『福プロジェクト』プロジェクトマネージャー担当の田川恵子です。
八尾のお好み焼き屋さんで打ち合わせした3月25日、『福』の試作品をみんなで見ながら、お客さまへお届けできるまでにするには何が必要かを話し合いました。
クリエイティブディレクターからは、
・『福』をどのような世界観で表現するか。
・赤坂さんの技術と想いをどのようにお客さまへ伝えていくか。
・そのために必要なブランディング、制作が必要なフライヤーやロゴなどについて。
アクセサリープランナーからは、
・技術的な精度の安定と着用する人にやさしいを考慮した制作素材の絞り込み。
・ネックレス、イヤリング、ピアスなど 、どんなアクセサリーとして提供するか。
・よりブラッシュアップするためのデザイン提案。
→ここから、天然石を加工して『福』によりしあわせをプラスするデザインが誕生!
私からは、情報発信やオンラインサイトなど、販路展開はどうしていくかなどを提案しました。
赤坂さんは、この打ち合わせで具体的に『福』の製品化がイメージできたのか、その後『福プロジェクト』が具体的に動き出すことに。
『福プロジェクト』が動き出した4月、コロナの波が広がり始め、赤坂金型彫刻所の受注は一時ゼロの状況になりました。
そんなある日、赤坂さんからメッセージが届きました。
「このままでは赤坂はもたない。新しい挑戦をしたとしても、こんな状況でどうなるのか。不安で不安で仕方がない。」
そんな内容だったと記憶しています。
「不安はみんな同じ。初代に赤坂金型彫刻所を守ると誓ったのでは? こんな時だからこそ、赤坂さん自身が『福』で元気になり、その『福』をみなさまに届ける役割がある!」
そう伝えました。
彼は再び『福プロジェクト』を進めていき、その取り組みの中でだんだん元気を取り戻していきました。
積極的に提案や試作に取り組み、その表情も生き生きとした力強いものになり、私たちも本当にうれしく感じたことを想い出します。
そこからクラウドファンディング開始の6/19まで、多い時には週に3回ほどみんなでオンラインミーティングを重ね、足りないところはSNSでやり取りを繰り返しました。
プロジェクトメンバー間のコミュニケーションと空気感は本当におだやかでやさしく、それぞれが能動的に動き進めながら、それぞれの手が回らない所を補完するという最高の流れが生まれてきました。
『福』はそんな流れの中で、『 [cocur] fuku(コクール・福)』に育っていきました。
(後編へ続く)