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「長期樫樽熟成麦焼酎の真髄」を、世界にそして未来に継承したい

100年前単身アメリカに渡ったある日本人青年の夢。彼の夢は異国の地で受け入れられず、二度と日本の土を踏むことなくアメリカで夢半ばにこの世を去った。このプロジェクトはそんな彼の夢を実現させるべく立ち上がった父と子の物語です。

現在の支援総額

2,276,000

227%

目標金額は1,000,000円

支援者数

375

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2020/07/22に募集を開始し、 375人の支援により 2,276,000円の資金を集め、 2020/08/31に募集を終了しました

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「長期樫樽熟成麦焼酎の真髄」を、世界にそして未来に継承したい

現在の支援総額

2,276,000

227%達成

終了

目標金額1,000,000

支援者数375

このプロジェクトは、2020/07/22に募集を開始し、 375人の支援により 2,276,000円の資金を集め、 2020/08/31に募集を終了しました

100年前単身アメリカに渡ったある日本人青年の夢。彼の夢は異国の地で受け入れられず、二度と日本の土を踏むことなくアメリカで夢半ばにこの世を去った。このプロジェクトはそんな彼の夢を実現させるべく立ち上がった父と子の物語です。

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--- はじめに ---

こんにちは。福岡県朝倉市の酒蔵、株式会社篠崎の8代目篠崎倫明です。弊社は江戸時代後期創業以来九州一の大河「筑後川」の恵みを受ける肥沃な大地で酒を醸し続けております。40年程前から麦焼酎の製造を開始、その後樫樽での長期熟成を始め、現在は2000樽以上の樫樽で熟成を行っております。


株式会社篠崎を支えた蔵人たち 

--- プロジェクト背景 ---

5年前、「リキュール 朝倉」という製品を弊社は世に送り出しました。

その経緯をお話し致します。

弊社は25年前から長期樫樽熟成麦焼酎の販売を開始いたしました。樽から取り出した熟成を経た麦焼酎の原酒は、それはきれいな琥珀色をしております。しかし現行の制度上焼酎には色味の制限があり、焼酎として製品化するには、瓶詰を行う前に色味を調製するため濾過工程が必要となります。しかし過度な濾過を行うと、樫樽由来の香りと味も失われてしまいます。「私達が普段利き酒している素晴らしい原酒を皆様にもそのまま楽しんでいただきたい」との思いから、「焼酎」ではなく色味の制限のない「リキュール」という酒類であえて世に送り出したのが「リキュール 朝倉」です。

リキュール 朝倉

実際に「リキュール朝倉」にたどり着くまでには長い年月と試行錯誤が必要でした。

まずは樽です。樽熟成麦焼酎にこだわりを持つ弊社は、当初から様々な樽での熟成を実際に行い、弊社の麦焼酎の熟成に適した樽のセレクションを行ってきました。弊社の麦焼酎原酒は「きれい、繊細(後述)」に作られています。麦焼酎原酒のそのような個性を生かしながら、樫樽の個性も取り込める樽探しを根気強く行い、特注のアメリカンホワイトオーク樽(AWO)にたどり着きました。

次に熟成年数です。ウィスキー原酒と異なり、蒸留直後から格段の円やかさを持つ麦焼酎は、単に長期間樽内で熟成させればいいというものではありません。熟成させすぎれば、樽由来のタンニンなどの(過度な)渋み・苦味が出てしまいます。

また、熟成環境にも注意が必要です。熟成庫は外部環境の影響をできるだけ受けない仕様とはいえ、夏は高温多湿・冬は寒冷な朝倉の気候も相まって、同じ熟成庫の中でも品質にばらつきが出てしまいます。保管場所のローテーションを行うなど、目指す酒質の実現に努めなければなりません。

加えて、弊社ブレンダーの定期的な官能試験をクリアできた麦焼酎原酒のみが「リキュール 朝倉」としてリリースされるのです。

原酒の熟成具合は定期的にチェックされる。

朝倉発売から3年。樽熟成麦焼酎の新たな魅力を表現する試みを始めました。それが「朝倉追熟シリーズ」です。

AWO樽で6年熟成させ、しっかりとした骨格を作った後、その原酒を異なる個性を持つ樽でさらにFINISH(フィニッシュ:追熟)させました。

追熟用の樽セレクションでは様々な樽を試しました。試行錯誤の末、特にシェリー樽、ブランデー樽、桜樽との相性が良く、「朝倉 追熟シリーズ」として世に送り出せる素晴らしい仕上がりとなりました。


--- 老舗焼酎蔵としてのこだわり---

原酒へのこだわり

「きれいで繊細な麦焼酎原酒を作る。」

これは弊社の原酒作りの根底にある思想です。

原料である大麦そのものの品質にこだわるのはもちろんですが、原料処理・製麴・もろみ管理・蒸留などの各工程における衛生管理を徹底的に行い(汚染を防ぐ)、目指すべき「きれいで繊細な原酒」作りにこだわります。

また、通常本格麦焼酎の製造に当たっては、原材料の風味を最大限生かすため、蒸留を一度しか行いません。しかし弊社は「きれいで繊細な原酒を作る」ため、2度の蒸留を行っております。

なぜそこまでして「きれいで繊細な原酒を作る」のか?

それは、樽熟成に適しているから。

原材料由来の風味を表現しながらも、樫樽の個性をうまく引き出すことのできる原酒。これこそが、私たちの目指す「きれいで繊細な麦焼酎原酒」なのです。

原酒は樫樽内で長い時間を過ごす。

ブレンダー

焼酎製造を開始して以来、弊社は原酒のブレンドを行っております。樽には一つ一つ個性があり、二つとして同じ酒質のものがありません。ブレンダーには樽それぞれの原酒の個性を把握する官能能力が求められます。また、それぞれの原酒の個性を生かしながら、バランスの良いお酒を作り上げる構築能力が求められます。また、将来の原酒の行く先を見越して樽の管理(保管場所など)を指示する能力も求められます。

弊社のブレンダーはこれらの能力を駆使して、求める理想の味と香りを、製品の中に表現しています。

今回の「朝倉 追熟シリーズ アーキビスト」は、弊社ブレンダーがその能力を最大限生かして、その名に恥じない商品としてお出しするCAMPFIRE限定商品です。

ブレンド前に原酒の個性を把握するブレンダー

--- 商品名に託された想い ---

夢のはじまり

私(篠崎の8代目・篠崎倫明)が子供の頃、父が寝物語にいつもある人物の話をしてくれました。その人の名は「高峰譲吉博士」。

今から100年以上も昔、日本のウィスキーの父と呼ばれるマッサンこと竹鶴正孝がスコットランドに渡る約30年も前に、高峰博士は海を渡り、アメリカの地である大きな挑戦をしました。母方の家業が清製造業であったこともあり、博士は「麹」の力を知っていました。博士は、ウィスキー造りで本来使われる「麦芽」ではなく「麹」を用いてウィスキー製造を試みました。伝えられるところでは、それはいい出来栄えだったそうです

しかし現地のウィスキー業界からの反発や諍いに巻き込まれ博士の「麹で作られたウィスキー(いわばKoji Whiskeyとでもいうのでしょうか)」はアメリカの地に根付くことはありませんでした。

博士の製造しようとしたものは、現代の日本の酒税法上では、(樫樽熟成)麦焼酎にあたるものでした。


「博士のスピリット(精神)を受け継ぎ、世界中の人に麹で作る麦焼酎の豊かな味わいを知ってもらいたい。」


私の父、そして私は、先人である博士の熱い夢に当てられて、樽熟成麦焼酎に真摯に向き合ってきました。私たちの夢は、先人の偉大な夢から始まったのです。

※100年以上前にアメリカに渡った高峰譲吉博士

過去から現在、そして未来へ

本商品の商品名「アーキビスト(英:Archivist)」とは、「永久保存価値のある情報を将来にわたって閲覧できるよう管理する専門職」を指します。

株式会社篠崎は、偉人・高峰博士の歴史的な価値のある挑戦にインスピレーションを受け、私たちのオリジナリティを加え、この現代において新たな価値のある樽熟成麦焼酎を創造しています。

過去から現代、そして未来へ。

伝える価値のあるものを、アーキビストとして現代の皆様と共に分かち合い、そして未来に承継できれば、との思いを込めて本商品を「THE ARCHIVIST」と名付けました。


--- リターンのご紹介 ---

THE ARCHIVIST: CASK EDITION

朝倉 THE ORIGINAL

約100年前にアメリカの地で麹を使用してウィスキーを製造しようとした偉人「高峰譲吉博士」に着想を得たお酒です。大麦を原料に麹を用いて焼酎を製造(単式蒸留機にて二度蒸留)し、アメリカンホワイトオーク樽で最低でも8年間熟成させています。日本が世界に誇る偉人の「夢」を現代の技術の粋を尽くして蘇らせました。「朝倉」シリーズそして今回の「THE ARCHIVIST」シリーズの原点に位置するお酒です。



朝倉 SAKURA CASK FINISH

大麦を原料に麹を用いて焼酎を製造(単式蒸留機にて二度蒸留)し、アメリカンホワイトオーク樽で最低でも6年間熟成させた後、「桜」樽で約2年間追熟させました。

なぜ「桜」樽を使ったのか?

これから弊社は、樽熟成麦焼酎を極めていこうと考えております。日本で、この国の伝統産業である酒造業を営む以上、熟成用の樽として「日本らしさ」を体現できる樹木で樽を作り、日本の皆様にはもちろん世界中の方に「日本のものづくり」の素晴らしさを知っていただきたい、との思いがあります。

「桜」に行き着くまで様々な樹木を試しました。「桜」の他にも素晴らしい仕上がりになる樹木はいくつもありました。杉・ニッケの木などなど。

今回は、「THE ARCHIVIST」シリーズの記念すべき第1弾です。幾つかの素晴らしい候補の中でも、最も日本人に馴染みがあり、日本らしさを体現できる「桜」樽フィニッシュ版をリリースさせていただくことにしました。

「桜」の個性を表現するための追熟には時間を要しました。3ヶ月、6ヶ月と時が経ち、1年を超える頃、ようやく桜の個性を見出せるようになりました。3分咲きといったところでしょうか。それからさらに時が経ち、2年ほど経った頃。桜樽の満開の風味を得ることができました。

全体のバランスを崩さず、それでいて確かに感じることのできる穏やかで優しいウッディな香味。日本人として、誇りを持ってこの一品をお届けします。


朝倉 SHERRY CASK FINISH

大麦を原料に麹を用いて焼酎を製造(単式蒸留機にて二度蒸留)し、アメリカンホワイトオーク樽で最低でも6年間熟成させた後、さらに個性の異なる数種類のシェリー樽にて約1年間追熟を行った原酒を、熟練のブレンダーがブレンドしました。

追熟に使用したシェリー樽は2種類です。

一つ目は、マンサニージャを熟成する工程で使用された樽です。マンサニージャはシェリー酒の種類の一つで、スペインはサンルーカル・デ・バラメダにて製造される辛口の白ワインを言います。樽内熟成の方法は、(酵母由来の)フロール(=産膜酵母)下で生物学的熟成にて熟成していきます。(マンサニージャを実際に飲んでみましたが)味わいはドライでフレッシュ。魚介の料理とよく合いそうです!

マンサニージャの樽で追熟したところ、ナッツ類を思わせる香ばしい香り、フレッシュで微かな酸味も感じられる爽やかな味わいに仕上がりました。

二つ目は、オロロソを熟成する工程で使用された樽です。オロロソはパロミノ種のブドウからつくられ、上記のマンサニージャと熟成方法が異なり、(生物学的熟成でなく)空気にさらされ酸化熟成を経ます。(オロロソを実際に飲んでみましたが)外観は濃厚な琥珀色、香りはバルサミコや胡桃を思わせる香り、しっかりとした骨格のあるパワフルな味わいでした。濃厚な豚肉の料理などと相性が良さそうです!

オロロソの樽で追熟したところ、甘やかで濃厚な香り、しっかりとした熟成感を感じる力強い味わいに仕上がりました。

個性の異なるこれら2種類の樽にて追熟を行ったのち、熟練のブレンダーがブレンドを行いました。

仕上がり品は、ほんのりとしたナッツ香や甘く濃厚な香り、若干の酸味も感じられながらしっかりとした熟成感を感じられる奥行きある味わいの一品となっています。


朝倉 BRANDY CASK FINISH

大麦を原料に麹を用いて焼酎を製造(単式蒸留機にて二度蒸留)し、アメリカンホワイトオーク樽で最低でも6年間熟成させた後、ブランデー樽にて約1年間追熟させました。

追熟で使用したブランデー樽は、コニャックで名高いフランスのメーカー由来のブランデー樽です。(ブランデーを実際に飲んでみたのですが)ほんのりと果実の香り、若干のスパイシーさもあり奥行きのある味わいが特徴でした。

追熟後は、弊社が大切にしている「変にトガりのない全体としての統一感・まとまり」を体現できており、甘やかで馥郁とした豊かな香り、まろやかで複雑味のある味わいが表現でき、大変クオリティの高い一品となりました。


--- 弊社の今後の取り組み ---

今プロジェクトはアーキビストシリーズの第一弾でございます。

皆様のご支援のおかげで今プロジェクトが成功した場合、開発中の第二弾では熟成年数の違いを楽しんでいただける商品を発売したいと考えております。

また第三弾、第四弾の企画も着々と進んでおりますので楽しみにお待ちくださいませ。


※8月4日追記

本プロジェクトを最後までお読みいただき誠にありがとうございます。

皆様から頂戴したご支援のおかげで、7月31日に当初の目標を達成させていただくことが出来ました。

誠に感謝申し上げます。

さて、本プロジェクトは麦焼酎の魅力を広める事を目的としてスタートいたしました。当初の目標は達成出来ましたが、まだまだ多くの方に本プロジェクトを知っていただきたく思っております。そこで次なる目標を目標達成率200%と設定させていただきます。

皆様からのさらなるご支援にて目標達成率200%に到達した場合は、プロジェクト終了後、ご支援者様の中から抽選で10名の方に「リキュール 朝倉 500ml」を進呈させていただきます。なお抽選結果は商品の発送をもって変えさせていただきますので、あらかじめご理解ご了承のほどよろしくお願い申し上げます。なおすでにご支援を頂戴したご支援者様も抽選の対象とさせていただきます。

--- お問い合わせ ---


株式会社 篠崎

〒839-1321 福岡県朝倉市比良松185

TEL: 0946-52-0005 FAX: 0946-52-2165

営業時間: 8:30 - 17:30(月~金)

<All-in方式の場合>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


※ 高峰譲吉博士の写真引用元

“Portrait of Jokichi Takamine (1854-1922),” circa 1910. Williams Haynes Portrait Collection, Box 14. Science History Institute. Philadelphia. https://digital.sciencehistory.org/works/5x21tf430.

最新の活動報告

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  • CAMPFIREプロジェクト「『長期樫樽熟成麦焼酎の真髄』を、世界にそして未来に継承したい」が皆様からのご支援のおかげで2度の目標達成・完売をすることが出来ました。ご支援ならびにSNS等でシェアしていただいた皆様に誠に感謝申し上げます。なおリターン品の発送は9月発送開始を予定しております。先日YouTuberのCROSSROAD LAB様に「The Archivist」のレビューを行っていただきました。ご参考までに以下に動画リンクを添付させていただきます。レビュー動画: https://youtu.be/TX-7afLJsTk麦焼酎の魅力を広めるためにスタートした本プロジェクトですが、弊社ではこれからも麦焼酎の可能性を開拓し皆様と共有出来るよう尽力して参ります。おもしろくワクワクするような商品を現在企画中でありますので、お楽しみにお待ちくださいませ。株式会社 篠崎営業部 企画開発課阪本開 もっと見る

  • 皆様から頂戴したご支援のおかげで、7月31日に当初の目標を達成させていただくことが出来ました。誠に感謝申し上げます。さて、本プロジェクトは麦焼酎の魅力を広める事を目的としてスタートいたしました。当初の目標は達成出来ましたが、まだまだ多くの方に本プロジェクトを知っていただきたく思っております。そこで次なる目標を目標達成率200%と設定させていただきます。皆様からのさらなるご支援にて目標達成率200%に到達した場合は、プロジェクト終了後、ご支援者様の中から抽選で10名の方に「リキュール 朝倉 500ml」を進呈させていただきます。なお抽選結果は商品の発送をもって変えさせていただきますので、あらかじめご理解ご了承のほどよろしくお願い申し上げます。なおすでにご支援を頂戴したご支援者様も抽選の対象とさせていただきます。株式会社 篠崎営業部 阪本開 もっと見る

  • プロジェクト掲載開始から本日で9日目となります。温かいご支援をいただきました皆様、感謝申し上げます。ご支援いただきました皆様、そしてご検討中の皆様からのご質問で、「実際どんな香味なのか、プロの評価が見てみたい!」というお声をいただきました。実は2ヶ月ほど前、CROSSROAD LABさんという北海道でバーを営まれていらっしゃる方から「朝倉」に対するご感想・ご評価をいただきました。CROSSROAD LABさんは、忖度なく率直なご意見をプロダクトに対してくだされることで有名な方です。皆様のご参考になれば、と思います。以下にリンクを添付させていただきます。https://www.youtube.com/watch?v=KzRvQ1yHveI もっと見る

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