こんにちは。全宅ツイ設計部、マスターアーキテクトのお鯛です。
いつも酒チャンス建設工事を応援していただきましてありがとうございます。
早いもので、着工してから約1ヶ月が経ちました。本当に多くの山を越え谷を越え、ついに本プロジェクトは最大の山場を迎えました!
その山とは…押し壁です!
通常、建物というのはコンクリートで基礎を作り、骨組みを組み上げて、その外側に外壁や屋根という仕上げをしていきます。
仕上げの工事をする時は当然、職人さんが屋外に立って作業をします。
その為、建物の外周には足場を立てたり人が作業出来るスペースを空けておく必要があります。
そう、通常の場合は…。
敷地に目いっぱい建てる計画で進む本プロジェクトに外側にそんな余白を残しておく余裕はありません!
ではどうやって壁を仕上げるのか?
日本という狭い国土の中で営まれてきた建築という行為、先人達はしっかりとその答えを導き出していました。
それが「押し壁」という工法です。
長屋の一部だけを建て替える時などに使われるこの工法は設計上の壁の位置よりも少し内側に壁を作り、完成したらこれを所定の位置までズイズイと押していく工法です。
この工法を採用することで、本プロジェクトは隣地と最小14mmまで接して建てる形になっているのです。
そして外壁まで仕上げた壁がこちら。
高さ約3m✕幅約9m、推定重量は650kg。
…これは本当に動くのか?
この巨大な壁を押すために、日頃持て余した時間を筋トレに注ぎ込み、パンパンに膨張した上腕二頭筋を持つ全宅ツイの精鋭達が集められました。
総勢15人でこの壁を約60cm動かす。
工法は知っていても実際に自分の現場でやるのは初めて。
机上でのシミュレーション、大工さんとの打ち合わせを繰り返し事前の準備は万端。
気分はポパイで読んだモテテクを実行に移す感じ!
ここから…
こうなって…
こうだ!
通りがかりの人達からも温かい声をかけていただき…
「今度は倒れるなよ!」
って、余計なお世話だよ!
なにはともあれ、今回の計画最大の山場を無事終えることが出来ました!
これからも工事は進みますが、皆様引き続き温かいご声援をよろしくお願いします!
2021年2月6日
お鯛