皆さま、こんにちは。石畳つなぐプロジェクトの寳泉です。
日本全体に寒波が到来するなか、石畳もここ数日雪が積もり、農作業ができない状態が続いています。(特に私の園地は積雪が多いため)昨年は暖冬だったので作業も順調に進んだのですが、今年はそうはいかないようです。
作業もできないということで、今朝、石畳の名勝「弓削の屋根付き橋」に行ってみました。池に氷がはり、その上に雪がうっすらと積もっていました。
ここは、私の心の風景の一つでもあります。小学生の頃、家から3kmほどの道のりを歩いて何度も通いました。特に5月5日のこどもの日には、子供はこの池で魚釣りをすることが許されていたので、釣り竿・バケツを手に鯉やフナを釣りに毎年来ていました。今のように色鯉がたくさんいたわけでなく(今は入れ食いですが、、、現在釣りは禁止)、釣れずに帰ることもしばしば。それでも楽しい1日を過ごしたものです。
また、小学校の写生大会がこの場所であり、皆で思い思いの風景画を描いたのですが、私は屋根付き橋の袂にある樹齢数百年の松の幹を描きました。樹高は約20m、枝は道路を隔てた池の水に漬かるほどの大松で、幹回りの太さに圧倒されつつ、一人もくもくと樹皮を描いたのを覚えています。巨木には神が宿るとも言われていますが、子供心に何かを感じたのかもしれません。(この絵は町の写生コンクールで入賞しました。)この松も昭和53年に松喰い虫の被害にあい枯死し、惜しまれながら伐採されました。
1396年に創建された弓削神社。参道の屋根付き橋はその当時からあったものか知る由もありませんが、今では地域住民が10年ごとに屋根の葺き替えや橋脚の差し替え修理を行っています。これからも大切に守りつなげていきたい風景の一つです。
広報うちこ 2013年12月号
https://www.town.uchiko.ehime.jp/uploaded/life/16166_24864_misc.pdf
昭和30年代頃の弓削神社の屋根付き橋。(巨大な松の枝の姿も)