はじめまして!STEPS4年の西尾と申します。
この度は本プロジェクトに関心をお寄せいただきありがとうございます。
早速ながら多くのご支援をいただきおかげさまで募集開始から1日経たず目標金額76%を達成いたしました。まさかこんなスピードでご支援いただけるとは思いもせず、感謝と感動でいっぱいです!本当に本当にありがとうございます。
ここから少しだけ僕とこのSTEPSという団体について語らせてください。
STEPSはもちろん演劇好きもたくさんいるのですが、僕はその真逆で高校まで演劇とは全くの無縁の世界を生きてきました。
演劇に触れた経験は小学校の学芸会で見た演劇(お遊戯?)くらいなもので、STEPSに入ったきっかけは友達に誘われて新歓について行ったらあれよあれよと参加していたというものでした。
そんなもので、人生で初めて劇場に足を運んだ演劇はSTEPSで毎年5月に行われている小公演でした。当時は、自分が入ったサークルがどんな活動をしているのかみてみよう〜くらいのとても軽いノリで観に行ったのをよく覚えています。
人生で初めて見た「劇場で行われた公演」はとても鮮烈な体験でした。目の前に現れた役者さんの息遣いまで伝わってくる演技、要所要所で入ってくるキャッチーな曲とダンス、それに合わせて変わる照明や作り込まれた舞台などすべての要素が詰め込まれた「今までにない感情」を体験できました。帰り道にその感情を表す言葉が見つからなくてひたすら「すげぇ」という(アタマの悪い)ワードを連呼していたのをよく覚えています。
それ以来、ミュージカル作品を作り上げたいという気持ちを強く持ち、常に何かしらの形で学生生活の何割かを公演製作に捧げはや4年が経とうとしています。
入部した当時、まさか人と人の距離を取ることが当たり前の世界が3年後に待っているとは思いもしませんでした。
ミュージカルをはじめ演劇は、「目の前で人と人が物語を創り上げるからこそ生まれるなにか」に心を動かされるものだというのが僕の4年間の結論です。そういう意味で、「人と人が離れるべき世界」と「演劇の世界」は残念ながら大変相性が悪いのが実情です。
ただ、「相性が悪いからやめてしまう」「時代に合わないから諦める」というのはどうしてもしたくないと考えています。目の前で繰り広げられることが意味を持つものだからこそ、目の前で披露できる手段を残し続ける努力をしなければ途絶えてしまうと思うからです。
そのような想いで今回クラウドファンディングという形でご支援をお願いすることといたしました。コロナ禍で演劇界に限らず多くの分野で苦しい状況が続いていることは承知の上ですが、もしこの団体のこれからに、コロナを超えた後の姿に少しでも期待していただけたら大変嬉しいです。