本日 10.15[木]14:00、〈栞日〉が継承した銭湯〈菊の湯〉は、たくさんのみなさんに支えられて、無事、リオープンのときを迎えることができました。
4年前の〈栞日〉移転リニューアル&〈栞日INN〉開設に続き、空間デザインを手がけてくださった、〈ReBuilding Center JAPAN〉(通称「リビセン」)代表の東野唯史さん、現場でのリノベーションを担ってくださった「リビセン」チームのみなさん、プロの技術でディテールを納めてくださった大工の荒川さんはじめ、職人のみなさん、左官やペンキ塗りに駆けつけてくれた信州大の学生のみんな、日々の喫茶の通常営業をキープしながら、湯屋のことにも全力でアイデアとパワーを注いでくれた喫茶チーフの愛子くんに、我が妻のぞみん、関わってくださったすべてのみなさんに、この場を借りて、心からお礼申し上げます。ありがとうございます!!
そして、誰よりも何よりも、採用からひと月としないうちに〈栞日〉に合流してくれて、合流と同時に怒涛のリノベーション作業が始まり、さらにそれと並行して、新体制での運営スタートに向けた準備、合わせて情報発信に、文字どおり奮闘してくれた、湯屋チーフの「ひかるん」こと、山本ひかるに、最大限の感謝と労いを。ひかるん、心底ありがとう。きょう、ここが僕らのスタートラインだけれども、まずはここまで、本当に本当におつかれさま。
さて、きょうリスタートを切った銭湯〈菊の湯〉。これまではリノベーションの様子を交えつつ、設備面(ハード面)で更新したポイントをお伝えして参りましたが、もちろんサービス面(ソフト面)でもアップデートを図っています。ひとつひとつの詳しい内容については、追ってひかるんが「湯屋日誌」(という名の〈菊の湯〉Instagramアカウント)で綴ってくれると思うので、僕からはまず、その概要を。
▼ 営業時間 14:00 - 23:00
これまで 15:00 - 22:00 だった営業時間を、前後1時間ずつ延長しました。一番風呂をもっと早くから浴びたいみなさんも、夜ごはんのあともっとゆっくり湯屋に出かけたいみなさんも、ぜひいらしてください。
▼ 日曜朝風呂 7:00 - 23:00
毎週日曜は「朝風呂」やります。朝から晩まで、いつでも自由にいらしてください。そして、この日は「薬湯」の浴槽を「水風呂」にします。「健康」をテーマに掲げる湯屋として、「交互浴」を推奨します。
▼ 天然素材の薬湯
これまでは入浴剤を使用していた「薬湯」ですが、〈issou〉名義で香りと植物にまつわる仕事を展開する松本在住のアーティスト、ポインターすみれさんのディレクションで、薬用効果のあるハーブや野草を活用した、「天然由来の薬湯」にトライします。なるべく「人工」「化学」から離れ「自然」「天然」に回帰していく。「街と森を結ぶ湯屋」としての実践です。
▼ 手ぶらOK
番台にはレンタルタオル(無料)を、浴室にはシャンプー、コンディショナー、ボディソープ(いずれも無料)を、脱衣所の洗面台には、クレンジング[女湯のみ]、化粧水、綿棒、ティッシュ(いずれも無料)を、それぞれご用意しました。手ぶらで気軽にお立ち寄りいただけたら。
▼ ドリンク&カップアイス
湯あがりのおともに、長野県大町市〈松田乳業〉(社訓は「富より健康」!!最高!!)の「松田びん牛乳」「松田コーヒー(コーヒー牛乳)」と、長野県松本市〈善哉(よいかな)酒造〉(〈栞日分室〉のお隣さん)の甘酒、そして、長野県安曇野市〈北アルプス牧場〉のカップアイス(11種類!)をご用意しました。ぜひ2階の畳の休憩スペースで、ゆっくりお召し上がりください。ローカルの経済をこの距離感で循環させていくために、敬愛する信州のカンパニーたちに〈菊の湯〉に集っていただきました。
いよいよ船出を迎えた〈栞日〉の〈菊の湯〉。これから、この銭湯を「持続可能な湯屋」としてアップデートし続けていくために、試行錯誤しながら、しっかりと進んで参ります。引き続き、ご注目いただけたなら、幸いです。改めて、よろしくお願いいたします。
菊地徹 / 栞日代表