チラシをお渡しして、お芝居のお話をさせてもらっていると、
「この灯籠はどこのものなの?」
とご質問をいただくことがあります。
チラシに載っているこの石灯籠のことです。
実はこの石灯籠、三田市内に実在するものなんです。
●上井沢の常夜灯
三田市の上井沢(かみいさわ)という地域に、作られた年代はおそらく江戸時代ということ以外は不明で、作った方も不明という石灯籠が現在でも立っています。
その石灯籠が今回のチラシの真ん中に載っている石灯籠そのものです。
この石灯籠は、江戸時代に常夜灯として村と村をつなぐ道を照らす目印として、そしてそこに住む人達の保安の意味を込めて建てられたのではと言われています。
●リアルとフェイク
今回の「夜明けじゃ!」はこの石灯籠をモチーフとして、物語が進んでいきます。
といっても、この石灯籠に何かの伝説があるわけではありません。
石灯籠が活躍してであろう時代に思いを馳せ、3名の脚本家の先生方がおもしろい話を紡いでくださいました。
なので、作り話といってしまえばすべて作り話です。
でも、石灯籠は現存しますし、その石灯籠の存在が村の人達の安らぎになっていたという部分もきっと本当のことだと思います。
これまでの市民演劇でも、市内にある何か(史跡や広場など)をモチーフにしてストーリーが生まれ、全く新しい物語が作られていきました。
今回の「夜明けじゃ!」も同様です。
「夜明けじゃ!」をもっと楽しんでいただくためにも、一度三田市上井沢の石灯籠をご覧いただければと思います。
今では住宅地の中にぽつんと残された妙に大きな石灯籠。
当時は何を見ていたのでしょうか。
どんな人達が行き交う街道だったのでしょうか。
そんなことを考えながら眺めてみても楽しいかもしれませんね。
劇団やる気 旗揚げ公演「夜明けじゃ!」
2017年8月18日(金)19:00~
19日(土)14:00~
郷の音ホール小ホール
入場料 1,500円
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