開発秘話⑪「ギュッと包んでみました!」
さて名前も決まったので、今日から「おにぎりをそのまま温められる2層袋」改め「ホットプラス」と呼ぶことにし、さっそく開発状況の続きを。
「いつ起こるか分からない災害に備え、いつまでも保管しておきたい」
この課題に応えるため長期間の保管も重要ですが、本当にそれだけで良いのかな・・・
前々回の開発秘話でお伝えした方法により、発熱剤を高温にさらし続けると、袋が少しパリッとします。一言で言うと「袋の劣化」です。
「劣化」と言ってもその原因は様々で、”熱”による劣化もあれば、”紫外線”による劣化もあります。「洗濯ばさみ」をベランダに置きっぱなしにすると、すぐもろくなったりするのも身近な例です。
もし劣化によって袋に穴が開いてしまったら・・・発熱剤は空気中の水分とも少なからず反応しますので、いざ使おうとした時に熱が出ない場合があります。
「まぁ、きちんと保管すればそんな事起こらないだろうけど、自分がそうなったら嫌だなぁ。」と、考えた私は袋の中の空気を抜き”真空パック”にすることに決めたのです。
空気を抜けば限りなく劣化を防げ、もし穴が開いても一目でわかります。
もちろん1つあたりのコストは多少上がりますが、その分”ホッと”安心をプラスできたらいいなぁと・・・
あとは企業努力でなんとかカバーしようと、自分を追い込む私なのでした。(汗)
続く・・・