日本各地を襲った集中豪雨により、私たちが暮らす飛騨高山の周辺でも、各所で大きな被害が起こっています。 上高地で発生した土砂崩れによって道路が寸断され、多くの方々が孤立し、高山から名古屋へと向かう国道沿いも、飛騨川の氾濫と土砂崩れにより、多くの箇所で通行規制が敷かれています。
たくさんの方々からご連絡を頂き、ご心配をおかけ致しましたが、幸いにも、まだ高山市内ではほとんど大きな被害は起こっていません。ただし、植林された針葉樹の山の保水力は弱く、利便性を目的に新たに開いた道路には、すぐに水が溜まって通行止めとなり、新しく造成された宅地では、山側でさえ床上浸水が起こっています。
日本国内で新型コロナウイルスの感染が再度拡大している中、今回の水害とそれに伴う報道の影響で、ようやく自粛ムードから戻りつつあった当館の予約状況も、またキャンセルが増え始め、まだまだ道のりは遠い状況です。
今こそ先人たちの知恵と、この土地で脈々と受け継がれてきた文化に目を向けて、循環型で災害にも強い、新しい生活、新しい宿の様式を、皆さまと一緒に作っていきたいと考えています。引き続き皆さまのお力添えを、何卒よろしくお願い致します。
最後に、この度の豪雨で被災された皆さまには、心よりお見舞い申し上げます。
オーベルジュ飛騨の森
中安 俊之 拝