★★★ファーストゴール達成★★★
ご支援いただいた皆様のおかげで、開始から10日で最初の目標金額であった50万円を達成いたしました!!(活動報告をご覧ください)あたたかいご支援、本当にありがとうございます!1日も早く、農家へクリーンエネルギーを、皆様にはコーヒーやチョコレートをお届けすべく、引き続き頑張ってまいります。
★★★ネクストゴールと排出権取引プロジェクトへの進出★★★
この度、su-re.coとLiving in Peaceはネクストゴールを400万円に設定いたしました。ファーストゴールの達成により、10個のバイオガスキット導入の見通しが立ちました。ネクストゴールに到達すれば、80個のバイオガスダイジェスター導入、農家100人を対象とした気候変動スクールの実施が可能となります!
さらにsu-re.coでは、欧州政府の協力のもとカーボン・オフセットをブロックチェーンで取引するシステムを開発中です。皆様からのご支援は、このプロジェクトの調査・研究にも充てさせていただきます。
su-re.coのバイオガスキットを導入することで、農家はプロパンガスを使うのに比べてCO2排出量を削減することになります。このプロジェクトが目指すシステムでは、バイオガスキットを導入した農家のCO2削減量を計測し、企業にCO2排出権として販売することができます。農家には対価としてモバイルマネーが支払われます。この仕組みは農家がバイオガスキットを導入する動機となり、インドネシアにクリーンエネルギーの利用を広げる契機となる可能性を秘めています。
su-re.coはブロックチェーン技術を使ってこのシステムの構築を目指します。取引管理の仕組みを安価に実現することで、農家が得る収入を多くすることにつながります。
詳しくは、今後の活動報告でお伝えしていきます!何卒ご支援をよろしくお願いいたします。
---------------------------------------------------------------------------------------------------------
一杯のコーヒーから、気候変動に起因する農家の貧困問題克服に挑戦!
〜クリエイティブサイエンティスト集団 su-re.co(シュアコ)が先駆する「循環型社会」の実現〜
1.はじめに
バリ島の青い海
こんにちは。東京と関西を拠点に活動する認定NPO法人Living in Peace(リビング・イン・ピース)です。
私たちLiving in Peaceは、2007年の設立以来、機会の平等を通じた貧困削減を目指し、国内では「こども」や「難民」を、海外では「貧困」をテーマとして社会課題に貢献してきました。
この度、Living in Peaceは、インドネシア・バリ島で活動するsu-re.co(シュアコ)と共同で「気候変動に起因する農家の貧困」にアプローチするため、このクラウドファンディングを立ち上げました。
バリ島の美しい海辺で活動するsu-re.coは、気温上昇、降雨量の変化や海面上昇などの気候変動によってこれまで通りの農業を続けることが難しくなってしまった農家を支援するために立ち上がったプロフェッショナル集団です。
su-re.coは、「科学 × クリエイティビティ」を駆使して、現地農家の収入安定・向上に挑戦しています。
実際にインドネシアでは人口の30%にあたるおよそ7500万もの人が農業に従事しています。気候変動により、これらの農家は収益源である農業に影響を受ける危険性にさらされています。
Living in Peaceは、今回のクラウドファンディングを、「気候変動が原因で収入源である農業に深刻な影響を受ける農家」を知ってもらうきっかけとするために、立ち上げました。今回のクラウドファンディングでは、su-re.coと現地農家が共同で原材料から育てたコーヒー、チョコレート、アロマキャンドルなどの商品購入を通じて、現地農家の活動を応援することができます。またその他にも、su-re.coの活動報告を含めた気候変動学習プログラムをお届けします。
su-re.coと農家が作るsu-re.coffee
皆さんからいただいた資金は、su-re.coが気候変動で難しい状態に置かれる農家から商品の原材料を購入する費用や農家への教育プログラム開催費用、クリーンエネルギーの生成キットの導入などに当てられます。su-re.coが農家から買い取る原材料の価格は一般的なフェアトレードの10倍の還元率を実現し、農家の収入安定・向上に貢献します。
su-re.co
Living in Peaceは今回のクラウドファンディングの企画者です。su-re.coの問題意識と活動内容に共感し、su-re.coの日本での活動を支援します。
皆さまから集まった資金をsu-re.co商品の購入やsu-re.coが提供するプログラムの開催費用に充てるだけでなく、su-re.coが行う農家の貧困に向けた活動の日本での周知、su-re.coの商品を日本の皆さまにお届けする役割を担います。
この活動を通じて、インドネシアにおける農家の貧困削減に向けた取り組みを後押しします。
認定NPO法人 Living in Peace
COVID-19はインドネシアにおけるsu-re.coの活動にも大きな影響を及ぼしています。su-re.coが実施予定であったバイオガスキット改良のための技術調査プロジェクトが中止になったことに加え、毎年世界各国から受け入れているインターン生の現地での受け入れを2020年は断念せざるを得ませんでした。これによってsu-re.coの事業収入は大きく減り、「気候変動に起因する農家の貧困問題」に挑戦する活動が大幅に制限されることとなりました。
今回のクラウドファンディングではGoodMorningの「新型コロナウィルスサポートプログラム」の支援をいただき、通常よりも手数料を割引いていただくことになりました。皆様からいただいたご支援をsu-re.coの活動をこれまで以上にスケールアップさせるために使わせていただきます。
農家が作るコーヒーの実
2.気候変動に起因するインドネシア農家の貧困問題
インドネシアでは人口の30%にあたるおよそ7500万もの人が農業に従事しています。気温上昇や降雨量の変化、海面の上昇などの気候変動は彼等の家計の収入源である農業にとって深刻な問題となりえます。
気温や雨量の影響で農作物の収穫量が減ったり、海面上昇で農地自体が使い物にならなくなってしまう危険性があるからです。
コーヒーを育てる農家
su-re.coはこれまで、気候変動が起こることを前提とした場合に現地農家が収入を安定的に確保し、向上させるためにどのような対策をするべきか科学的な研究に基づき考えてきました。そして、自らが取り組むことができる対策を実行してきました。
su-re.co CEO 高間氏が行なった調査研究
su-re.coが実行する気候変動環境下で農家の収入安定・向上を実現する三つの対策
一つ目の対策は気候変動に強い農作物を作ることを農家に勧めることです。インドネシア東部に位置する島々の気候変動の状況と農作物の特性を正しく把握し、気候変動環境下でも安定的に収穫可能な農作物とその育て方を伝えることで、農業で収入を得ることを助けます。例えば、コーヒー豆やカカオ豆は気候変動に強いと言われる農作物の一つです。
su-re.coが支援するバリ島の農家
二つ目の対策は農家が作った農作物を高い還元率で買い取ることです。su-re.coが農作物の買い手となることで直接的に農家の収入安定・向上に貢献します。
皮を除去し、乾燥したコーヒー豆
三つ目の対策はsu-re.coの商品を世界に向けて発信し、販売することです。世界中の多くの方の目にとまり、su-re.coの商品を手に取っていただければ、su-re.coは原料の作り手である農家をこれまで以上に支援することができます。今回のクラウドファンディングは、この活動の一環としてスタートしました。
su-re.coffee
これら農家の収入に直結する活動に加え、農家自身が気候変動について学び、対策を実践する機会を提供することは重要です。su-re.coは商品の売上の一部を農家が気候変動について学ぶための気候変動スクールの開催費用とクリーンエネルギーを生成するためのバイオガスキットを導入するための資金に充てています。
気候変動スクールの様子
気候変動スクールでは、農家が気候変動の原因や実態、自分の身に起こり得る変化などの知識を得ます。そして自分たちが農業で収入を得て生活していくためにはどのような対策を取るべきか考える機会となります。現状の農作物を作り続けるためになるべく気候変動を助長しないようにするための工夫や、農作物自体を変更するなどの対策が含まれます。
バイオガスキットの導入は農家が学んだことを実践するための良い機会です。収入が十分でない多くの農家は都市インフラとしてのガスの利用が難しいことから、薪を燃やすことで日々の生活の熱源を得ています。ところが、薪を燃やすことで発生する二酸化炭素などの気体は温室効果があり、気候変動を助長する可能性があると言われています。そのため、農家の貧困を深刻化する悪循環となっています。バイオガスキットは農家が育てる家畜の糞や家庭からでる残飯などを発酵させることでクリーンなガスと有機堆肥を発生させます。
バイオガスキットの仕組み
導入中のバイオガスキット
これまで廃棄物として捨てていた家畜の糞や残飯を再利用してエネルギー資源、肥料へと転換することは、農家にとって支出の一部を抑えるための手立てとなります。
また、バイオガスキットから得られるクリーンなガスを使うことで農家には気候変動に対して自律的に行動する意識が育まれます。
3.クラウドファンディングを通じてインドネシア農家の実情をまずは知ってもらいたい
su-re.coが農家を支援する活動は、主にインドネシアの東部に位置する島々(バリ島やフローレス島)で行われています。su-re.coはバリ島などのショップで農家から買い取った材料を使った商品を販売しています。これまでのターゲットは途上国の貧困問題や気候変動問題に関心の高い欧米からの観光客が中心でした。
ですが、貧困問題と気候変動問題は共に、国連が採択するSDGsの17の目標に取り入れられるなど、いま日本を含む世界各国で注目されています。
SDGsでも貧困と気候変動が目標として掲げられる
日本を拠点に活動するLiving in Peaceはsu-re.coが提起する「気候変動に起因する農家の貧困」という問題意識と「収入の安定向上を持続的に実現する仕組みの実現」に強く共感しました。そこで、日本の皆さまにsu-re.coの活動を周知し、より多くの方にsu-re.coの製品を知っていただくチャンスとするために、日本におけるsu-re.coの商品販売の可能性を探るべく今回のクラウドファンディングを企画しました。
今回のクラウドファンディングにおいてLiving in Peaceは、プロジェクトページやSNS、期間中に実施するイベントなどを通じて、su-re.coの問題意識や対策を含めた活動を日本の皆さまに周知します。そしてsu-re.coの商品をお届けし、su-re.coの活動をより深く知っていただくためのプログラムにご招待します。
(Living in Peaceの詳細な団体紹介は7.チャレンジャーの紹介:Living in Peaceをご覧ください)
プロジェクトの全体像
リワード(返礼品)一覧
今回のプロジェクトで皆様にお届けするsu-re.coの商品はコーヒー、チョコレート、ナチュラルバー、アロマキャンドルなどの現地農家から買い取った原材料を使った商品です。
現地農家とsu-re.coの共同作業により生まれたプロダクトを、バリ島での人と自然の調和をモチーフとしたパッケージに包みました。
su-re.coの取り組みの結晶である商品が、日本の皆さんの日常をいつもよりもちょっと豊かに彩ることができれば、それはsu-re.coにとってこの上ない喜びです。
今回のクラウドファンディングに当たって、su-re.coの日本サポーターであるLiving in Peaceが、皆様のもとへお届けします。
今回ご用意したsu-re.coの商品
コーヒー:アラビカ種。中深煎りで甘さに特徴があります
チョコレート:甘さの中にビターなフレーバーが感じられます。カカオにコーヒー豆をミックスしています
ナチュラルバー:コーヒー豆やカカオ豆を使ったナチュラルバーです。素材から抽出したエッセンシャルオイルを配合しています。(食品ではありません)
アロマキャンドル:コーヒー豆やカカオ豆を使った100%オーガニックのアロマキャンドルです。パラベン不使用
今回ご用意するアロマキャンドルは、日本を拠点に活動するアーティストmillitsukaさんによる特別仕様版をご用意しています。こちらは今回のクラウドファンディングでの期間限定販売となります。
アーティストとコラボレーションした限定デザインのアロマキャンドルはギフトにも最適です。
millitsuka アロマキャンドルのパッケージデザイン
上記のインドネシア/バリ島をモチーフにしたデザインをあしらったパッケージに包みお届けします。
注)写真はイメージのため、実物とは若干の違いがある可能性があります。
パッケージデザイナー&アーティスト〈millitsuka | ミリツカ〉
東京を拠点に活動。平面上だが立体感と奥行きのある表現から「夢の中で見たようなデジャヴ感」と「初めて見たけれどノスタルジーを感じさせる」ような空間と存在を示す。オリジナル作品を手がけながら、NHK番組内の背景、美術手帖、美學校などに多数の作品を提供している
DO-パッケージ
上記のコーヒー、チョコレート、ナチュラルバーの詰め合わせパッケージです
DO-パッケージ・プレミアム
藍染をするsu-re.coインターン生
DO-パッケージに加え、su-re.co CEOドクター・タカマの奥様がデザインした、藍染を施したラッピングバックをお届けします。インドネシアの原料を使った可愛らしい小物入れです。
su-re.co Tシャツ
su-re.coは活動を共にするパートナーを世界中から募っています。インドネシアをモチーフにしたTシャツを着れば、あなたもこの活動の一員です。これまでに多くの研究機関や事業者、インターン生などがsu-re.coと活動を共にしました。
今回ご用意するTシャツはバリ島のアーティストとのコラボレーションデザインです。
Tシャツ アーティスト〈Teguh Santoso | テグサントソ〉
バリ島在住のアーティスト。バリ島生まれ。妻と二人の娘と暮らす。バリ島の自然と緩やかな雰囲気を愛す。バリの自然をモチーフにした作品を多く手がける。地元の仲間やバリ島を訪れる外国人サーファーとの何気ない会話から作品のインスピレーションを得ている
バリ島在住のアーティスト テグサントソの作品
気候変動に起因する貧困の問題について、より深く知るためのプログラム
上記の商品に加え、su-re.coが日本の皆さまに活動をご紹介するためのプログラムもご用意しました。
支援先農家からのお手紙
応援をいただける皆さまに、現地農家からのメッセージを添えたお手紙をお送りします
オンライン気候変動スクール参加チケット
su-re.coが農家向けに開催する気候変動スクールをオンラインでご聴講いただくためのチケットです。現地語での進行を基本としますが、英語と日本語の通訳がつきます。個人用のチケットと企業用のチケットをご用意しました。企業用のチケットにはスクールの協賛企業として企業ロゴを掲げる権利がつきます
バイオガスキット導入支援プログラム
su-re.coが製造したバイオガスキットを現地の農家に導入するプログラムです。既存のバイオガスキットの導入に加えて、より温室効果ガスの削減効果が高いバイオガスキットの研究開発費用に充当します。応援していただいた証としてバイオガスキットに皆さまのお名前を印字します。導入先の農家の感想を添え、写真付きのお手紙でご報告いたします。なお、金額に応じて印字のサイズが異なります。また、企業ロゴなどの印字が可能です。
注1)全ての支援口に以下が含まれます。
1.バリ島農家からのサンクスメール
2.su-re.co CEOであるドクター・タカマのオンラインセミナーチケット
注2)全てのリワードは「寄附金控除等の税の優遇措置(減税)」を受けることができます。詳細は以下のURLからご確認ください。
https://www.npo-homepage.go.jp/kifu/kifu-yuuguu/kojin-kifu?fbclid=IwAR3ywBNffDaZS0BlQblW7R692XE2CVoCpX73JKYbl1BYQOHdZKobxVYq0Nk
《個人の場合》
■所得税の寄付金控除
個人が各年において支出した認定NPO法人に対する寄付金で、その寄付総額が2,000円を超える場合には、確定申告の際に所得税の寄付金控除として「税額控除」または「所得控除」のいずれかが選択適用できます。
※年間寄付額や所得税率などによって有利な選択が異なります。詳しくは税務署等にご確認ください。
■住民税の寄付金控除
寄付者がお住まいの都道府県または市区町村が条例で指定した認定NPO法人等に寄付した場合に適用されます。※お住まいの都道府県または市区町村にご確認ください。
《法人の場合》
一般のNPO法人等に寄付した場合の「一般損金算入限度額」とは別枠の「特別損金算入限度額」が適用されます。なお、寄付総額が「特別損金算入限度額」を超える場合には、その超える部分の金額を「一般損金算入限度額」に算入することができます。
※備考
・寄附金受領日は、GoodMorningからLiving in Peaceへの入金日)となります
・寄附金受領後、Living in Peaceより「寄附金受領書」をデータ発行いたします。
注3)Living in Peaceは、今回ご支援いただいた方から取得した個人情報を、返礼品の送付やお礼メールの送付のほか、Living in Peaceのプライバシーポリシー(下記参照)に定める目的に使用することがあります。本件でご支援いただいた皆様は、下記掲載の利用目的に同意頂いたものとみなします。
https://www.living-in-peace.org/privacy-policy
注4)ご支援様が商品を受け取った時点で発送者もしくは輸送者に起因する破損、もしくは内容物の品質に問題があったことを開封時の写真などで証明できる場合には商品交換に応じます。以下までお問い合わせください。
お問い合わせ先:microfinance@living-in-peace.org
4.資金使途
今回のクラウドファンディングでは、当初の目標を50万円に定めています。
仮にこの金額が寄付金として集まった場合、su-re.coはインドネシアの農家に対して気候変動スクールを1回開催し、バイオガスキット5個を導入することができます。
皆さまに応援していただいた資金使途は以下の通りです。
5.クラウドファンディングの先に目指すこと
su-re.coは、気候変動に起因する農家の貧困を継続的に支援するための仕組みとして、現地農家の農作物を高い還元率で買い取り、商品として販売するというモデルにたどり着きました。
このモデルに従い、su-re.coは主にインドネシア国内で商品の販売を行なっています。そして現在su-re.coが支援する農家はバリ島やフローレス島の一部の農家にとどまっています。
人口のおよそ30%が農家であるインドネシアには、気候変動によって自らの収入源である農業に甚大な影響を受ける人たちが未だ多くいます。su-re.coの試算では、これらの全ての農家を支援するためにはバイオガスキットが100万個必要です。
Living in Peaceは、日本においてsu-re.co商品の販売を行うことで現地農家の貧困問題の克服を目指します。本クラウドファンディングを経てsu-re.coの活動や商品が日本の皆さまにどのように評価されるかを確認し、今後、日本における商品販売事業の実現可能性を検討していきます。日本からの支援の輪が広がり、より多くの農家が貧困の問題を克服できるよう活動していきます。
6.チャレンジャーの紹介①:su-re.co
su-re.coはバリ島のチャングーエリアを拠点として活動しています。商品製造、販売、教育、バイオガスキットの一連の活動を通じて貧困農家が直面する問題の克服のために活動していきます。
su-re.coメンバー
気候変動スクールで解説するドクター・タカマ
バイオガスに廃棄物を投入する農家
su-re.co CEO 高間剛(通称:ドクター・タカマ)プロフィール
su-re.co CEO ドクター・タカマ
オックスフォード大学で環境地理学の博士号取得(オックスフォード 神戸スカラー)。気候変動・環境専門家。気候変動、環境、エネルギーに関する国際的な専門家として国際機関、二国間機関を対象に約20年間従事。担当した組織は、ADB、IRENA、JICA、GIZ、および複数の国連機関が含まれる。現在は、su-re.co(Sustainability&Resilience)のCEO、ストックホルム環境研究所(SEI)のアソシエイト、ウダヤナ大学の客員教授を兼務しています。
インドネシア政府のNAPA(国家適応行動計画)の作成とJICAの脆弱性評価フレームワーク(JICA-FIT2)の作成に貢献しました。また、欧州連合ASEAN科学技術会議、国連気候変動 COP24などにて、この「バイオガスとコーヒ・チョコレート」のプロジェクトをプレゼンテーションしました。更にはエチオピア大統領とインドネシア政府の事務次官級の官僚に気候変動に関して助言をするなどの研究や政策支援に加え、インドネシアのsu-re.coで起業家としても活動しています。
su-re.co CEO 高間剛の思い
みなさん、こんにちは。高間です。2010年から2013年までJICAの気候変動プロジェクトでインドネシア・バリ島を訪れました。そのプロジェクトは調査研究が主でしたが、気候変動が原因で貧困にさらされる農家を助けるためには現地での具体的なアクションが必要だと学びました。そして2015年、バリ島を拠点にsu-re.coを立ち上げました。su-re.coはいわゆる研究機関(Think-tank)ではありません。科学的研究に基づき得た知見(Think)を現地の農家と共に作り上げるビジネス(Do)に還元します。そしてsu-re.coに共感し共に活動してくれる人を増やす(Be)ことでこの活動を力強く推進します。
su-re.coは自らをThink-Do-Be Tank と定義し、農家を助けるための包括的な活動を位しています。
また、Be-tank事業では、若い世代への実践的な持続可能性のトレーニングを実施しています。世界中からインターン生の受け入れや、大学などの教育専門機関への短期研修や環境教育の提供を通して、これからを担う世代の教育にも力を入れています。
毎朝子供達とサーフィンを楽しむ バリ島チャングーのビーチで
このたび、Living in Peaceに支援して頂き、日本の皆様にsu-re.coの活動を知ってもらうチャンスを得ました。貧困の問題と、SDGsにも含まれ、地球全体に関わる大きな問題であり貧困問題の要因となっている気候変動問題に対するsu-re.coの取り組みを日本から応援していただけないでしょうか。
su-re.coホームページはこちら
世界中から集まったsu-re.coのインターン生
応援メッセージ:バリ島・モンテッソーリスクールに通う子供達
su-re.coはインドネシアにおける商品の販売業務の一部をバリ島のモンテッソーリスクールに通う子供達に担当してもらっています。子供達はスクールのカリキュラムの一部としてのsu-re.coの活動に関わっています。
バリ・モンテッソーリスクールの子供達
モンテッソーリスクールの子供達の声
私たちはsu-re.coの活動に関わることで組織活動、マーケティング、コミュニケーション、問題解決、時間管理、調査、科学、数学、問題解決など多くのスキルを向上することができています。su-re.coの活動はとても学術的で、本質的なものだと感じています。普段の学校の勉強では得られない貴重な体験です。
7.チャレンジャーの紹介②:Living in Peace
私たちLiving in Peaceは、メンバーみなが本業を別に持つ「全員プロボノ(ボランティア)のNPO」として2007年に結成されました。「すべての人にチャンスを。」の理念のもと、現在は国内・国外を問わず3つの支援領域(子ども支援(国内)、マイクロファイナンス支援(途上国)、難民支援(国内))で活動しています。
今回のクラウドファンディングで主体となるマイクロファイナンスプロジェクトは途上国における貧困の削減に向けて活動しています。設立以来、生活者に対する小口融資を実施するマイクロファイナンス機関への支援を通じて途上国の貧困問題にアプローチしてきました。
今回のクラウドファンディングでは、インドネシアにおけるsu-re.coの活動を支援するため、ご支援いただいた資金の送金や、日本での周知活動、su-re.co商品の輸送手配などを行います。su-re.coの「収入の安定向上を持続的に実現する仕組み」を日本でも広げることを通じて、気候変動に起因する農家の貧困問題の克服を応援します。
実はsu-re.coのCEOドクター・タカマはLIPの創設メンバーの一人でもあります。su-re.coの活動に共感したLIPメンバーとの間で検討が進み、今回のクラウドファンディングが発足しました。
Living in Peace ホームページはこちら
最新の活動報告
もっと見る目標金額達成!!
2020/10/12 14:30【目標金額達成】 おかげさまで、皆様からのご支援金額が目標の50万円を突破いたしました!!これまで62名もの方々に支援を頂きました!本当にありがとうございます! ● 支援者数 62名 ● 支援金額 524,500円 皆様からのご支援、ご協力により目標よりも早くプロジェクトが成功いたしましたこと、心から感謝いたします。【ネクストゴール】 ファーストゴールの達成により、インドネシアの農家に対する気候変動スクールの開催や、バイオガスキット5個の導入の見通しが立ちました。この度さらなる挑戦として、80個のバイオガスダイジェスターの導入、農家100人を対象とした気候変動スクール実施のため、ネクストゴールを400万円に設定いたしました。 また、現在su-re.coではバイオガスキット導入による農家のCO2削減量をCO2排出権として企業に販売する、ブロックチェーン取引システムの開発を、あるヨーロッパの組織と今後取り組んでいく計画があります。ネクストゴールの支援金についてはこのカーボンオフセットプロジェクトの調査・研究の費用としても活用させて頂く予定です。 ========== su-re.coメンバーからのコメント ========== 皆様のあたたかいご支援のおかげでファーストゴールである50万円を達成できたことを大変嬉しく思います。バイオガスキットや気候変動スクールなどを農家さんへ届けることをとても楽しみにしています。皆様も是非リターンを楽しみにお待ちください。我々は次のゴールに向かってキャンペーンをさらに盛り上げていきます。皆様のより一層のご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。(su-re.co 河合) 希望と期待を胸に始まったクラウドファンディング。たくさんの皆様にご支援いただき、開始から10日で目標を達成できたことを大変嬉しく思います。本当にありがとうございます。このプロジェクトを進める中で、たくさんの人と人が重なり合い、支え合い、相互作用を生むことで、新たな変化が生じているのだと強く感じています。インドネシアの農家さんの想いと日本の皆様の想いをつなげる架け橋となれますよう次のゴールに向かって邁進して参ります。引き続きよろしくお願いいたします。(su-re.co 廣) ご支援してくださった方、誠にありがとうございます。このクラウドファンディングを通じて、気候変動で苦しんでいるインドネシアの農家の方々を助けたいという同じ志を持った人がこんなにもたくさんいることを知れてとても感動しています。次のゴールは容易なものではありませんが、これまで支援してくださった皆さんの決意や思いを私たちの力に変えて、より一層頑張っていきます!引き続き温かいご支援をどうか宜しくお願いいたします。(su-re.co 山内)============================== 残り48日間となりましたが、さらに多くの農家の方々への教育プログラムの開催やクリーンエネルギーの生成キットの導入などを進めていくために、引き続きのご支援・周囲の皆様への拡散をよろしくお願いいたします!! もっと見る
気候変動問題とは?
2020/10/09 17:00気候変動は今や途上国の貧困問題を考える上で、切り離せない問題となっています。近年では気候変動による環境の変化が農業や漁業へ被害をもたらす事例や、異常気象によって貯蓄が十分ではない貧困層の生活が脅かされる事例が増えています。 本稿から複数回に分けて気候変動問題について紹介します。===================================気候変動問題とは 気候変動問題とは、大気の状態が一定期間に大きく変化していくことに起因する自然環境の変化と、それにより人間などの生物が被る様々な問題のことを言います。 大気が変化する要因には、エルニーニョ/ラニーニャ現象や太陽エネルギーに代表される自然要因と、温室効果ガスに代表される人為的要因の二つがあります。太陽から大気が受け取ったエネルギーは大気と接する宇宙空間へ放出されることで均衡が保たれますが、近年は温室効果ガスの影響で大気からの放出が減り、大気の温度が上昇する傾向が指摘されています。気候変動が及ぼす影響 では気候変動によってどのような影響があるのでしょうか。実際に世界で起こっている事例としては、北極海の海氷の減少や、海面水位上昇、サンゴの白化現象、降雨パターンの変動 ・水害、森林火災、ハリケーン、熱波の発生頻度の増加などが挙げられます。 これらの問題に対する対策の必要性は、国際的に高まっています。1992年には、大気中の温室効果ガスの濃度を安定化させることを究極の目標とする「国連気候変動枠組条約」が採択され、世界は地球温暖化対策に世界全体で取り組んでいくことに合意しました。 1995年以降、同条約に加盟する国々によって気候変動枠組条約締約国会議(COP)が毎年開催されています。2015年のCOPで採択され、2016年に発効されたパリ協定では、温室効果ガスの削減目標等が定められ、196ヶ国が参加しています。 2018年には国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)から「1.5℃目標」レポートが発表されました。同レポートによると、2018年時点の世界平均気温は産業化以前と比較して約1.0℃上昇しており、このペースが続けば2030年~2050年頃には1.5℃、さらに2100年には約3~4℃上昇すると推測されています。 また同レポートでは、平均的な気温上昇が1.5℃の場合と2℃の場合によって、生態系や地球環境が受ける影響を比較しています。たったの0.5℃の違いですが、その影響は大きく異なります。 例えば1.5℃上昇した場合、日本国内での猛暑日(35℃以上の日)の年間発生回数は12日~24日ですが、2℃上昇した場合では24日から30日になると言われています。 農業や食料安全保障の観点で見ると、2℃上昇した場合、最大約4億人が影響を受けますが、1.5℃に抑えられた場合には最大3600万人まで抑えられます。 海の生態系を支えているサンゴ礁は、2℃上昇した場合、2100年には絶滅または99%が消滅する可能性があります。一方、1.5℃の上昇では90%以下に抑えることができます。影響1.5℃2℃水不足現状+約5億人が水ストレス(2000年時点で38億人)現状+約6億人が水ストレス生態系地表の7%で生態系が変化(70~90%のサンゴ礁が消滅の危機)地表の13%で生態系が変化(99%のサンゴ礁が消滅の危機)沿岸地域3100~6900万人に洪水のリスク3200~7900万人に洪水のリスク食料3200~3600万人に作物減産の影響3.3~4億人に作物減産の影響健康35~45億人に熱波の影響54~67億人に熱波の影響熱病の罹患率が上昇(IPCC 1.5℃特別報告書を参考にLiving in Peaceが作成) このような気候変動現象を最小限に抑えるため、「1.5℃度目標」レポートでは2030年までの気温上昇を産業化以前と比較して1.5°C未満、あるいはそれ以上に抑制することを目標に掲げています。 また、その目標実現のためには「2030年の温室効果ガスの排出量を、2010年と比較して約45%削減することが必須条件である」と結論付けています。(出典)1. IPCC, 2018: IPCC1.5℃特別報告書. pg 20,26,213,247,4532. 環境省, 2018: 気候変動の観測・予測及び影響評価統合レポート2018 ~日本の気候変動とその影響~. pg41===================================次回は、気候変動問題の原因や被害について掲載したいと思います。 もっと見る
農家を支援する全く新しい仕組みを一緒に作りたい
2020/10/04 20:00【クラウドファンディング現状報告】クラウドファンディングを開始して本日で4日目となりますが、既に目標金額の77%にあたる総額388,000円を41名の方からご支援頂いております!本当にありがとうございます!残り、112,000円。気候変動が原因で生活に苦しむインドネシアの農家さんのため、バイオガスキットの普及のため、引き続き温かいご支援をどうぞ宜しくお願いいたします!================================こんにちは。Living in Peace(以下、LIP)の大栗です。私が所属するLIPマイクロファイナンスプロジェクトでは、「途上国の貧困問題」にアプローチするために活動しています。これまで、生活者へ小口融資を行うマイクロファイナンス機関への財務支援やスタッフの技能向上に携わってきました。今回、新たにインドネシアのバリ島を拠点に活動するsu-re.coと共同でインドネシアの農家を助けるための活動にチャレンジします。su-re.coのCEO ドクター・タカマはLIP創設メンバーの一人で、私が入会した数年前から交流がありました。(と言ってもまだ対面でお会いしたことはないのですが。)ドクター・タカマが語るストーリーは、日本ではよく知られたものではないと思います。少なくとも当時の私にとってはすごく新鮮な話でした。人の生産活動によって大気中に温室効果ガスが増えると、温暖化や海面上昇などのいわゆる気候変動問題が生じます。日本でも気温の上昇だけでなく、集中豪雨や台風の大型化が顕在化していますが、インドネシアでは違う形で農家に影響が及んでいるようです。多数の島から構成されるインドネシアでは、海面上昇が農地の塩害につながりやすく、気温上昇や降雨量の変化が農作物の収穫量に影響しやすいのです。su-re.coの活動は農家が、自律的にこの問題に立ち向かえるようにするためのものです。農家が気候変動環境下でも農業を継続できるように、気候変動に強い農作物を作ることを促します。そして、それら農作物の一部を買い取り、商品として販売します。また、商品の販売で得た収益の一部を財源としてバイオガスキットの導入や導入先の農家への教育活動を実施しています。農家は教育プログラムとバイオガスキットの提供を受け、気候変動に強い農業を実践することでsu-re.coの商品生産を支える。su-re.coは商品販売事業を通じて農家を支える。この様な循環型の仕組みを作ることで持続的に活動を続けることができます。私たちLIPは日本に根ざしたNPOとしてsu-re.coの活動周知や商品販売を担いたいと考えています。日本の皆さんがこの活動に共感し、su-re.coの商品を手に取っていただける機会が増れば、それはインドネシアの農家の支援につながります。今回のクラウドファンディングはsu-re.coとLIPが日本で行う活動の試金石です。7500万人と言われるインドネシアの農業従事者のために、皆さんに一杯のコーヒーをお届けします。 もっと見る
コメント
もっと見る