馬場ができるまでの工事の様子をお知らせします。
馬場で工事が進む中、敷地の端っこに電柱が立ちました。
大日本弓馬会の流鏑馬(やぶさめ)は鎌倉時代さながらのものですが、現代において皆さんに流鏑馬を見ていただくに当たっては、しっかりと電気も使っています。
流鏑馬の馬場は220mもあるので、端から端まで見渡すのは困難です。
そのため、大日本弓馬会の流鏑馬では、プロのアナウンサーさんによる実況アナウンスをしてもらい、どこの観覧席にいても、馬場で何が起こっているか分かるように配慮しています。
音響設備には電気が欠かせません。
また、馬は暑さが苦手なので、暑い時期には馬のためだけに扇風機を回します。
ここでもやはり電気は欠かせません。
鎌倉時代そのままというのも良いですが、幹となる大事な部分はしっかりと守りながら、多くの方に流鏑馬の素晴らしさを伝えるために、時代に合わせて改善していくのも、伝統文化を後世まで維持継承するに当たって大切なことではないでしょうか。
ちなみに、大日本弓馬会の流鏑馬における実況アナウンスは、観覧者の皆さんから大変評判が良く、出場している射手(いて)たちにとっても欠かせないものとなっています。
2018年5月にトルコ共和国イスタンブル市で流鏑馬を行った際も日本語のアナウンスを入れたのですが、その際、トルコ人の観衆から「TEKICHU!」(的中)の歓声が上がったのには感動したものです。
皆さんも、臨場感あふれ、流鏑馬の歴史や見所も伝えてくれる大日本弓馬会の実況アナウンスを楽しみにしていてください。