2020/09/19 22:56

No.11 山口嘉宏/カメラマン・映像作家

「藤枝に映画館ができる!」そう聞いたのは10年ほど前です。当時、映画を観るためには、焼津から静岡に行かなくてはならなかったので、近所に映画館ができるうれしさと興奮を今でも覚えています。それからというもの、映画鑑賞する時は「藤枝シネ・プレーゴ」に行くようになり、子どもたちと一緒に楽しませてもらっています。さらに近年は、別の関わり方もさせてもらえるようになりました。

「藤枝シネ・プレーゴ」では毎年藤枝市の助成を受けて、映画館内で上映するCMを制作していますが、2017年からその撮影・編集にも携わらせていただいています。映画館があるまち・藤枝市をPRする要素も入れながら、毎年テーマを決め、スタッフで相談しながらストーリーを決め、ロケハンもします。撮影には、エキストラを募集を行い、藤枝市民だけでなく近隣市町、時には県外からも参加者があるくらい、藤枝市を地味にアピールする活動になっています。
現場は、藤枝駅周辺から映画館へのアプローチ、「BiVi藤枝」館内や映画館のスクリーン内など。出演者には役者や演劇部員のほか、エキストラ経験のある方もいらっしゃいますが、基本は素人の皆さん、それでも和気あいあいと、撮影現場を楽しんでくれました。2017年には、「静岡産業大学 情報学部」の学生さんが撮影サポートだけでなく、出演もしてくれました。2018年には、大阪の「大手門学院大学 舞台表現プロジェクト(STEP)」の皆さんが、公演の翌日に参加してくれて、迫真の演技をまざまざと見せてくれ、一般のエキストラの皆さんとも一体感が生まれていました。どちらも産官学連携の活動になりました。2019年は、大人のエキストラのほかに、まだ映画館デビューしていない親子さんにも呼びかけて、「映画館デビュー」をテーマに撮影しました。CM映像は、Youtubeで見ることができますので、ご覧になってください。2020年もコロナウィルスに留意して、制作する予定です。お楽しみに!

「藤枝シネ・プレーゴ」は、この10年間、志太榛原地区の地域密着、地域に寄り添う映画館として運営してこられました。私は「藤枝シネ・プレーゴ」は藤枝の元気のバロメータだと思います。藤枝の元気を失わないように、この先10年、20年もずっと続くように応援しています。

山口様、応援メッセージありがとうございました!
今回もよろしくお願いします。

2017年『映画日和』

2018年『感動日和』

2018年『デビュー日和』