こんにちは。香茶里プロジェクトの山本 梨沙です。ご報告が大変遅くなりました。 4月中旬にてすべのリターン品を支援者の方々へお届けしました。万が一、届けの漏れがある場合、紺屋町コトマス(090−1008−0027)までご連絡くださいませ。今回 香茶里プロジェクトにご支援いただき、誠にありがとうございました。次のステップとして、海外向けに『香茶里』セットを紹介したいと思います。引き続き応援宜しくお願いします。新型コロナウイルスが流行した中、どうかお体を気を付けてお過ごしくださいませ。 山本 梨沙 2021.04.30
皆さん、こんにちは!山本梨沙です。「香茶里」プロジェクトのご支援、ありがとうございます。今回紹介するのは、香川の伝統工芸、保多織(ぼたおり)を織る伝統工芸士、岩部卓雄(写真右。左は息子の世紀さん)さんです。保多織は、300年以上の歴史を持つ香川の伝統工芸。17世紀、高松藩主が産業開発と江戸幕府への貢献のために作らせた絹織物が起源だということです。岩部家が保多織をつくるようになったのは明治維新の後。卓雄さんは4代目になるのだとか。保多織は、ひと目見てわかる特徴があります。それは独特の凹凸感。さわってみると、さらさらして、肌にしっくりなじみます。これは、縦糸と横糸を1本ずつ交差させる平織りを3回した後、4本目を浮かすようにして織るという独特の技法から生まれるのだとか。保多織は、この凹凸により布中に空気が入り、夏は涼しく、冬は暖かくなります。高松にある岩部さんのお店昔、クーラーがなかった時代、保多織は浴衣によく使われていました。吸水性がよいため、汗をかきやすい季節に着るのにぴったりだったとか。保多織はシーツにもよく使われています。すばらしい肌触りに包み込まれると、いつまでも寝ていたくなります。さらに、もともと保多織は「多年を保つ」という意味で名付けられました。その名の通り、丈夫で長持ちすることも特徴です。岩部さんがデモンストレーションに使っている機織り機 岩部卓雄さんが保多織職人の道を歩き始めたのは、19歳の時。当時はまだ、複数の会社があったそうですが、現在、保多織をつくるのは岩部保多織だけだとのこと。保多織の技術を未来につなぐため、岩部さんは、日本全国の百貨店などで布を織るデモンストレーションなどにも積極的に参加。保多織の存在を日本各地で伝えてきました。しかし、現在は新型コロナウイルスの影響で、それもできなくなっているそう。こうした苦境の一方で、保多織をめぐる新しい動きも起きています。ファッションに詳しい方は、「ツムギ」のことをご存知かもしれません。香川県生まれのアパレルデザイナー、平川めぐみさんが立ち上げたファッションブランドです。保多織をつかったオシャレなシャツやパンツは、多くの女性を魅了しています。きんちゃく袋などの小物も多い 現代に生きる伝統工芸として、保多織には多くの可能性があると思います。300年の歴史を超えて、未来に引き継いでいきたい地域の宝物のひとつです。この宝物を、1人でも多くの人に知ってほしい。今回、プロジェクトに加わっていただくことになりました。岩部保多織の詳細はこちら。高松のお店で商品を販売しているほか、メールや電話、FAXで注文もできます。