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1月21日時点で75名の方から支援頂いております。
ありがとうございます。
今回は沖縄の農業の現状と課題について伝えて行きたいと思います。
沖縄県では年間どのくらいの野菜が流通しているかご存じでしょうか?
年間約4万3千トンの野菜が出回ってます。金額で表すと約90億程度になります。(これから出てくるデータは全て沖縄県の中央卸市場データを引用しています)
あまりイメージがつかないと思いますのでトマトで何個分で表そうとしましたが、2億個とかになったので余計わかりにくいですよね。。。笑
その内県内産野菜は約40%、県外産約50%、海外産約10%になります。
年中温暖な沖縄では、特に夏場は暑すぎることや台風などで野菜が作りずらくなります。
この期間(6月~11月)を目安に県内産の野菜がどの程度流通しているか調べると、
県内産野菜は約20%でした。県外産は約70%、海外産約10%です。
ちなみにトマトですが、
年間約1400トン沖縄県に流通しています。
その内沖縄県産約45%、県外産約55%です。
6月~11月の期間で見るとなんと、、、
沖縄県産約4%しかありません。。。
残りの約96%は県外産です。
このように数字でみると夏場に沖縄で野菜が作れていない状況がわかってきます。
皆さんもよくご存じかと思いますが、沖縄で夏場に買う野菜は高いです。
実際に私もトマトで見比べてみました。
7月8月は県外でもトマトの量が少なくなるので高値で販売されいますが、
おおよそ500グラム入り程度のトマトが県外では398円で売られていることが多いです。
対して沖縄では498円で売られていました。
さすがの私もこの価格には驚きました。。。
暑い時期にサラダとしてよく食べるトマトは需要も大きいですが、さすがに高いと買いにくいのが現状だと思います。
私自身の予測としては、毎年のように最低賃金が上がってきている=人件費が上がる=輸送コストUPしてさらに野菜が高騰していくのではないかと思っています。
別の視点からも見てみます。
現在全国の農業の平均年齢が65歳以上となっています。
かなりの高齢化ですよね。私なんて若手どころか赤子のような存在です。笑
沖縄県を見ると平成27年の時点で沖縄県の農業人口は約1万な9千人です。その内65歳以上の方が約1万人となっています。
その分新たな新規就農者が毎年平均で200人います。
仮に20年後を考えてみます。
平成27年時点で1万にいた65歳以上の農家の方は20年後リタイヤしたと考えます。
その分毎年200人新規就農者が増えたとして20年後、4000人増えます。
1万人リタイヤで4000人新たに増える。6000人は農家が減ることになります。
平成27年時点で1万9千にいた農家が20年後には6000人減ると、1万3千人になります。
その分単純に生産量も減ります。
そのなると余計に県外産の野菜を仕入れることになるり、高い野菜が販売されることになります。
数字で見るとなんとなくわかって頂けましたでしょうか?
上記の問題を解決すべく、県内産野菜を年中より多く生産し県内で消費し安定した価格で販売することが重要であり、また法人化を行い生産性を高めていくことも重要になってきます。
それが今回のプロジェクトでもある年間通してトマトを作るために養液栽培で周年栽培の挑戦へと繋がっています。
トマトで年間栽培が可能となれば、その他野菜でもできる可能性が広がると思います。
そして今回のプロジェクトにはもう一つ沖縄の問題解決に繋がる重要な可能性があると思っています。
それは沖縄に経済効果をもたらし活性化させることに繋がることです。
この話はまた次回にパート2としてお伝えします。
できる限り私の想いと考えを多くの人に知ってもらいと思います。
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