活動報告では、釜石ローカルベンチャーコミュニティ( http://opencitykamaishi.jp/ )で、地域資源を生かした事業の創出に挑戦する6人の若者を紹介していきます!
今回紹介するのは、地域に根付く観光事業に挑戦する細江絵梨さんです。細江さんが釜石との関わりを持ったのは、東日本大震災後にボランティア活動に参加したことが始まりでした。当時は移住を考えておらず、1~2か月の滞在を予定していたそうです。
「盛岡を拠点にボランティアコーディネーターとして活動していましたが、周りの人たちが良い人たちで、楽しかったことを覚えています。2013年に首都圏において風化防止のための情報発信とマッチング事業を実施していくため東京に戻り、“首都圏の人に岩手を知ってもらう”“岩手と東京をつなぐ”というミッションの元、岩手と東京を往復していました」(細江さん)
釜石ローカルベンチャーコミュニティに参加を決めたのは、地域課題の解決に焦点を絞った関わり方に挑戦したかったことを挙げます。釜石はオープンで活発な人が多く、東京出身だったとしてもチャンスを与える懐の広さがあったそうです。
根浜(ねばま)地域では、地域の方々は「観光地としての根浜の復活」に向けてすでに様々な注力をされているので、多角的に情報を収集して精査をしてから、“持続可能な観光地域づくり”を目指して事業を検討していきたいと思っています。
釜石の魅力は「景色の美しさと根浜に住む人々」と細江さん。根浜海岸付近は、東日本大震災の津波の影響で集落全体が壊滅的な状況に陥りました。しかし、根浜海岸は岩手県が設けた防潮堤の高さより低く、震災前と同じ高さにとどめたそうです。そこには地域住民が声を上げた背景があり、自分たちで町を変えていく姿勢が魅力的だったといいます。
「寺子屋プロジェクトには、尊敬している根浜が若い人に引き継がれて、幸せに暮らせる地域づくりに取り組みたいと思う方に参加してもらえると嬉しいです」(細江さん)