こんにちは、NPO法人ダイバーシティ工房代表の不破です。
最後の活動報告である「2児の母であり、NPO代表である私にとっても家出先が必要な理由」の後編です。
(前編はこちら)
4年前の、2013年の8月に初めての子どもが産まれました。
待望の子どもでしたが、当時はNPOで事業を初めてまだ1年半。
産休に入る直前まで有給の職員は私と数ヶ月前に入社したばかりの現場の責任者のみ。
頼りになるインターン生達もまだ大学生。事業規模は1000万ほどだったけど、全部任せるのはさすがに心配で、出産前夜まで働き、産後はちょうど1ヶ月で仕事を再開しました。
仕事と子育ての両立は想像以上に大変でした。
保育園に子どもを預けるまでの7ヶ月、子どもの泣き声を聞くと頭痛がして、とにかく家に2人きりでいるのが辛い時間でした。
最初は自分が辛いと思っている事も実感せずに、ただただ外に行く気力もなく、家に人を呼ぶ気力も起きず、産後うつの様な状態でした。
そんな生活から3年、2016年の9月に2人目の子どもが産まれました。
夫は育休を取り、そしてこの春には転職し、家事や育児をする時間は増えました。
そんな今でも時々息苦しさを感じます。
仕事では組織の代表という役割、家庭では主に母親、下の階に住む両親からは娘として見られる。嫌なわけではないけれど、時々逃げ出したくなる時があります。
大学を辞めて、海外をバックパック1つで放浪していた10年前。
自分の事を誰も知らない場所で、誰かのために存在する自分ではなく、自分が見たいものをみて、会いたい人に会い、行きたい場所に行く。
母親でもなく、組織の代表でもない、誰かのための役割から開放された自分の時間が欲しい、そう感じるときがあります。
プラットは、そんな私の日常の中での安心安全な逃げ場所であり、母親や代表といった役割から開放される場所に、今、気がつけばなっています。
何らかの事情があって家に帰れない子、家以外でご飯を食べたい人、子どもと少しだけ離れたい人、そして誰かと繋がりたい人、何か楽しい事をしたい人、行政や地域の福祉関係者、立ち上げまでの数ヶ月で、DIYや部屋のリフォームをするうちに少しずつ仲間が集まってきています。
そんな人たちといっしょにこのプラットという場所を育てていきたいと思っています。
ぜひ、これを読んでいるあなたにもその1人になってほしいです。
千葉県市川市のこの場所で、お会いできるのを楽しみにしています。