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映画『宮城野』インターナショナル版を制作! 歌舞伎や浮世絵とともに世界へ届けたい

毬谷友子をヒロインに、片岡愛之助が主演を務めた映画『宮城野』は、日本が誇る伝統文化を凝縮した、他に類を見ない作品です。完成から12年……古びるどころか輝きを増していると確信し、新たに英語字幕をつけて『宮城野』を海外へ配信するプロジェクトを立ち上げました。どうか温かいご支援をお願いいたします。

現在の支援総額

726,001

60%

目標金額は1,200,000円

支援者数

88

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2020/09/09に募集を開始し、 88人の支援により 726,001円の資金を集め、 2020/10/29に募集を終了しました

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現在の支援総額

726,001

60%達成

終了

目標金額1,200,000

支援者数88

このプロジェクトは、2020/09/09に募集を開始し、 88人の支援により 726,001円の資金を集め、 2020/10/29に募集を終了しました

毬谷友子をヒロインに、片岡愛之助が主演を務めた映画『宮城野』は、日本が誇る伝統文化を凝縮した、他に類を見ない作品です。完成から12年……古びるどころか輝きを増していると確信し、新たに英語字幕をつけて『宮城野』を海外へ配信するプロジェクトを立ち上げました。どうか温かいご支援をお願いいたします。

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#樹木希林 の付いた活動報告

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こんばんは、監督の山﨑です。樹木希林さんが亡くなって丸二年、三回忌を迎えました。前回は希林さんからいただいたことばを紹介しましたが、今回は思い出話をいくつか。希林さんへの演出「希林さんにどうやって芝居をつけたんですか?」なんて聞かれますが、一挙手一投足、細かくつけたということはないですよ、そりゃ(苦笑)。ただ、最初の出番の前に、「役の性根」みたいなものをじっくりとお話ししました。セットの片隅で二人っきりになって。終始、穏やかで、面白おかしく、いろんな経験談を交えながら。希林さんの役の解釈は「女将は非情」。「女郎屋の女将は商売のことしか興味はないの。男と女に何があろうと、心中があろうと、そんなことは日常茶飯事。いちいち相手にしない。だけどお役人が来たときだけは動揺するわ。だって商売に影響するから」『はみだし刑事情熱系』(96~04)で演じた婦人警官の役を例に出していました。警察署に勤めてれば事件や事故なんて日常茶飯事。いちいち動揺するような演技はおかしいと。これは希林さん流の「配役のバランス感覚」なんですよね。この映画は情念の世界なので、主要登場人物が全部それだと息苦しくなる。一人ぐらい非情のキャラクターがいることでバランスがとれる、そんな感覚でしょうか。前回のキムチの話にも通じますね。もっともお気に入りのシーン一番気に入ってるのは、本編の中盤、主要登場人物による「だんまり」です。歌舞伎のお化粧と拵えになるんですが、希林さんはスタジオに入るなり、自分の顔を指して「こういうチンドン屋がいたわ」と。みな、笑うに笑えず……。さて、そのだんまりは舞踊仕立てになっていて、日本舞踊の先生が振付をしました。それぞれの個性でこれを踊ったわけですが、なかでも希林さんは出色でした。何とも言えない独特の味わいがあるんですね。これは言葉では形容しがたい。振付の先生は「希林さんの振りはすごい。樹木希林のだんまりになってる。あれは誰にもできない」とずっと感心していました。多くの作品を残した希林さんですが、だんまりの振りをしたのは本作だけです。▼▼▼▼▼ホント、思い出は尽きません。たった一作になってしまいましたが、希林さんとお仕事をしたことは、この先、誰にだって、永遠に威張れます。歴史的な偉人に出会った、そんな感覚でしょうか。最後に、これは希林さんからいただいた、私の一生の宝です。「なかなかいい監督ですね」希林さん、ありがとうございました。 


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こんばんは、監督の山﨑です。樹木希林さんが亡くなって二年、明日、あっという間に三回忌を迎えますね。希林さんには、これから私が映画を撮っていく中で「山﨑組の常連さん」になって欲しい、そんな思いでご出演いただきました。それがたった一作だけで終わってしまったことが悔しくて悔しくてなりません。映画とはどういうものだ、監督とは、役作りとは……いっぱいいっぱいいろんなことを教わりました。いつも飄々としていて、おかしくて、おふざけが過ぎることもありますが、決して品格を損なうことなく、凛としていて……希林さんを形容するのは難しいですね。今回は希林さんを偲んで、撮影時の思い出を綴ってみようと思います。「この映画は私が出るべき。私が出たらもっと良くなる」希林さんへの連絡手段はFAXのみ。一か八かでオファーしたところ、すぐにプロデューサーの携帯にご本人から「受けます」との電話がありました。その次の言葉がこれだったとか(笑)「写楽役にはいいのがいるわ」希林さんに初めてお目にかかったのは「かつら合わせ」の時です。終わってから、助監督を交えて近くのファミレス(笑)へ。平日の昼間に希林さんが若いスタッフを連れてホットケーキを食べてる光景は、なんかの番組の撮影に見えたと思います。実は、その時点ではまだ写楽の役は決まっていませんでした。「写楽は決まってないの? 一人いいのがいるわ。ただ、台詞がねえ……」と希林さん。きょとんとする私たちに向かって「『バカヤロー!』とかね、そういう瞬発的なのはいいんだけどね……」と畳みかけます。「え、誰ですか?」「内田裕也」「(一同)……」「カレーにキムチのような女優でありたいわ」撮影中のある日、私たちのご飯はカレーでした。昼から制作部が寸胴鍋でコトコト。スタジオの外にはいい匂いが漂ってました。さあ、メシ休(ご飯休憩)になったとき、希林さんが大量のキムチを持ってきました。毎回豪華な差し入れをしてくださるんですが、「え、キムチ?」と一同唖然。そして、希林さんは「ちょっと載せて食べてみなさい」と手ずから一皿一皿にキムチを添えるんです。意外な組み合わせに首を傾げながら食べたところ……これが実に美味! カレーにもうひと味が加わって絶妙なバランスになるんですね。スタッフのそんな様子を見たときの希林さんの嬉しそうな顔。「そうなの。ほんのちょっとだけど、ちょーっと変わるのよ」と。「希林さん、これいいですね」と伝えたら、「カレーにキムチのような女優でありたいわ」といたずらっ子のような顔をしてスタジオに入っていきました。▼▼▼▼▼いただいたことば、思い出は尽きません。あれ、勝手に使ってるって?希林さん宅の留守電のメッセージをご存じですか?(笑)こちら希林館です。留守電とFAXだけです。なお過去の映像等の二次使用はどうぞ使ってください。出演オファーはFAXでお願いします。 (希林さんの思い出は次回に続きます)