今回ツリーテラスを設計する、八木健吾建築設計事務所です。
建築設計及び監理を仕事としています。近頃は場づくりなど、建物以外の提案もしています。コンセプトとするのは、自然に生かされる建築。建築に触れた人たちが、自主的に暮らしを豊かにしていきたくなるような、そんな場づくりを考えています。
モノをつくるとき人は自然を壊して作っています。どの行為にしても、自然物の加工品であったり、何かしらのカタチでこの流れはあるように思います。建築というものは、その中でもとてもわかりやすい例えと思われます。自然・緑を壊して終わりではなく、それらを還元していく仕組みを、建築に触れる人たちと作っていこうと考えています。庭というハードの整備で終わるのではなく。
このプロジェクトでは、伝統構法や数寄屋建築の職人の方々に指導を受けながら、みんなが作り手になってツリーテラスを作ります。みんなで作ることは、自身がつくることはもちろん、自分が苦手なことを人と協力してしたり、職人さんの良い仕事を目の当たりにできます。
また竹や縄を手で編んだりする、手仕事の1つ1つが、日常の何気ない生活の様々なことに付随していて、普段は流している些細なことにも意識が向くようになります。そこから考えたことを手を動かしてアウトプットすることが、生活に役立ったり自分自身の自信につながったり、自信が持てることで発言にも力がでたり、人一人一人の持つ本来の力が発揮されやすくなるようになります。そんな意識の改革が拡がっていくと、暮らしはとても豊かになっていくように感じています。ぜひ、赤穂御崎の森の家に遊びにきてください。