2020/08/16 21:52

1.挨拶

改めてご支援頂きまして、

ありがとうございました。

本企画発案者の町田健登です。


体感気温40度超えるような猛暑、

足の骨に響く、固いアスファルトの道。

非常にタフな道のりではありますが、

皆様のおかげで、17日かけて無事、

3名とも1都1府5県、

492キロの道のりを歩きぬくことができました。


一人では、到底なしえなかった

過酷な行程であり、

本当に感謝しております。



2.企画を終えて感じること

本企画を立ち上げた後、

政府のGo To キャンペーンの早期実行がきまり、

時期早尚とメディアやSNSで批判が相次ぎました。


掲げていた目標は、

観光関連業界への草の根経済支援活動でしたが、

ここで企画を押し切ることは、

恩着せがましい偽善ではないのか。


寸前まで企画の実行を悩みましたが、

企画を終えてみて、

見える景色が大きく変わりました。


メディアで一方的に報じられる

新規感染者の数。


しかし、その先には、

ただ報じられる数字だでは見えてこない、

数々の人間ドラマがありました。


400年続く伝統を守るため、

従業員の生活を守るため、

お客さんにおいしさを届けたくて。


新鋭企業から老舗の企業まで、

必死に経済不況と闘おうとする

経営者たちの葛藤がありました。


最初は、一方的に私たちが東京から

押しかけるのは迷惑ではないのか。


不安の中の取材でしたが、

汗だくになりながらも、

3密を避け歩いた先に、

私たちを迷惑がる方の姿はなく、

熱意をもって取材に応じて頂けました。


不安を煽るような報道を

ただ鵜呑みにするのではなく、

両面から物事を見ると世界は変わる。


この感動があったからこそ、

つらい足の痛みを忘れ、

最後まで歩き続けられたと思います。







3.一番楽しかったこと

10年以上法人が存続するのが

難しいといわれる昨今ですが、

そんな中、100年、200年と続く

異業種のご当主の方の方々の

インタビューができたことは、

非常に大きな学びとなりました。


歴史ある老舗のご当主は、

圧倒的に

・お客様目線

・地域貢献

をコロナの環境下でも考えている。

「自分の利益だけ」を

追求していては、

たとえ今生き残れても、

未来永劫反映はしない。


困ったときは、「お互い様」の精神を

継承し、事業を行っておりました。


私自身会社を

経営している立場ですが、

そもそものビジネスの目的、支点が

大きく異なることに気づけたことは、

非常に大きな喜びです。


4.一番辛かったこと

足の痛みはもちろんだったのですが、

あまりの疲労に、

自分の心のコントロールの弱さを

まざまざと見せつけられたのが

精神的にかなり苦しかったです。


一緒に歩いた、佐々木さんも

秋元さんもとにかく明るい。

常にポジティブに話し、

冗談を言い合っていましたが、

猛暑と疲労で私は

中盤話す気力を失い、

3時間以上寡黙に歩くだけでなく、

イライラが

爆発してしまう瞬間もあり、

二人に非常に気を使わせてしまいました。

それを受け止めてくれる

二人のやさしさ、思いやりで

より一層、

自分の弱さが浮き彫りになり、

より自分を責めるという悪循環。


自分の弱さに気づくとともに、

「人間らしくていいじゃないか。むしろ安心した」と

ありのまま受け止めてくれた二人に

とても感謝しています。



5.一番おすすめのご飯

箱根元の宿「ヴィッラヴィザン」

1階にある、フランス料理「伊豆の蔵」

エゾシカ肉はもちろんなのですが、

合鴨のローストが、

人生で食べた鴨料理で

一番おいしかったです。


芦ノ湖の湖畔に面しており、

夕陽を見ながら外のテラス席で、

美味しいフランス料理をいただくことも可能!

フランス料理と聞くと敷居が

高く聞こえるかもですが、

シェフもおかみさんも非常にフレンドリーで、

値段もリーズナブル。


宿も清潔ですし、

カップルもご家族側連れにも、

ぜひ遊びに行っていただきたいです。

夜8時から開く1階のバーも、

箱根唯一のお洒落なバー。

スタッフさんが最高に楽しいので、

ぜひ絡んでみて下さい。



6.一番おすすめの宿場

愛知県の、二川宿は、完全な穴場!!

本陣、関所、商家が

一度に見られるのは

唯一ここのみです。


地域で協力して昔ながらの街並みも残しており、

端から端まで20分程度、

東海道の面影残る黒壁つくりの家並みが

続きます。

大きすぎず、小さすぎず、

何よりまだ知られていないので、

混雑していないのが、とてもいい。


コロナの環境下でも、二川宿の

駒屋さんでは、夜に縁日等画期的な

取り組みもしてますので、

夏祭りが恋しくなった方は、

ぜひ遊びにいかれては

いかがでしょうか?



7.最後に一言

ただ、猛暑の中492キロ、

歩くのではなく、

歩いた先に取材し、記事を書く。

この行為が加わった瞬間、

本企画の難易度は、過去に挑んだ

アイアンマンレースや

キリマンジャロ登山を圧倒的に

過酷なものとなりました。


一方で、取材があるからこそ、

やりきれた企画でもありました。


取材先で、

経営者の方々の熱意を聞けて。


支援者の方からの

励ましや伴奏を受けて。


佐々木さん、秋元さんの

歯を食いしばり歩く姿を見て。


この全部があったからこそ、

歩き切り、記事も書き続けられたと思います。

一人では、箱根峠で脱落し、

ここまで歩き切ることはできませんでした。


長いようで

あっと言う間の17日間でしたが、

この17日間で学んだ経験、

心の葛藤、成長、

出会いは、稀少であり、

生涯忘れられない夏になったと思います。

本当にありがとうございました。

本企画も残り6日となりましたが、

最後までしっかりと取り組んでいければと思います。


引き続き、応援どうぞ、よろしくお願いいたします!