こんにちは。東京都板橋区の多胎コミュニティ ふたごの森の佐野奈菜です。
関東多胎ネットのクラウドファンディングも残すところあと4日となりました。最後までかけぬけていきたいと思います!
応援よろしくお願い致します。
今日は、近年報道されることの多い多胎育児中の悲しいニュースについて私が感じていることをお話させて頂きます。
2018年1月。「亡くなった乳児は三つ子の1人だったということです」テレビから聞こえてきたアナウンサーのその言葉に背筋が凍る思いがしました。
3年前、愛知県で母親が当時11カ月だった三つ子の次男を床に落とし死亡させる事件が起きました。その後、執行猶予なしの懲役3年6カ月の判決が下されています。
当時、我が家の双子は生後8カ月。事件の乳児と3カ月違いの月齢でした。初めての双子育児に疲弊していた私は、その事件を他人事とはとても思えませんでした。
報道によると、事件を起こしてしまった母親は実家などには頼れず行政のサポートも受けておらずほぼ1人で三つ子の育児に奮闘していたようでした。
私の中で最初に湧き上がってきた感情は、「これは、私だったかもしれない、、、」という思いでした。 そして、起こしてしまったことは決して許されないことであり罪を償っていく必要はもちろんありますが、「こうなってしまう前に何かできなかったのだろうか、、、」という思いがこみ上げずにはいられませんでした。
妊娠中は自分も気をつけ周りも体を労わってくれることが多いと思いますが、子どもを産んだその瞬間から、世界ががらりと変わります。
ゆっくり眠ることも満足に食事を摂ることもトイレに入ることさえもなかなかできなくなります。
私の場合は、いつ寝たのか、いつ食べたのかさえ分からない、、、常に朦朧としていて、ぼーっとしながらも心にあるのは「お世話をしなければならない、、、」という義務感でした。言わば、人間らしい生活が全くできていないような状態でした。事件の母親が三つ子を1人で育児していてことを考えると、想像を絶する時間であっただろうと思います。
出産すると自分も周りも子どもたちにばかり目が行きがちですが、母親が1人の人間としての生活を送れるサポートの必要性を感じています。
また、そのサポートは利用しやすいものでなければ実際に機能しません。それを実現していくためには私たち当事者が声を上げていくことはもちろん、様々な分野との連携が必要になってくると思います。
関東多胎ネットでは多胎ネットとして行政・医療・福祉などの各機関を巻き込んだ支援の提供を目指しています。コロナ禍でこれまで以上に孤立している多胎家庭が多いことを想像します。これ以上追い詰められて悲しい事件が繰り返されてはならない。そんな使命感のもと、関東多胎ネットではクラウドファンディングに挑戦しています。
残り4日!まだまだ諦めていません。
達成に向かって最後の力を振り絞ってゆきます。
皆様のご支援、何卒よろしくお願い申し上げます。
クラウドファンディングサービスでの支援方法がわからない方がいらっしゃいましたら、関東多胎ネットへお問い合わせ下さい。
email: kanto.tatai.net@gmail.com