皆さんこんにちは。地域整備課の岡村と申します。当課では道路や上下水道といった皆さんの生活に必要不可欠なライフラインの整備や維持管理を行っています。また、今回の災害で大きな被害が確認された河川や橋梁などの管理も担っており、被災時の状況について少しお話したいと思います。
災害が発生した7月4日早朝、大雨特別警報の発令を受け、私たちは道路や通行する車両等の安全を確保するため、球磨川周辺で活動していました。これから何もなければ良いなと思っていた矢先に、球磨川の水が堤防を越えたという連絡が入ったため、慌てて一帯を通行止めにし、取り残された方がいないことを確認してその場から避難しました。球磨川の上流に回り、堤防から球磨川を確認したところ、すぐ足元にまで川の水位が迫っていました。
違う地点でも現場の安全確保を行っていましたが雨量は変わらず、球磨川に繋がる河川の水位を確認すると10分前には見えていたはずの堤防のブロックが水で見えなくなっており、刻一刻と水位が上昇し、目前に迫る球磨川に恐怖しました。
その後、庁舎に戻るため車で走行していると、側溝の至る所から水が噴き出していました。庁内では処理が追いつかないほどの被災箇所の情報や写真などで溢れており、土砂崩れや道路陥没の発生箇所は、その日確認できただけで100を超えました。自分が生まれ育った町の初めて見る光景にどうにかしなければいけないという焦りと不安から、私だけではなくその場にいた全員が慌しくなっていたのを覚えています。
数日後、浸水被害を受け、親子で来庁された方が「大変だけどこれから頑張っていこうね」と自分自身に言い聞かせるようにおっしゃっていたのを聞いて言葉が出ませんでした。
ですが、私の中でそれがとても印象強く、被災された方の為に少しでも力になれたらという思いでした。
今回の豪雨災害の被害は甚大なもので、家や職場が被災し生活に困られている方、大切な人をなくされた方もいらっしゃいます。被災の程度は大小あると思いますが皆さんが大変な思いをされています。
そのような中だからこそ私たち職員が地域に寄り添い、助け合いながら皆さんと共に再建していきたいと強く思います。
再建にはまだまだ時間がかかりますが、いつかは見慣れたいつも通りの風景に戻ると信じて、いつかはみんなが笑顔になれることを信じて、日々復旧・復興に取り組んでいきたいと思います。