「育ちあいの家」プロジェクトメンバーの、
子育てこころサポーター 深井みわです。
私は、現在小3の娘と小1の息子の子育て中です。
「育ちあいの家」のプランを奈津子さんから聞いたとき、私は即座にスタッフに加えていただきました。
理由は、
それがまさに、わが子たちが小さかった当時に欲しかった場所だったからです。
「この場所に関わりたい!やってみたい!」と、直感に近い気持ちが湧きました。
我が家の娘が1~2歳のころ、私はいつも疲れていました。
心が。
休まる暇が無かった。
娘は好奇心の強い子で、文字通りひと時もじっとはしていませんでした。
ふと目を話した次の瞬間、絵本を食べていたり(笑)
歩くのがまだ覚束無いのに、どこかに登ろうとしていたり。
買い物の時も、つないだ手を離したらすぐに走って行ってしまうので
支払いの時には足の間に娘を挟んで財布を取り出したりしていましたし、
当時、台所仕事をしていると、部屋に背を向ける作りの家だったので
いつも後ろの気配を気にしながら、上体を捻った姿勢で炊事をしていました。
結果、腰痛は酷くなるし
ずっと娘の動向に神経を向けていたので、気持ちもすり減り、、、。
さらに娘は昼寝をしない子だったので、ホッとひと息つくような時間もとれず、
ちょっとしたことで、娘をヒステリックに怒ってしまうような、
そんな毎日でした。
そういう環境をどうにかしたくて、
昼間は近所の「子育て支援センター」へ遊びに行っていました。
でも、夕方16時には閉館してしまう。
その後は、車では寝てくれる娘を連れてあてのないドライブをしたり、
ヒステリックになってしまう自分を止められるように(周りに人がいる環境に自分をおくことで理性が保てる気がしていました)、近所の大型スーパーのフードコートで夕飯を食べたり。
とにかく、その日を、明日を
無事にすごすために日々を送っていました。
そして、ある時ふと、
「子育て支援センター」に寄らなかった日は誰とも話をしていない自分に気づき、そんな時に会社帰りの夫が帰宅したその手に、コンビニの袋があった時に「コンビニなんか寄らないで5分でも早く帰ってきてよ!!!!」と怒りが湧いた自分が、とても虚しかったのを今でも思い出します。
子どもを育てるのってもっと楽しめるものだと思ってたのにー!
そう思いました。
その時の私は「我慢」したり、神経張り詰めたり、「無理」したり、
そんなことの方が多過ぎて、
いっぱいいっぱいになっていたのだと思います。
子育てと関係ない、ちょっとした会話もしていなくて
追い詰められていたのだと思います。
そんな時期は、今振り返れば短い期間だったと分かります。
だけど、その当時はそんなことは分からなかったし、
「今日どう過ごすか」「どう過ごしたか」で一喜一憂していたのが事実です。
「育ちあいの家」は、その“ちょっとした会話”ができる場所なんです。
それが、子育て中のママたちに、どんなに力になることか。
コーヒーを飲みながら、「美味しいね」って笑いながら話せる相手がいる場所。
もっと言えば、“熱いコーヒー”が飲める場所。
目の離せない幼子がいると、なかなか熱いものを熱いままで頂くことは出来ませんから。
トイレにも、安心して行けるかも。
こんな小さなことでも、出来ない状況がずっと続くのはママの心を少しずつ蝕んでいくのです。
「育ちあいの家」は、ママたちが「あー、今日も1日やっと終わった(泣)」と眉間にシワを寄せて眠りにつくのではなく、
「今日も楽しかったー♪」と笑顔を浮かべながら眠りにつけるように、そのお手伝いができる場所なのです。
子育てが大変な時期は、そう長くはないかもしれません。
でも、当事者は出口の見えないトンネルに、たった1人でいるような気持ちにもなります。
そのトンネルの中で、出口は見えなくても明るい場所があったら、
行き交う人と会話が出来たら、
また出口に向かって元気に歩き出すことが出来ると思うのです。
私もまだまだ子育て真っ最中。
トンネルにいる気分になることも、正直あります。
だからこそ、「育ちあいの家」の必要性を真に感じています。
ママたちが、笑顔でいられる瞬間が
もっともっと増えますように。
楽しいと思える時間が増えますように。
ホッとする時間が増えますように。
そんな気持ちでここまで活動してきました。
みなさまの応援が力になります。
どうぞよろしくお願い致します。