はじめに・ご挨拶
(C)Twin Planet Communications, Inc.
NPO法人からくりロボット東京代表の高田です。当法人は愛知県犬山市の地域活性化事業を支援することを目的に、子ども達を中心とする犬山市の地域住民が、伝統文化である「からくり人形」を、我が国先端技術の集積である「ロボット」と比して学び、これらの伝統文化を他地域に情報発信していくことを目的にスタートしました。
これまでにからくりと対話型ロボットを活用した温故知新プロジェクトやからくり名人の玉屋庄兵衛による海外での実演と技術交流会や人形文楽の海外公演の企画支援等の活動を展開してきました。
今回は、コロナ禍の中にあって子ども達をいかに感染症から守るか、そのための食育の重要性、宇宙飛行士の健康管理からの示唆等について専門家によるオンライン講義と質疑応答により、リスナーの皆様と地上と宇宙からの視点で一緒に考える機会をご提供いたします。
またこの時期は12月6日に帰還する「はやぶさ2」の直前となりますので、コロナを超えて宇宙から学ぶと題して子供たちの未来を展望して、宇宙望遠鏡による衝撃に満ちた宇宙の探索や太陽観測による宇宙と地球の不思議なつながりについても学べるユニークな企画としましたので、ご期待ください。
はやぶさ2帰還までの時間が、時々刻々・・・刻まれています。
このプロジェクトで実現したいこと
「子供たちの健康づくりとコロナを超えて宇宙から学ぶ」と題して実施する今回の記念シンポジウムは、NPO法人からくりロボットがこれまで実施してきた内容とは若干内容が異なりますが、以下の三つの目的があります。
①子供たちの健康づくりについて、新型コロナやインフルエンザからいかに子供たちをまもるかという喫緊の課題への対処方を学ぶとともに、食育の重要性や宇宙飛行士の健康管理からの示唆という子供たちのこれからにとって重要な課題について真に役立つ知見を提供したい。
②コロナを超えて宇宙から学ぶと題して、子供たちに夢を与え、国際的に協調の精神で進められているガンマ線宇宙望遠鏡による衝撃に満ちた宇宙探索や私たちに身近な太陽観測による宇宙天気予報等宇宙と地球の不思議なつながりについて学ぶ機会を提供したい。
③からくりロボットは今後も日本の伝統文化を発信するとともに、国内外との文化交流企画を進めていきますが、クラウドファンディングによってその推進が協力にサポートされる第一歩の実績を作っておきたい。
なお今回の二部構成の記念シンポジウムの実施概要は以下の通りです。
第一部では感染症の予防と子供たちの健康づくりに関して、日本小児科学会の先生からお話を伺ったうえで、魚食の重要性等子供たちの食事と栄養について考え、宇宙飛行士の健康管理を地上でサポートするJAXAの専門家の方から、JAXA宇宙日本食や地上医学への示唆等についてお話いただきます。
第二部では、昨年10月まで在スぺイン日本大使館にてスペインとの交流150周年記念行事を現地で主導された水上正史前日本大使より、基調講演の中で両国の交流の歴史や宇宙における国際協調プロジェクト等ご紹介いただきます。
次に、高エネルギー宇宙物理学新時代の幕開けとして、スペイン・カナリア諸島のラパルマ天文台の宇宙望遠鏡が捉えた衝撃に満ちた宇宙探索の物語や私たちに身近な太陽観測による宇宙天気現象等の宇宙と地球の不思議なつながりについて学びます。
このシンポジウムが子供たちの健康づくりとこれからの生き方を、地上と宇宙の視点から学ぶ機会になればいいと考えています。
第一部 講演者紹介
スペシャルゲスト
第二部 講演者紹介
全体の実施概要案は以下のページをご覧ください↓
当日はYoutubeライブ配信にてご視聴もいただけます。
https://kararobo.org/symposium
プロジェクトをやろうと思った理由
NPO法人からくり人形では、これまでにからくり人形や文楽等日本の伝統芸能や技術の価値を再認識し、それを国内外に情報発信し、文化交流イベントを企画するなどの活動を展開してきましたが、今回は、コロナ禍の中にあって、はやぶさ2の帰還等を目前した時期に、子供たちを守り、協調の精神で切り開かれる未来へむけてのメッセージを発信したいと思い企画しました。
これまでの活動
下記にてご紹介している写真は、九代玉屋庄兵衛が米国公演でからくり実演した際の記録写真です。この実演は、ボストンのMITヒューマノイドロボット研究室でも紹介されました。
温故知新の言葉を思い起こすまでもなく、ロボット開発の歴史は「ゼンマイ仕掛けの時計が日本に伝来した」頃=フランシスコザビエル来日の頃(1949年) =の時代まで遡ります。木製のからくり仕掛けは、茶運び人形のような座敷からくりと、祇園祭りや犬山祭りの山車からくりに別れました。
人形浄瑠璃文楽のアフリカ初の公演をお手伝いして以来、伝統文化の国際交流を支援したり、フランスやスペインとの食文化交流を支援して参りました。
資金の使い道
今回のオンライン・シンポジウム開催は、貴重な知見を提供できる場となるので、講演者からのビデオメッセージと講演資料を映像ドキュメントとして編集して残したい。
それをからくりロボットのホームページに登録して地域コミュニティや教育の場等で活用していただけるようにしたいのです。
映像ドキュメントの作成は、からくりロボットが設立当初に九代玉屋庄兵衛の映像制作を依頼した米国人映像ディレクターに依頼します。
米国人映像ディレクターが作成したサイト↓
https://www.twinplanet.com/what-we-do/item/250-documentary
(2005年愛・地球博「宇宙とロボット」日米文化交流では、NASA/JAXA映像編集を協力いただきました。)
また、感染症対策(第一部)及び宇宙の探索(第二部)ともにクラウドファンディングで応援いただく方々への映像・写真によるフィードバック資料を作成します。
今回ご支援いただく資金は主に映像ドキュメント作成とシンポジウムのフィードバック資料の作成等に使用させていただきます。
また、シンポジウム終了後、第二ステップとして本来の伝統文化の継承を目的とした国内外との情報交流企画を計画しており、そのための準備資金としても活用していきたいです。
リターンについて
犬山市史料館で販売する記念品(非売品も含む)、スペイン政府観光局から提供いただく観光資料の送付も金額に応じて返礼品といたします。
また、宇宙日本食の魚食でご紹介するサバ缶等(マルハニチロ株式会社様提供)もリターン商品といたしました。
長年の友人であるスペイン人シェフ、ジョセップ・バラオナ氏からピンチョス提供の御提案をいただき、新たなリターンを増やしていきます。
実施スケジュール
クラウンドファンディングは今月中にスタートし、12月6日、「はやぶさ2」が長い旅から地球に戻ってきますので、この帰還予定日後の12月10日を終了日とします。
返礼品の送付は12月15日以降になります。
最後に
今回の記念シンポジウムは、NPO法人からくりロボットのこれまでの活動とは若干趣きが異なりますが、「子供たちの健康づくりとコロナを超えて宇宙から学ぶ」という今、最も切実なテーマに対して、マルチかつ身近な視点から知見や考え方を共有していきたいという姿勢は終始一貫して変わっておりません。
今回ご登壇いただく先生方は望みうる最高の方々です。相互にどんなお話の交感が生まれるか大変楽しみです。
実は、当初「新型コロナと宇宙とは全く別なので理解し難い。二つは別のプログラムなのでは?」と友人たちに呆れられました。ただ、二つをつなぐ可能性があるのが宇宙日本食で、宇宙医学ならば子どもたちの健康づくりを一緒に学ぶ機会となるのでは?との想いから企画したのが今回のプログラムです。
ご参加いただく皆様との出会いを糧にして、今後とも地道な活動を続けていきますので、何卒ご支援ください!
最新の活動報告
もっと見る御支援いただいた方々へ
2020/12/10 18:24こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
はやぶさ2の帰還と再度の小惑星への旅立ち
2020/12/06 17:07はやぶさ2は、12月6日に予定通り地球に戻ってきました。うれしい感激とともに、再度11年後をめざし次の小惑星をめざすとは驚きです!多くの技術者の方々の支えがあって、宇宙の夢がまた広がります。からくりロボットは、ものづくりの大切さを今後も伝えて参ります。 もっと見る
太陽コロナと宇宙の話=その2=
2020/12/04 08:30からくり人形は、日本のものづくりの原点です。12月6日のはやぶさ2が無事に帰還するのを祈念して始めたプロジェクトですが、宇宙ステーションのロボットアームや天文台の望遠鏡にも我が国の先代の皆さんの技術が継承されてこそ、そして若者たちが先代のものづくりのスピリットを引き継いでいくことこそ重要です。九代玉屋庄兵衛は、その伝道師でもあります。11月28日開催のシンポジウムでは多くの素晴らしい講師をお迎えしてオンラインで開催いたしました。この模様を、アーカイブ情報として皆さんへご紹介したいため、このクラウドファンディングへ挑戦しています。 もっと見る
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