【Osora ni Niji wo Kake Mashita(本家そらにじ!)、Broken Rainbow - Japan 岡田実穂さんからのメッセージ】
場を開くということ、誰かの居場所になろうということは、そう簡単に出来ることじゃないなぁと改めて感じる。
青森でそらにじ(Osora ni Niji wo Kake Mashita)という場を開いてから、その場所に明かりを灯すことに毎日毎日必死だった。
正直、これでお金になるわけじゃないし、それどころか、明かりを灯す為の労力は、なかなか大変だった。ここを居場所としてくれる人が増えれば増えるほど。街の中には、こんなにも多くの困りごとがあるんだなとか、こんなにも多くの、 孤独があるんだな、とか。地方ならではの閉塞感と共に、それでもここに集ってくれる人と一緒に出来ることは、とか毎日毎日考えながら、「ちょっとしんどい」と思うこともあった。
そんな頃にダイちゃん(そらにじひめじの世話役)から「姫路でそらにじやりたいんやけど、名前使っていい?」って連絡がきた。とても嬉しかった。やっててよかったなぁって思った。 その後、「そらにじやりたい」って各地で何人かから言われて、何の暖簾分けだろう、と思いながらも、「いいよ」って言い続けている。毎度ダイちゃんは「この子、そらにじやりたいんやって」と紹介してくれる。
「そらにじやる」って、みんなにとって何なんだろう。いつか、そらにじサミットとかしたいなって思ってる。みんなにとっての「そらにじする」って、何?ていうだけで、一日話せると思う。
姫路では、LGBTQのことはもちろん、貧困についてとか、アディクションについてとか、ほんと驚くほどアクティブに真面目な取り組みをしている。
実にそらにじしている。
そんなそらにじにも等しくCOVID-19の波は押し寄せて、そらにじひめじは存在感、というか、その存在そのものが大きくなった。突如送られてきた「引っ越す」ていうメッセージには、ずいぶん立派なお部屋の写真があって、「家賃、大丈夫?」が一番の気がかりだったけど、大丈夫やでー、とは言っていた。
大丈夫ではなかったようだ。
そらにじひめじは、本当に大切な場所です。みんなで一緒にご飯を食べて、今日ご飯が食べれなさそうな人にはおにぎり配りに行ってくれる。話しにくいことがあれば、自助グループだってしてみる。やることが無い日々も、「そらにじする」ことを提供してくれる。
大事な場所は守らないといけない。だからみんなで、応援しましょう。
そらにじひめじが、お空に虹をかけるのを。虹は時間と共に壊れるけど、またかかるから。何度もなんども応援してくださいね。