皆様ご無沙汰しております。
長らく更新が出来ず申し訳ありませんでした。
さてシノンですが、長かった84日間の投薬も明日で終わりを迎えます。
FIPも現在所見上は無事克服し、元気を取り戻し投薬を終えたらまた日常生活に戻る。
はずでした。
残念ながら元々体の弱かったシノンは1/8に心不全を発症してしまい、それに伴い肺水腫、塞栓血栓症による下半身麻痺及び壊死という猫にとって現代の医学ではFIPよりも致死率の高い、治療不可能な病気になってしまいました。
皆様からご支援を受け、シノンも元気に前日までレオンと追いかけっこをしていた矢先の出来事で、本当に悔しさと同時に現実を受け入れることが中々できない状態でした。
もう完治は不可能で、あとは緩和ケアで病気の進行を遅らせる事しかできません。
皆様から応援を頂いたのにこのような結果になってしまい本当に申し訳ありません。
ただ、シノンはFIPは克服しました。ほぼ生き残れないところから生還し、心不全が起こるまで元気に生活することが出来ました。検査結果もFIPは陰性反応を示し、難病に打ち勝つことが出来ました。それはもう凄い事で、その状態からでもFIPを克服することはできると、おなじFIPに苦しむ方に届いたらいいなと思います。
もう元気な姿を、走り回る姿を見る事は叶わないんだと考えると、本当に正直なところ今でも涙が出ます。考えないように、考えないようにと毎日過ごしていますが、どうしても一瞬よぎるだけで心臓が苦しくなります。頭ではもうどうしようもないんだと理解していても、ふとした瞬間にどうしようもない無力さにさいなまれます。なぜ助けてあげることができないんだ、こんなにシノンは毎日頑張って闘ってきたのに、と。でもこれはもうどうしようもないことで、受け入れて出来る事をやっていく以外にありません。
こんな状態でもシノンはまだ近づくと鳴いて呼んでくれることもありますし、前足だけでこっちにこようとしてくれます。もう固形物を食べる元気もなく、流動食を口に流し込んで命をつないでいます。それでも頑張るシノンの姿を見ると自分も落ち込んでいられないなと、また一段と小さくなった身体から勇気を貰えます。少しでもシノンが快適に、苦しくないように一緒に過ごせればと。この結果に納得は全くできませんが、FIPになった時点である程度覚悟していたことです。自分もしっかりと前を向いて、シノンの頑張りに恥じないように過ごしていければと思います。
皆様からの応援がなければ、ここまでシノンに治療をしてあげることは難しかったと思います。本当に皆様のおかげです。心から感謝しております。リターンはもしかしたら状況によって少し遅れてしまうかもしれませんが、お待ちいただければ幸いです。重ね重ねにはなりますが、本当にありがとうございます。また進捗等あり次第、ご報告させていただきます。リターンの送付まで、引き続きよろしくお願いいたします。
カズ