現在日本の農業従事者の平均は67歳。2010年から2020年で60%の農家さんはいなくなりました。日本に輸入されている作物は63%です。そのうち遺伝子組み換え作物(トウモロコシ・大豆・ナタネ・綿)は9割となっています。オーガニックや自然栽培しか宿では使いませんとは全く言えませんが、近隣の農家さんたちは志高く野菜を育てています。循環型社会を目指し堆肥を使いトマトやアスパラを作る長尾さん。地元で乳酸菌を食べさせた牛ふんから作る堆肥を使用しています。堆肥といってまず思い浮かべるのが、臭い!しかし全く臭いなどしません。(驚)アミノ酸や放線菌、糸状菌が沢山含まれるという堆肥はまさに山の土と同じ匂いがします。彼のトマトを食べると「うまい」。甘さだけではなく酸味と甘さのバランスがよく嫌な苦みなどもなく素直な味です。3才になるうちの子供もパクパク食べます。是非みなさんにもお届けしたいです。続いては自然栽培を営むソヤ畝畑の森本さん。彼は堆肥も使わず地力と向き合いながら野菜を育てます。経済的なことを考えると単一品種を大量に作るほうが効率もいいですがあえて少量多品種を選び50種類以上の野菜を育てています。一人で多品種を育てることは並大抵のことではありません。それでも彼はいろいろな野菜を育てることにこだわっています。コロナウイルスのように何かが来ると全滅しないように色々作ることによりリスクヘッジをおこなっています。その土地で種を採り続けると、環境にだんだんと野菜があってくると彼はいいます。均一なものを狙うと、コロナウイルスのような事が来るだけで、大惨事になってしまいますが、多品種を作り地域のものだけで生き残るシステムはまさに現代社会における問題定義ではないでしょうか?高齢化が進み、耕作放棄地が増え、農業人口が減る今現代、少しでも多くの方に日本の農家さんのことを知っていただければ幸いです。正直者がバカを見ない、世の中のためにも若者が作る野菜たちを是非応援よろしくお願いいたします。