夢(あした)へ☆ 電子書籍を文庫本にして読者に贈りたい!

拙著、小説「瑠璃色の空」は現在、電子書籍にて出版しています。読者は300名ほどです。高校生の青春のひとかけらを描いた爽やかな内容です。ほかの4作品を含め、これらをかねてからの夢だった紙の本にしたいのです。通勤通学の電車やバスの中でページを繰る喜びを、時にはスマホから紙に代えては如何でしょう。

現在の支援総額

55,000

1%

目標金額は3,000,000円

支援者数

7

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2020/07/01に募集を開始し、 2020/08/20に募集を終了しました

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1%達成

終了

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支援者数7

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拙著、小説「瑠璃色の空」は現在、電子書籍にて出版しています。読者は300名ほどです。高校生の青春のひとかけらを描いた爽やかな内容です。ほかの4作品を含め、これらをかねてからの夢だった紙の本にしたいのです。通勤通学の電車やバスの中でページを繰る喜びを、時にはスマホから紙に代えては如何でしょう。

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今日は、SF「講義 地球人史(第十二回)」の冒頭をお送りします。 さて、三ヶ月続いたこの講義も今日で終了じゃの。テストもみなよくできておったぞ。これが終わったらあとは体験して確かめるのじゃ。では始めようかの。 最近と言ってもいいが、五百年前からの科学の大進歩は生命進化に起きたカンブリア大爆発になぞらえ、科学のスーパーノヴァと言われているな。ん? どこが最近なのかって? 過去の出来事は起きてしまえば一瞬に感じるものなのじゃよ。まあ聞きなさい。それは人類が火星に移住を始めた頃から起き始めたのじゃ。物理学や医学、情報科学に宇宙工学と数え上げればきりがない。 たとえば、ヒッグス粒子の発見から暫く物理学者はダークマターと重力子の発見に躍起になっていた。四百八十年前、月に建設したハイパーハドロン衝突型加速器(HHC)により、まず重力子が発見され四百五十年前についにダークマターと重力子が同じものだということが分かったのじゃ。これにはコンピュータの発達の寄与するところが大きかったな。 これが発見されてから、まさにエネルギー革命が人類を席巻したのじゃ。ん? 何がってか。確かに諸君の生きている今では全てが当たり前だと思うのは当然じゃ。騒音が全くないのは昔はありえないことじゃった。人類は重力子を発見して以来一世紀以上を費やし、重力を制御する方法を見つけたのじゃ。 さあ、それからは滝壺に向かって落ちていく水のように変化が加速した。まず、エンジンが消滅したな。次いでモーターの仕組みが変わったのじゃ。名前こそ重力子エンジンというが、吸入-圧縮-燃焼・膨張-排気というサイクルを繰り返すわけではない。地上を車輪で進む必要がなくなった。そう、乗り物は全て浮遊しながら移動できるようになったというわけじゃ。推進力は車体の周囲の重力バランスを崩すことで得られるから音も出なければ移動もスムーズじゃな。ほら、このあいだ講義した空飛ぶ円盤の話があったじゃろ。不思議な飛び方をするというあれじゃが、恐らくそれも似たようなメカニズムなんじゃろうの。 ついでに宇宙開発の話をしようかの。重力子エンジンの発明はロケットや宇宙エレベーターを不要の物にした。宇宙船の速度は現在最も速いもので光速の九十パーセントまでじゃな。限りなく高速に近づけることもできるようじゃが、そうするとそのうち様々な原子が衝突してくるからの。それを防ぐ方法はまだ出来ておらんのじゃよ。とは言え、太陽系全体を探査することは可能になった。船も重力子エンジンのおかげで巨大なものが航行できるようになったぞ。トラディショナルパークに聳えておる赤い塔があるじゃろ。近年手入れが大変になったそうじゃが、あれは東京タワーと言っての、電波塔じゃったな。ちょうどあれくらいの長さの船が今ではスタンダードじゃな。 火星も移住後ずいぶん人口が増えたな。当初はそうするつもりはなかったのじゃが、今は太陽-地球ラグランジュポイント5の位置にスペースコロニーが三棟浮かんでおる。そう、太陽と地球を結んだ線から六十度の地球の公転軌道と交わる位置じゃな。地球の後を追うように自転しながら公転しておるよ。直径十キロメートル、長さ二十キロメートルの円筒の形のものじゃな。一棟につき十万の人が住んでおる。電力は宇宙空間に広げた太陽光発電パネルから得ている。クリーンじゃろ。水は月から運び込んだ。植物はコケ類から始め広葉樹まで全面積の五十パーセントを覆うようにしている。水草も豊富じゃぞ。光合成をし酸素を作り出しておる。ここ百年の話じゃ。


今日は「オールトの彼方から」(上)。SFです。プロローグ M理論。真空のエネルギーの揺らぎから無数の宇宙が生成される。その中には私たちが考えうる限りの宇宙の姿が実現されているという。 パラレルワールド。私たちの世界は少しずつその姿を変えながら同時に並行して存在するという。広大無辺な時空の全体像は永遠に謎のままなのだろうか、あるいは人類が続く中で解明されていくのだろうか。 マルチバースのひとつ、その四七十億光年の広がりを持つ時空に偏在する小宇宙。その数多ある小宇宙の一つ、棒状渦巻き星雲を巡回中のスペースシップがあった。その全長は五キロメートル、全幅は二キロメートルに及ぶ超超弩級の船だった。パイロットの男が、ある恒星系の第三惑星と第八惑星に致命的な危機が迫っていることを発見した。 タイムリミットは第三惑星の時間でおよそ一万五千年だった。「やむを得まい。成り行きに任すのだ。手出しはならんぞ」 船長らしい男が言った。「第三惑星はいいペースで進化してるのに、惜しいなあ」 パイロットの男が言った。「何か……懐かしいわ」 科学主任と呼ばれているその女が呟いた。「次のセクションのパトロールが終了したらまた寄ってみよう。うまく回避しているかもしれない」 再び船長らしい男が言った。それを聞いた女が、すかさずインカムに囁いた。それは衣擦れのような摩擦音のため、それと気づいた者はいなかった。「了解。じゃ、行きましょうか」とパイロットの男が言った。 亜空間トンネルを開けて姿を消す直前、スペースシップから第三惑星に向け、船尾から球体が発射された。直径百メートル程のそれは、その星で唯一の衛星軌道の内側、約三十万キロメートル付近で、夥しい数に分かれた。サイズは大きいもので直径十五メートル長さ三十メートルほどだ。それらは一旦その惑星の静止軌道に集まった。ほどなく目標に向かうようにひとつ、またひとつと落下していった。 紀元前一万三千年、地球のいったいどれほどの人類がまばゆい光輝を曳きながら落ちてくるその姿を目撃しただろう。


書籍の出版は難しいものですね。でも、最終日が終わるまで、諦めませんよ。今日は「ツイート的自己満足」(短編集)の紹介です。「種」の一部をお読みください。 ふと、暗闇の向こうからやってくるのだろうか、彼女は生暖かい温度と産毛のような萌黄色の光を感じた。それまでの彼女は、闇というものがどんなものかを知らないまま、また、温度というものがあることすらわからないままに、そこにじっとしていた。じっとしていた、というよりもそうせざるを得なかったのである。 今、彼女の皮膚から伝わってくるそれらの柔らか味は、彼女を驚かせるとともに戸惑うことを教えた。それが何処から来るもので、何をもたらすものか彼女は知らない。 彼女は頭から順に温まっていく心地よさを味わいながら、頭上に感じる和らいだ輝きと足元に広がる闇を区別できた。彼女は快さに身を任せることにした。どれほどの時間が過ぎたのかはわからないが、頭上の明るさが消え全身を闇が包んだ。彼女が光を感じる前の状態に戻ったらしい。ただ違っているのは、温かみが残っていることだった。温かみというものが感覚の一つであることに気づくまでに何度同じようなことを経験してきたのだろう。光や闇もまた。無意識の中に芽生える意識は万物に当てはまるのだろうか。 覚醒という言葉はもちろん、彼女の中には表現に値するなにものもないのだが、光と闇や湿り気や乾きを何度か繰り返した後のある日のことだった。 彼女は体に起こる大きな変化に気づいた。それは思い切ったように起こった。始め、彼女はその変化が彼女の外側で起こっているものなのか、内側でのものなのか区別がつかなかった。しかしそのうち、彼女の、そう、まさに体の中心から同心円状に広がる波動を彼女は感じた。止めることのできないものだった。だから彼女自身は「動」を取った。それまでの「静」を捨てたのだ。 光のやってくる方向とその正反対の方向へと体を伸ばしていく。絶え間なくやってくる波動を感じながら、しかもその両端は周りを探りながら伸びていくのだ。 そのうち、彼女の中心は両端に移っていった。光と闇を同時に感じながら、しかもその両方からやってくる大きなエネルギーを感じていた。そうして、さらに先へ進もうという「気」が生まれた。今や彼女の伸びていく方向に障害はなく、したがって伸びるということの他に広がることもできるようになった。彼女はそれをすることによって、し続けることによって「生」を感じるようになっていた。そしてそれと同時に彼女の中心が体全体に広がるのがわかった。


今日はSF作品の人間消失シーンの一部のご紹介をします。「博士は なぜ、頭を抱えたのか。」暦は十二月になっていた。事件は静かにそして速やかに起こった。 ニューヨークの朝は冷え込んではいたが、澄んだ空気が遠くの景色を近く見せていた。証券会社のオフィスにやってきたジョージがミシェルと軽口を叩きながらデスクについてパソコンのスイッチを入れた。「おいミシェル、僕の誕生日を祝ってくれる人がいるみたいだぜ」ジョージのパソコンの初期画面にこんな文句が出ていた。(ハッピーバースディ。今日が人生で最良の日でありますように。この先にささやかなプレゼントを貴方に)「どうせ新手の広告でしょ」「ああ、でもどうして僕の誕生日が今日とわかったんだろう」「馬鹿ね、当てはまる人がクリックすればいいのよ。どうぞ」ミシェルがジョージのデスクにコーヒーを置いて背を向けて自席に戻っていく。「あぁ、ありがとう。それもそうだな。まっ、でも話のついでに覗いてみるか」 気配がなくなったような気がして振り向いたミシェルが見たのは、デスクの上のコーヒーカップと何事もなかったように揺らめく白い湯気だった。


今日は、「疾風となれ」の百メートル競技のシーンをご紹介します。目標に向かって頑張る中学1年生の男の子、駿の青春を描きました。「疾風となれ!」スタート地点に着いた。僕は四レーンからのスタートだ。ふとフィールド内を見ると男子の走り高跳びが行われていた。彼らの助走を見るたびにトムソンガゼルが目に浮かぶが百メートルのランナーは何に喩えられるだろう。こんな時にそんな考えが浮かぶのも不思議だった。 彼方のゴールに目をやった。僕の走るレーンを挟む白線が、決して交わることがないのに頂点に向かって延びているように見えた。 五十歩勝負だ!「ON YOUR MARK」「SET」「!」 うまくいった。目の前の赤茶けた路面が瞬時に川となって流れる。前傾のまま三十メートル。全力で加速。スパイクが路面を後ろに弾く。地球の自転を助けるように。スピードに乗れた。頭を上げて前を見た。左右の視野の片隅にのみ気配を感じた。さらに加速を続けた。六十メートル付近、互いにここがトップスピードの位置だ。百メートルはスタートしたらためらいも優越もかけひきもない。ひたすら前を向いて進むだけだ。耳を吹きすぎていく風の音だけが聞こえる。僕の手足は昆虫の神経節のように僕の意志に無関心を装って運動を続けている。 五メートル先を通過したとき、僕はギアをニュートラルに戻した。そのまま惰性で数メートル走り、ジョギング程度のスピードになったあたりで振り向いて計時を見た。十一秒三。危うくガッツポーズをしそうになった。よく見ると追い風二メートルと出ていた。参考記録だ。だが、僕は実際にこのタイムで走ったのだから嬉しくないわけがない。むしろ自己ベストを更新する十分の一秒を後押ししてくれた風に感謝だ。


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