先日は土台の石に合わせて柱を削ってるのが衝撃的にすごい!というご報告でした。
今日は引き続き、『日本の職人シリーズ』です。
この写真、、、お分かりになりますか?
私はこの写真を斜面の上から撮っています。
その高さまで茂った椿の枝を梳(す)くために庭師さんが登って枝を切っているところです。
木の上にはカピカピになったヤモリが。
この枝を切ると、ツリーテラスから海が見えやすくなります。緑色が濃く、広葉樹でも葉に厚みがあるので、見え方を軽くするために切りました。
遠くから見て「あのあたりの枝が邪魔だなー」と思って、実際に登って切ってるとどの枝かわからなくなると思うんです。
それをやってしまうのがすごいなあーと。
下におられる赤いヘルメットの庭師さんはずーーーーっと孟宗竹と雑木を切ってくださっていました。酷暑のこの時期、本当に本当にご苦労様です。孟宗竹は見た目よりもかなり重いから、あれを切ってくださってると思うと。。。感謝しかありません。
ところで私はずっと木口木版という版画を学びたいと思っています。でもまだ行けてなくて…。
聞くところによると木口木版の版木には椿が良いらしいです。
どうでしょう、この椿。左側に見えている赤茶色の木はブナの木だそうで、庭師さんが登ってるのが椿です。
人が登れるほどの太さの椿って、すごくないですか?
私の自宅にも椿はあるのですが、成長が遅い木だなーと思うので、ここまでなるには「100年はかかると思う、ご神木クラスですね」とのこと(庭師さん談)。
もちろんこの幹の部分や太い枝は残して切っていただきましたので、今後もこの椿はここに生き続けます。
木口木版には切り落とした枝でも十分版木にできそうだなーとニヤニヤしております。