もやい展主催・中筋の巡回写真展は旅芸人のようだった。
2016年。ギター抱えて本州最北の青森県大間。大MAGUROCKに参加した時、地元在住同い年の清水くんとはなんだか意気投合して、翌年は同会場でのテント写真展。その翌年は八戸のポータルミュージアムハッチでの写真展へと繋がっていく。夏は北へ向かうのが恒例になった。
彼は流れの電気技師だ。様々なプラントの電気工事を請け負うわけだが、もちろん現場には日本全国の原発も含まれる。六ケ所はもちろん敦賀に浜岡、福島第一ももちろん現場だった。
だがあの時がやってきた、、。一度原発で事故が起きたら取り返しがつかない事をわかってはいたがテレビ越しに見る現実にわからされた。
そして彼の地元には鳴り物入りのフルMOX型大間原発が建設途中のまま存在している。
原発と関わった自分の人生との葛藤。何も知らない無邪気な息子の瞳を見ると、やるせない気持ちだけが心を支配する。
子供たちにこの故郷の豊かな海や山が残せるのか、、?
本当の豊かさとは、、
中筋撮影の浪江町の通りを写した7メートルもの長尺写真に一軒の電気工事屋があられもない姿で写っているのを見た時の彼の瞳が忘れられない。
清水くん、応援メッセージありがとう。
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2021年2月13日土曜日子供との旅行で八戸市宿泊の夜であった。
奇しくももやい展の応援メッセージを書こうとデスクに向かって書いておる最中であった。
カタカタって音がしたと思ったら闇を切り裂く様な音の緊急地震速報それから1分弱の揺れが続き終わったあと直ぐに福島原発第一発電所は大丈夫か?
白崎映美さんと同行して浜通りに行ってる中筋さんは大丈夫かと思ってメールした。お二人とも東京におる様で取り敢えず安心した。
この地震は10年目を迎える東北大震災に対して「忘れるな!」と言うメッセージを強く残した形になった。復興五輪と呼ばれる東京オリンピック、パラリンピック、日本はまだまだ掛け声だけで真のジェンダーフリーへ向かってない事が平和の祭典を取り仕切る森会長自ら露呈した形であった。福島の復興の状況も報道されている事と程遠い現状で有る事は原発反対を自称している方々は十分承知で「復興五輪」と言う言葉に耳が痒いのと同時に静かな怒りを抑えているに違いない。
まだ仮設でくらしている人、避難先での生活がままならない人も多いと聞く。
そんな思いを大間町の人をはじめとする下北半島の住民、函館近辺の住民にしてもらいたくない。
その為にどうしたら良いか? 簡単に答えを導く事が出来た。
原発を動かさない事、新規に原発を作らない事だ。
4月1日から始まるもやい展 各作家のメッセージをよく考え原発のない社会の実現に向け活動の活力になれば良いと思います。
盛会をお祈りしております!
青森県大間町在住 清水克彦
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「もやい」それは、荒縄の強固な結び。3.11から10年、福島原発事故と向き合ってきたアーチスト達の個々の表現が東京都江戸川区タワーホール船堀で結ばれます。絵画、彫刻、写真、造形、詩、歌、舞……福島の現実と命の輝きがあなたを包みます。未来へ語り紡ぐメッセージ発信の場を、皆さんと創造したいと願っています。
一人でも多くの方にこのプロジェクトを知っていただくために、引き続きのご支援・そして周りの方への拡散を、何卒よろしくお願いいたします。
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★もやい展2021東京スケジュール★
場所:江戸川区 タワーホール船堀 1F展示ホール・5F大ホール (東京都江戸川区船堀4-1-1)
日時:2021年4月1日(木)〜8日(木)
1-6日/10時~20時 7日/10時〜21時 8日/10時〜17時
入場料:展示ホール入場無料!!