こんにちは。
今日は熟成素麺についてお話しします。
手延素麺「揖保乃糸」は例年10月から4月につくられます。そのうち、その年に出荷されるものを「新(しん)」。管理の行届いた専用倉庫でさらに1年間熟成させたものを「古(ひね)」と呼びます。
さらに1年間熟成させると「大古(おおひね)」と呼ばれ、ここが最も美味しくなる頃合と言われています。
じっくりと熟成させたそうめんはさらにコシが強く舌ざわりも良くなり、つゆとの絡みも良くなります。
専用保管倉庫でじっくりと熟成中のそうめんは、高温・多湿の梅雨時期に小麦粉内に含まれる酵素が働き、そうめん内の脂質が変化していきます。
これがそうめんのデンプンや蛋白質に影響を与え、そうめんのコシや舌ざわりがさらに良くなると言われています。この現象のことを「厄(やく)」と呼んでいます。
当社では古(ひね)、大古(おおひね)をより身近に感じていただく為の試みとして、これらを「熟成素麺」と名づけ、食感/細さ/熟成年数をパッケージデザインとして表現しました。
スーパーにはあまり売られていない1ランク上の素麺の魅力を、知と味でお伝えできればと思います!