皆さまこんばんは。よーそろ代表の井上明です。
御手洗地区での空き家リノベーション4号店の潮待ち館は、電線地中化したメインストリート”常盤町通り”の一角にあります。
今も「大島材木店」と木の表札をそのまま掛けておりますが、ここは材木店であり昭和時代は薬屋としても営業されていたと話を聞いています。薬局が閉店した後しばらくして、地元の方々が観光で訪れるお客様をお迎え入れする拠点(豊町観光協会事務局)として整備されました。
2014年に観光協会が移転したことにより空き家になり、メインストリートである常盤町通りのお店は一軒もなくなってしまいました。
常盤町通りにお店がないのは寂しい、、そのような声もありました。
またその頃、広島県地域力創造課という県庁の移住促進の新しい部署ができ、私たちも御手洗地区で様々な挑戦をするにあたりやはり一番欲しいのは”人”であることから共に活動するようになりました。
まちの組織である「重伝建(じゅうでんけん)を考える会」は空き家増と高齢化、担い手不足を補うため移住も含めた対外的な活動も視野に入れて動ひ必要があり、規約上会長の家となっていた事務局を外から人がふらりと来てもいい場所にしたいという思いと、常盤町通りに開かれた場所がほしいということ、更に「人が欲しい」を叶えるべく「移住と言えば仕事」を提案できる受け皿が必要だということで、広島県主催の移住促進イベント”小商いメッセ in海の街”の実施に合わせリノベーションすることになりました。
かといって重伝建を考える会は整備費もなく人件費もなく、大きなリスクも取れないので、よーそろが整備し運営しながら、重伝建を考える会の事務局として機能させようと2016年にスタートしたのでした。(当時井上は重伝建を考える会の事務局長でした)
なので、重伝建を考える会の事務局でありながら、御手洗地区で商いにチャレンジするスペースとして運営してきたわけです。飲食Ⅰ類の営業許可も取っているので、カフェ営業が可能です。
また今までもチャレンジする移住者がいたため、整備のアップデートも少しずつしてきました。
そして今月7月より自身でセレクトした珈琲をお出しするお店をいつか開きたいと新しい挑戦者が潮待ち館に立つことになりました。
カフェを担当する新店主”なかはらまゆみ”さんです。
彼女は「いつか島CAFE」という屋号でイベント出店もされており、”よーそろ商い塾”も何度か受講して頂いておりました。
このコロナの影響で以前お任せしていた運営者が離れることになり、カフェ部門が開けれていなかったこともあり、「だったらやってみたら?」とひとまず2か月(8月末まで)の期間限定でカフェをお任せすることに。
現在、月金土日祝日の曜日でカフェ営業しております。(日曜祝日は鍋焼きうどん尾収屋もオープン)なかはらさんの新しい挑戦を応援しながら、私たちも新しい刺激と発見を頂いています。
人が建物を活かし、それぞれの表現する”個”が活かせされることによってさらに魅力的なまちになると感じます。
御手洗にいらっしゃるときはぜひ潮待ち館に遊びにおいでください。