2020/08/12 16:04

こんにちは、町田健登です。

東海道53次を始めて、

17日目。



8月11日(木)


日本橋から

京都三条大橋の合計492キロ。


3名とも無事に、

歩いてゴールすることが出来ました。

 

体感温度40度を超えるような猛暑。


硬いアスファルトの中、

毎日平均30キロ以上の移動。


休憩最中でも、

必死に取材し、

毎日活動報告を浴びる日々。

 

過酷な環境に、

心が折れそうになる日もありました。

 

一人では決して

歩ききることはできかったと思います。

 


一緒に企画してくれた、

佐々木栞奈さん。


必死にカメラを回してくれた、

秋元唯さん。

 

ご支援頂いた皆様、

取材に快く応じてくださった

皆様に心から感謝をお伝え致します。



本当にありがとうございました。

 

歩くことはここで、終了ですが、

本企画としては、道半ば。

 

少しでも多くの方にこの活動を伝え、

取材に応じてくださった、

飲食店や旅館の皆様を応援するだけでなく、お土産代行の連鎖を広げ、

少しでも、草の根の経済支援を拡大していければと考えております。

 

明日以降、3人それぞれ、

何を思い、何を感じたか。


率直な気持ちを

まとめさせていただき、

活動報告にて共有させて頂きます。

 

 

最後に、1店舗、

終着地京都のお店のご紹介です。

  

ミシュラン星を獲得する、

割烹屋さん。

めったに入れないお店ですが、

最後、一緒に伴奏いただいた

支援者の方にご馳走頂きました。


私達だけでは入れない

お店でしたので、

貴重なご経験をさせて

頂けましたことに、

深く感謝しております。


1.どんなお店?

祇園 丸山


"これぞ、京都"と感じることのできる、

京会席料理屋さん。

四季折々の食材で作る、

美しい料理はもちろん、

音、光、風を感じ、

空間ごと楽しめるお店です。


2.場所

京都府京都市東山区祇園町南側570-171

祇園四条駅から徒歩5分


3.連絡先

075-525-0009

http://gionmaruyama.com/index.html


4.おすすめの一品

季節のお料理

11月〜2月 松葉蟹・河豚

3月:子持ち諸子

4月:筍

5月:桜鯛

6月:鮎

7月〜8月:鱧

9月〜10月:松茸・子持ち鮎

を使用した季節のお料理。

二階のお座敷で、

風鈴の音を聞きつつ鱧料理を

頂きましたが、

味はもちろん、盛付けも美しく、

歴史ある日本伝統の味を、

美味しく頂けました。



5.コロナの影響と地域にかける思い

コロナの影響で

外国人観光客が減ったのはもちろん、

歴史あるお祭りも自粛。


売上が下がる飲食店等も多いけれど、

だからといって、自粛を無視し、

自身の利益ばかり追求していては、

京都の歴史や伝統は守れません。


お客様が来ないからと、

楽してTシャツを着て過ごすような

考えはもってのほか。


一方、形だけ浴衣を着るというのも、

少し違う。

 

 

昔は、この暑い夏、

浴衣が涼しい服装だったから

着たのであり、必然性がありました。


 

飲食店内では、

車の音が鳴り響くこともなく、

虫や鳥のさえずり、

太陽の光、風の音を感じて、

食事を食べていた。

 

五感を通して、

初めて本物の良さが感じられます。

 

皆さんも、車を使わず、

徒歩で東海道を歩いたことで、

違った視点で日本を感じられたのでは

ないでしょうか?

 


 

京都の歴史的町並みや、

日本の文化を守るためには、

私達一つのお店だけでは、

なりえません。

 

この街の通りも、

他のお店の理解や協力があり、

保たれています。


コロナの影響は大変ですが、

易きに流されない。

自己の利益ばかりを追求しない。


こんな時だからこそ、

地域で支え合い、

しっかりと伝統、風土を守り、

昔ながらの丁寧なおもてなしを

させて頂ければと思います。



6.私から一言

旧東海道とはいっても、

様々な顔がありました。

地域と協力し、町おこしのために、

昔の町並みを、保全し、

観光制作をすすめる街。


観光地化せずとも、

古き良き町並みが残る街道。

 

看板一つなく、

ネオンが、ギラギラ輝き、

ただの車道となってしまった道。


歴史や伝統を守ると、

言葉にするのは簡単ですが、

実際に日本の歴史の中でも、

戦争や経済危機、地震等の天災、

疫病、飢饉など、

コロナに負けない大きな事件が

数多くありました。

その最中では、

お店を畳んだり、

廃業するほうがよっぽど

合理的であり、

悩ましい、苦しい決断を余儀なくされた当主の方々がいたに違いありません。

 

 

今、私達が見ることができる、

体験することができる、

伝統文化や食事があるのでは、

偶然の産物だからではなく、

先祖代々の方々の想いと、

類まれない努力の積み重ねがあったから。


日本に生まれた一人の人間として、

このことへの感謝は絶対に

忘れてはならない。


大将のお話が東海道五十三次の

企画を締めくくるにふさわしく、

とても考えさせられる取材となりました。



貴重なお話、

本当にありがとうございました。