開発秘話⑨「GoTo タイムカプセル」
「おにぎりを温める」ための発熱剤候補生も数人に絞れ、”2層袋の理想の恋人”になれるよう、発熱剤の長所を伸ばし短所を補う作業が本格的にスタートしました。
まず最初に・・・
「いつ起こるか分からない災害に備え、いつまでも保管しておきたい」
コレ特に重要です!せっかくタンスに保管しておいたのに、いざという時に使えなかったら何の意味もないですよね。(最近タンスってあんまりない?笑)
でも、5年後にちゃんと使えるかを実際に試すなら発売が5年後になります。
そこで、発熱剤をこの「ずーっと同じ温度を保てる機械」に投入!
この機械の中で高温にさらしストレスを与え続けると、たった数日で”数年経過”したものと同じ状態になると言われています。まさに「タイムカプセル!」
実は”食べ物の賞味期限”や”家電の耐用年数”もこういった方法で計算し求められているものが多いです。
※難しい内容ですので、かなりかみ砕いております。誤解のないよう「加速劣化試験」や「アレニウスの法則」などでお調べになる事をおすすめします。
ただタイムカプセルとはいえ、5年後の状態にするにはかなりの日数が必要となるため、温度を設定し投入した後はひたすら待つしかなく、それまでの間発熱剤候補生は次のオーディションに挑むのでした。
続く・・・