8月10日から16日にかけて開催されたネパール・ヘルスキャンプ2017は、無事に終了することができたことをご報告いたします。 ネパール・ヘルスキャンプ2017を応援、ご支援くださった皆さま、ありがとうございました。心からお礼申し上げます。 今回のヘルスキャンプには日本人鍼灸師7名、ネパール人鍼灸師7名が参加し、新患(受入期間8月10日〜15日)男性179名、女性282名、旧患(受入期間8月11日〜16日)878名、合わせて総計1340名の患者に対して鍼灸治療を行うことができました。 患者たちの主な主訴は、頭痛・腰痛・膝痛・頚部痛・半身麻痺・リウマチ・めまい・耳鳴り・神経痛・糖尿病などがあり、肉体労働と栄養の偏り、衛生環境の悪さが原因となっている病が多く、ネパールにおいて疼痛緩和の効果がある鍼灸の需要と必要性を感じました。 雨季のネパールはヘルスキャンプを開催した期間中、雨が降らない日はなく、バスや徒歩で何時間もかけて治療を受けに来られていた方もおられました。何年も悩んでいた痛みが治療を重ねるごとに減っていき、痛みで歪んでいた顔が日一日と穏やか顔になっていく方が大勢おられ、私たちも嬉しくなりました。 また鍼灸学校を卒業した後、スキルアップをするための勉強の機会が少ないネパール人鍼灸師に対して、日本人鍼灸師による勉強会も開催されました。 IVAAとして引き続き、ネパール人鍼灸師たちに対して技術支援も行っていきます。 また現地の経済団体から要請があり、2018年5月にネパールのポカラでヘルスキャンプを開催することが決まりました。引き続き私たちの活動を応援、ご支援いただけますと幸いです。
ネパール・ヘルスキャンプへのご支援、まことにありがとうございす。 日本・ネパールの鍼灸師団が8月10日、現地に到着しましたので、ご報告させていただきます。 インターネットがあれば、ほぼ同時に近況報告がわかる。 ハイカラな時代ですね〜♪ 【日本人鍼灸師団現地入りの報告:IVAA佐々木】 2017年8月10日、IVAAより派遣された日本人鍼灸師団も無事にヘルスキャンプ開催地、バンディプールに到着しました! 1年ぶりに再会したネパール人鍼灸師団と喜びを分かち合い、 明日からのヘルスキャンプに様々な期待と不安を胸に、 みんなで食事を囲みながら意欲を高めました! 約1週間、それぞれの思いや目標を掲げ、 まずは無事に安全に、 そしてたくさんの喜びや笑顔のためにスタッフ全員で協力し、 ネパールヘルスキャンプ in バンディプール 頑張っていきます。ーーーーーーネパール人鍼灸師団の代表イスワル氏(右)と、IVAAの代表大澤(左) N.J. Acupuncture Associationネパール人鍼灸師団 (頭文字N)と、日本人鍼灸師団(頭文字J:日本側主催団体はIVAA)の横断幕を作成しました。 1.鍼 Acupunctureのネパールでも知名度を広げるため 2.ネパールと日本の友好がわかるように ネパールと日本の国旗の色を混ぜるとピンクになります♪ ネパール人鍼灸師団には、サプライズでのお披露目です。 デザインは、IVAAの佐々木です。 明日からのネパール・日本人鍼灸師団合同のヘルスキャンプです☆
IVAAの佐々木です。いつも温かいご支援、ご協力ありがとうございます。 IVAAでは、今夏のネパール支援を機にメンバーで着用するチームスクラブを製作しました。 今までは各自が持っている白衣等を使用することが多かったのですが、 皆で同じデザインのスクラブを着用することでチーム意識を持ち、活動に臨めたらと思います。 背中には私たちの団体名 IVAA(International Volunteer Acupuncture Association)の文字を円には終わりがなく継続的に支援を行なっていけるように、また丸という形は地球や平和、人とのつながりなどを連想させます。 左胸には団体のロゴマークを刺繍しました。「世界の医療の届かない場所に手をさしのべる」私たちの理念にぴったりのロゴマークを作っていただき、これを胸に刻み国内外問わず様々な地域の発展に寄与していけるよう邁進してまいります。 このスクラブをみんなで着て活動する日がとても楽しみです。 私達IVAAにはできることがあります。どうぞ私達にあなたの力をお貸し下さい。
7月23日、東京都内にてネパール・ヘルスキャンプ2017のための事前研修会を行いました。 IVAAとして初となるヘルスキャンプの概要、ボランティアとして現地に入る上での心構えや注意点の他、弊会顧問の山川先生より過去のヘルスキャンプの様子などのお話を聞くことができました。 IVAAではプロのボランティア集団として現地入りすることができるよう、国際赤十字および赤新月社などが採用しているボランティア活動における国際基準を採用し、参加者にしっかりと準備・訓練を行います。 まだまだ産まれたばかりの弊会ですが、継続的な支援に繋がるよう、あらゆる事態を想定して準備をしています。 私たちIVAAにはできることがあります。どうぞ私たちにあなたの力をお貸しください。
どうしてヘルスキャンプを続けているの? ネパールは貧しい国で、多くの人びとは病院や医師にかかることができません。 現在のネパールでは、大都市には病院もできてきましたが、地方の村や町には医者がいないところがまだまだ多くあります。 病院で治療を受けるためにネパール人にとっては、高額の治療費と薬代がかかり、地方の人が医者へ行くと、移動のために1日がかりで、しかもその治療費と薬代だけでも、かなりのお金が必要となります。 多産と乳幼児死亡率の高さ、それに栄養や衛生などの生活環境の悪さから病気にかかる人は多く、それに輪をかけて医療制度の不備により、病気は慢性化してしまうのです。 東洋医学(鍼灸・あんま)には、高額な薬や高価な治療器具は必要ありません。 わたしたちのヘルスキャンプは、無医村地域の人びとに、副作用なく無料の治療をすることができます。 [ ヘルスキャンプの受付を行うイスワル氏 ] ネパールでのヘルスキャンプは、どのくらい続いているの? ネパールで、鍼灸あんまは、24年前に専門学校が設立されたばかりです。 昨年まで長年続けられたヘルスキャンプは、AMAヘルスキャンプ(無料巡回治療)と呼ばれていました。A = Acupuncture(鍼) M = Moxibustion(灸) A = Anma & Acupress(あんま、指圧)という東洋医学の三大治療法の頭文字を取った名前であり、また、AMAは、ネパール語で「お母さん」という意味があります。 カトマンドゥを中心にポカラ・チトワン等の地方の村々をまわりました。 ヘルスキャンプボランティア・ローカルボランティアには必要に応じてトレーニングやオリエンテーションを実施し、常に技術向上を目指したトレーニングを行っています。 [ ボランティアにお灸技術向上のトレーニングを行う ] 日本の人にメッセージはありますか? ネパールで鍼灸が一般的に普及しているとは、まだまだ言えませんが、鍼灸は効果があるので、これから更に広まって行くでしょう。 わたしは、このヘルスキャンプは、鍼灸師の次の世代へと綿々と続けられると考えています。 また、この効果のある鍼灸を次世代に伝えていきたいと思っています。 今年のヘルスキャンプは、7名のネパール人鍼灸師と1名のお手伝い、医療系の学生ボランティアが參加する予定です。 日本とネパールの友情が、ネパールの人びとに伝わるように、またネパールに更に鍼灸を普及させることを目的として、日本人とネパール人鍼灸師のボランティア団体を”N.J (Nepal Japan) Acupuncture Association”と名付けました。 8月のヘルスキャンプ開催まで、準備に忙しい毎日となりますが、カトマンズ空港でみなさまのお越しをお待ちしております。 [ ネパール鍼灸師一同で、お見送り ] ーーーーーーーーーーーーーー イスワル・ラズ・バラミ(Ishwar Raj Balami) ネパール・ヘルスキャンプ主催団体:N.J Acupuncture Association代表 日本語が達者。 1993年2月ネパール赤十字とよもぎの会が共同で「東洋医学専門学校及び付属診療所(OTTC)」を設立。OTTCの一期生で、ネパールの鍼灸あんま師のリーダー的存在。 卒業後、OTTC卒業生として、よもぎの会と共に、AMAヘルスキャンプ(無料巡回治療)の活動し続けるするも、残念ながら、支援者と支援金の減少により昨年で終了する。 私たち、IVAA(国際ボランティア鍼灸師協会)は、「この活動を終わらせてはいけない」という想いからイスワル氏を始めとするネパールの鍼灸師ボランティア団体と協会(N.J Acupuncture Association)を作りました。 そしてお互いに協力しあい、今年もヘルスキャンプを開催する運びとなりました。 私たちIVAAにはできることがあります。 どうぞ私たちにあなたの力をお貸しください。