマップのテーマに合わせてスローガンも新たに掲げました。「ライヒライフ」は漢字で「来日来吹」と書きます。
①「日置市に来る・吹上に来る」
②「日置市に来てほしい・吹上に来てほしい」という意味と、
③「ライヒ(Reich:ドイツ語で「郷土」)、ライフ(Life:生きる)=郷土に生きる」
という意味があり、それらを合わせて『人が訪れたくなる様な(来日、来吹したくなるような)魅力的な地域を、郷土に暮らす人々が自らの手でつくりましょう』という想いを込めたスローガンとなります。
「吹上うみがめアートコンテスト」
「うみがめ」をテーマとした作品展を開催してほしいとの要望を地域住民からいただき、「吹上うみがめアートコンテスト」を実施しました。吹上町は「うみがめの故郷」を謳っており保護活動にも注力しています。その啓蒙も兼ねた企画展にはアーティスト以外にも全国から多くの方に参加していただきました。この年以降は地域の有志でつくる「吹活会(吹上町の活性化を図る会)」が引き継ぎ、毎年ワンダーマップと同じ時期に開催されるようになりました。
※うみがめをテーマとした作品が所狭しと並ぶメイン会場の様子。