開発秘話⑫「〇〇注意!!」
信頼できる発熱剤を作るため、クリアしないといけないミッションがまだまだあります。
中でも製品に表記する「注意書き」を決める事は重要な課題の一つです。
さて、私たちのようなメーカーが消費者の皆さまに対する「注意書き」を決める”基”となる資料があるんですが、ご存知でしょうか?
”安全データシート”(Safety Data Sheet)と呼ばれる資料で、化学物質を含む製品を販売したり取引先企業に引渡す際に、その化学物質の性質や危険性、有害性、取扱いに関する情報などを相手方にお伝えするための文書で、例えば「ビニール袋を燃やしたら有毒ガスが出るからダメよ」みたいな事がもっともっと詳しく書いてあります。
ただ・・・細かすぎて読む気にならないので、分かりやすくかみ砕いて「使用上の注意」などの注意書きとして表記します。
まず発熱剤に含まれる原材料を基に、この”安全データシート”を化学物質の専門機関に作ってもらう作業からスタートするのですが、ここでいきなり「こんな危険なもので食べ物を温めるんですか!?」と専門家からのご指摘が・・・(汗)
危険だからこそ発熱剤と食材が触れない”2層袋”である点などを力説し、「HOTPLUS」の安全性を理解し納得してもらえましたが、そのまま哺乳瓶を温めるなんて考えられないと仰られてました。※とにかく知識量がすごかった(驚)
さて、”安全データシート”の本来の目的は危険性を正確に把握することで、安心して製品を使ってもらうという点です。
製品にもウェブサイトにもたくさんの注意書きを記載してありますので、めんどくさいと思いますがお使いになる前に一度見てみてください。色んな製品の注意書きを読むとちょっと賢くなった気がするのは私だけ?(笑)まぁ注意書きがない製品は論外ですね。
さぁ注意書きもピックアップできたし、次はいよいよデザイン描くぞ~!
※画像は発熱剤で調理するなべ「サポット」の注意書きです。
続く・・・