開発秘話⑧「恋人さがし」
「おにぎりを温める」ための熱源となる”発熱剤”の設計は、袋の開発とほぼ同時にスタートしました。
一言で「発熱剤」と言ってもその特性は様々で、水をかけると「激しく片想いのように熱を出すヤツ」もいれば「長い時間やさしく見守るように温めてくれるヤツ」もいます。(笑)
単純に熱が出れば良いという訳ではなく袋との相性も必要です。
多くのサンプルと向かい合う毎日は、まるで「恋人さがし」のようでした。(><)
これまで「発熱剤で調理するなべ サポット」で培ったノウハウを持ってスタートしましたが、”2層袋”用としての設計では、新たな課題もたくさん出てきたのです。
そしてその課題をクリアできないと、とても信頼できる製品とは言えません。
・袋に合わせたサイズでなければいけません。
・何をどれくらい温めるかによって量も変わります。
・水をかけてすぐに蒸気が出ると袋の密封が大変です。
・不織布が細かくないと中の「粉」が出て危険です。
・色んな保管状況に耐えられる袋はどれか・・・
そんな課題を一つ一つクリアするための試験を重ね、ようやくいくつかのモノに絞ることができたのでした。
続く・・・