2020/07/13 12:00

富士山は国内で唯一高度4000mに近い標高を有する山であるため、富士山で山岳遭難の1/2は急性高山病が占める。一般的に高所順応の第一関門となる高度4000m近い低圧低酸素環境は、急性高山病とそれに関連する病態の解明、高所順応の評価や効率的なトレーニング法の開発にも適した環境である。実際の登山に近いシミュレーションができる富士山はまさに自然の低圧低酸素室である。富士山での高所医学研究、高所順応研究の成果を富士登山をはじめ、海外の高所登山、ヒマラヤ遠征などにおける安全性の確保や健康増進に寄与する安全登山につなげていきたいと考えています。