はじめに
こんにちは! 私たちは宮崎県立日向高等学校3年生の有志9人です。教育系への進学をめざしています。
コロナウイルス感染症の拡大防止措置のための休校が学校生活にさまざまな影響を与える中、私たちは自分たちが頑張ることを表明し、皆さんを元気づけることができればと今回考えました。
休校中の間、私たちはそれぞれに次のような思いを抱えて過ごしてきました。
現在は通常の授業に加えて補填授業を受けるなど、これまでの遅れを取り戻す日々を送っています。
教育系大学への進学を希望する私たちは、今回、自分たちで考えたり、図書館の本で調べたり、先生方にアンケートをとりながら「教育とは何か」「学びとは何か」を考えてきました。
このプロジェクトは、私たちが失った時間をどうにか乗り越えるための手立ての一つであり、また、私たちが頑張る姿をたくさんの方に見ていただくことで、地域のみなさんに元気になっていただけるプロジェクトだと思っています。
私たちがこの不安な状況を乗り越えるには、例年以上のサポートが必要です。これから一人ひとりが進路を選択し、進学や就職に備える段階で、たくさんの情報が必要になります。そのため「学びのための本」が必要だと考えました。今回、クラウドファンディングでご支援いただいたお金は、私たちの学びを支える本の購入費として活用させていただきます。また、市内にあるカフェや飲食店などを中心に本を置かせていただき、たくさんの方が学びの機会を得られるように相談・交渉しています。もちろん、私たちの後輩にも役立ててもらいます。
どうかご支援の程、よろしくお願いします!
※今回のプロジェクトでは、全校生徒を対象にアンケートをとり、日向高校らしさをお伝えできそうな「体験型」「参加型」の返礼品も数々検討していましたが、コロナウイルス感染症の拡大防止の観点からやむなくあきらめることになりました。
私たちがサポートします!
日向高校図書館司書 宇野鮎子(うの・あゆこ)
日向高校の図書館では、生徒の話を聴きながら必要な資料を手渡す対話支援(レファレンスサービス)に力を入れています。本校に着任して4年目になりますが、これまでに3年生の年間の本の貸出冊数は7倍になり、毎年8割近い生徒が「自分たちの進路に図書館は役に立つ」という認識を持っていることが卒業前のアンケートからわかっています。
日向高校には素直で優しさが光る生徒が多く、毎年この時期になると、図書館では対話を重ねながら必要かつ適切な情報を渡すことで 、自己の内面に向き合い、一気に自己実現に向かって成長していく3年生の姿を目の当たりにしてきました。
今回のプロジェクトを通して、教育系へ進学を希望する生徒たちが、これから自分たちが向かおうとする先に何があるのかをしっかりと見据え、たくさんの方にご支援いただくことで「自分たちはひとりではない」と、3年生全員が実感してもらえたら...と思います。
また、このプロジェクトが、春に卒業した生徒たちをはじめ日向高校を母校とするみなさんの励みになることを期待します。
いただいたご支援金は、地元の書店を通して、単価が高く普段なかなか購入できない専門書等も積極的に収集し、教育格差・情報格差の解消を視野に責任をもって選書させていただきます。ご支援の程、よろしくお願いいたします。
<日向高校図書館活動実績>
■2017年 「子供の読書活動優秀実践校」文部科学省
https://www.kodomodokusyo.go.jp/jirei/download.asp
■2018年 「九経調地域研究助成・顕彰事業論文 奨励賞」九州経済調査協会
http://www.kerc.or.jp/info/2019/03/post-71.html
■2019年 「第5回図書館レファレンス大賞 奨励賞」
https://www.libraryfair.jp/news/9513
■2020年 「休校中の宮崎県立日向高等学校の学校図書館と産業支援施設ひむか-Biz(日向市)が連携し、新型コロナウイルス感染症の影響を受けている中小企業経営者・個人事業主の支援等を目的に、同館所蔵資料の貸出やレファレンスサービスを開始」
https://current.ndl.go.jp/node/40616
ひむか-Bizセンター長 長友慎治(ながとも・しんじ)
「ひむか-Biz」は、日向市の中小企業や起業される方などすべてに光を当て応援する産業支援施設です。今回のプロジェクトでは、日向高校生と地域で活躍する大人たちがつながることで、互いがより輝けるよう、プロジェクトチームをサポートします。
すでに「ひむか-Biz」では、3月16日から5月22日までの休校期間中、地域貢献を目的として、経営者をはじめとする市民の皆さんが利用することを前提に日向高校図書館から100冊を選び「ひむかBizライブラリー」を設置、無償貸出を実施しました。クラウドファンディングで集めた資金をもとに購入した本は、日向市内の各カフェや喫茶店等にも配布します。本はそれぞれのオーナーの専門性や、取り組んでいる活動に合わせた専門書を中心に設置し、そこを訪れた生徒の進路選択を見守る日向モデルを構築します。
日向市では2014年9月から「よのなか教室」というキャリア教育に取り組んでいます。
「日向の大人はみな子どもたちの先生」を合い言葉に、日向で働く大人たち(よのなか先生)が市内の小学校、中学校、高等学校に出向き、働く喜びと苦労をテーマに授業を行う取り組みで、日向商工会議所が運営する「日向市キャリア教育支援センター」は、2017年に文部科学省と経済産業省が共同で取り組む「キャリア教育推進連携表彰」で最優秀賞を受賞しました。
誰も経験したことのない先行き不透明な状況に、生徒だけで立ち向かわせるわけにはいきません。今こそ地元の大人が次世代を担う高校生を応援する時です。
■日向市産業支援センター「ひむか-Biz」
応援メッセージ
日向高校 校長 星衛俊一郎(ほしえ・しゅんいちろう)
日向高等学校校長の星衛俊一郎です。本校の生徒は、総合的な探究の時間に様々な課題研究に取り組んでいます。今回、その一つとしてクラウドファンディングを活用して、高校生の進路支援と日向市の産業支援を目指した研究に取り組んでいます。ご賛同いただける方は、ぜひご協力のほどよろしくお願いいたします。
日向高校同窓会「日向青友会」 会長 金丸政司(かねまる・まさし)
いただいた資金の使い道
今回のプロジェクトの費用は総額で150万円を見込んでいます。1冊の予算を2,800円と仮定し、協力いただける店舗1か所に約20冊を配置します。日向市内で約20か所のマイクロ・ライブラリーを作りたいと考えていますので約110万円が書籍代。飲食店等でも管理しやすいよう、本にはフィルムコーティング等を施します。返礼品代と合わせて150万円を目標にクラウドファンディングを行ないます。
書籍購入費(装備用品含む):約110万円
返礼品代:約40万円
実施スケジュール
7月7日 クラウドファンディングスタート
7月中旬 マイクロライブラリー候補地へのキャラバン
8月10日 クラウドファンディング終了
11月中旬 リターン発送
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
リターン
<3,000円>
・高校生からのお礼のお手紙
<5,000円>
・高校生からのお礼のお手紙
・購入させていただいた本のご報告
<8,000円>
・高校生からのお礼のお手紙
・購入させていただいた本のご報告
・日向高校オリジナルカレンダー(2021年版) 1組
<12,000円>
・高校生からのお礼のお手紙
・購入させていただいた本のご報告
・日向高校紫雲祭オリジナルTシャツ2020年バージョン 1枚
※カラー3種類、サイズはS、M、L、XL
<20,000円>
・高校生からのお礼のお手紙
・購入させていただいた本のご報告
・日向高校紫雲祭オリジナルTシャツ2020年バージョン 1枚 ※カラー3種類、サイズはS、M、L、XL
・日向高校オリジナルカレンダー(2021年版) 1組
<30,000円>
・高校生からのお礼のお手紙
・購入させていただいた本のご報告
・日向高校紫雲祭オリジナルTシャツ2020年バージョン 1枚 ※カラー3種類、サイズはS、M、L、XL
・図書を置いたお店を掲載したオリジナルの日向市マップ
最後に
今回、私たちが取り組む課題は日向高校だけではなく、全国の高校3年生が直面している課題です。一方、都市部の高校生と地方の高校生には、情報格差、教育格差が顕著に表れています。だからこそ、私たちは地域の力で、この困難を乗り越えたいと考えました。都市部と地方の高校で生まれてしまう格差を、地域の熱量で解消したい。
日向高校の卒業生の皆さん、そして日向地区の皆さんを中心に、ぜひ私たち現役高校生のチャレンジの応援をお願いいたします。
最新の活動報告
もっと見るラスト!!ご支援ありがとうございました!
2021/02/20 19:04いよいよ最後の活動報告となりました。先日、最後の本をお届けしたのは「SEIKADO」さん。SEIKADOさんといえばフルーツサンド!そしてハロウィンのケーキ?!笑口に運ぶ前に、目にも楽しいデザートでたくさんの人を笑顔にしているお店です。本はお菓子のデコレーションに関するものを中心に、フィリピン料理も楽しめるSEIKADOさんなのでタガログ語の辞典や色んな国ごとのお菓子の本など多国籍(異文化)を意識して選ばせていただきました。読まなくても目だけでも楽しめる本が多め?かもしれません。3年生は卒業式まであと1週間。これからそれぞれの道へ進んで行きます。お祝いのとき、県外へ出る前、帰ってきたとき、その時々で集まる場所がSEIKADOさん。そして、今回ご協力いただいた全ての店舗さんかと思います。まだまだ受験真っ最中の生徒もたくさんいて、日向高校の図書館では、そんな受験生たちが面接や集団討論の練習をする姿や、以前借りた本をもう一度手に取り知識を再確認する姿が見られます。その手に取られた本のほとんどが、皆様にご支援いただいて購入させていただいた本です。「こんな本があるんですね。」という子や「ここの本棚面白い!」という子など、『未知』に出会えた印象がこれまで出会った本よりも一際強いようです。「これはあなたたちのための本。あなたたちを大事に思ってくれた大人が131人もいるんだよ。」と伝えると、「え?!そうなんですか?!」と言いながら、本を抱える手にギュッと力が入る生徒は1人や2人ではありませんでした。適切なタイミングで適切な情報を得られた事で、「おもしろい!」の芽がぐんぐん伸びている生徒がたくさんいます。これからも日向高校の生徒たちの躍進を見守っていただけたら幸いです。ご支援・ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。 もっと見る
配本を再開しました!9店舗目
2021/02/16 23:37さて、いよいよ配本も残すところわずか。(当初の予定では20店舗様に配本を予定しておりましたが、達成率に合わせて10店舗様への配本となりましたことを御了承ください。)9店舗目は「cafeさんく」さんです!ダンボデリさんと同じ日に配本に伺わせていただきました。オーナーの今村さんは日向高校の卒業生で、モトコモリカフェを定期的に開催されています。今村さんからご希望いただいたのは、引きこもりや不登校、食や子育てについての本。中でも、引きこもりや不登校など専門性が高い本は日向で手に入りにくいものです。地方は特に当事者同士が出会うこと、当事者や支援者の実際の声を知ることさえも難しいと言われるからこそ、しっかりと選ばせていただきました。さらに、今村さんからリクエストいただいたテーマすべてがそこに隣接しているからこそ「ひとり一人の幸せ(心地よさ)とは何か」に触れるような本を一緒に。引きこもりも不登校も決して悪いことではありません。当事者や家族、周りの人がみんな無理をして自分ではどうにもならなくなってしまうほど苦しくなる前に、本を手に取ってもらったり、相談できる方に繋がるきっかけができることを願っています。支えあいの地域文化が日向に広がりますように。【最後にちょっと豆知識】人は「大丈夫?」と聞かれると反射的に「大丈夫」と答えてしまいます。 もし、困っていたり、何か辛そうだと感じる人に声をかける時には「どうしたの?」と声をかけてみてくださいね。 もっと見る
配本を再開しました!8店舗目
2021/02/14 00:26コロナに始まり、、、コロナに負けず、、、年末に始まった配本が緊急事態宣言や試験や模試、受験のタイミングなどの影響で延び延びになってしまっていましたが、ようやくお届けできるようになりました!8店舗目は『Danbo*deli 』さん。日向高校の先生たちにも大人気のお店で、体育祭などのイベントの際にランチをお願いすることも。彩りが華やかで健康的な食事を提供してくださいます。今回は、お店の設えやフードの盛り付け、そしてお客さんの層を参考に選書をさせていただきました。ダンボデリさんはデザインセンスが光る店舗さんなので、その「シュッ」としたイメージ(まさかの擬音)をどういう本のラインナップで表現すればお店のイメージと調和できるかなー・・・と悩みつつ、お客さんはそのセンス自体に憧れがあるはず!と目星をつけて、その本を手に取るとちょっと意識を高く持てるような、自分でも「やってみたい」と思えるような本をチョイスさせていただきました!日向高校に設置させていただいた本も、これまでの店舗さんで設置させていただいた本も、いずれも多くが日向市内ではなかなか手に取ることができない本たちです。簡単に言い換えてみると「都会的」な本かもしれません。けれど、その本に引けを取らないお店ばかり。(おかげさまで日向高校の生徒たちも興味関心がぐんぐん伸びています)各店舗さんにはオーナーさんの意識が脈々と息づいていて、「日向にこんなお店があるってすごいことだよね!」と不断の経営努力に気づかされます。まだまだコロナ禍ではありますが、ぜひ、訪れてみてくださいね(^^) もっと見る
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