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閉鎖寸前の決断。コロナ渦でこそ実現する同業競合他社との共闘。職人工房存続をかけて

試行錯誤しつつも5年間地道に続けてきた職人育成。コロナ発生後、誰1人解雇せずなんとか踏ん張ってきたものの、状況悪化でついに閉鎖寸前に。何かを変えなければいけない。そう判断した私達の決断は本来競合関係にある同業他社との共闘でした。平時では実現しなかった技術交換で工房存続を賭けた海外進出へ挑戦します。

現在の支援総額

1,768,000

392%

目標金額は450,000円

支援者数

118

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2021/04/02に募集を開始し、 118人の支援により 1,768,000円の資金を集め、 2021/04/28に募集を終了しました

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現在の支援総額

1,768,000

392%達成

終了

目標金額450,000

支援者数118

このプロジェクトは、2021/04/02に募集を開始し、 118人の支援により 1,768,000円の資金を集め、 2021/04/28に募集を終了しました

試行錯誤しつつも5年間地道に続けてきた職人育成。コロナ発生後、誰1人解雇せずなんとか踏ん張ってきたものの、状況悪化でついに閉鎖寸前に。何かを変えなければいけない。そう判断した私達の決断は本来競合関係にある同業他社との共闘でした。平時では実現しなかった技術交換で工房存続を賭けた海外進出へ挑戦します。

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幕下力士が横綱力士ブン投げたり、
チビがデカいガキ大将をやっつけたり、
弱小無名チームが名門強豪古豪を倒したり、
無名の咬ませ犬ボクサーが世界ランカーKOしたり、
絶対負けるだろうと舐められ笑われている人間が周りの予想を全部をひっくり返して大逆転してしまう。
そんな事に鳥肌が立つような手応えとやり甲斐を感じてしまいます。

僕が肌で感じている感覚とは裏腹に、世の中の多くの人がカンボジアという国はまだ手を差し伸べるべき国だと思っている。

語弊を恐れずに言うと、"舐められている"。

こんな事を言うとカンボジアの人に怒られてしまうかもしれないけど、僕がこの国でイチからものづくりを始めたのは、きっとそういうのを全部ひっくり返したいという気持ちがあったのだと思います。
勝手に自分の境遇と重ね合わせて。

もしも、モノを作ってどれだけ売れるかという一般的なレースに魅力を感じていたとしたら、既に製造業国として地位を確立している他の国を選んでいたはずです。

でもそうじゃなかったのは、大好きになってしまったこの国で、たまたま出会ってしまった仲間達と一緒に、何もない所から始め形創っていく事に強い意義を感じたからです。
(僕らが最初に始める前は、いわゆるレザークラフトの会社はカンボジアに1件もありませんでした)

技術も道具も何もないほとんどゼロの状態から始めたものづくり。

数年前、シェムリアップの決して綺麗とは言えない砂ぼこりまみれの工房から、うちの職人や一緒に働く縫い手のおばちゃん達が一生懸命作ってくれたカバンが、ワンピース1着7万も8万もするような日本のブティックに初めて並んだ光景を初めて見た時は正直こみ上げてくるものがありました。

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僕たちが一番最初にものづくりを始めた工房

最初に一緒に作った幼稚園児のままごとみたいなカバンの事を考えると感慨深くて、凄く嬉しかったんです。

この脳がシビれる感覚を口で説明するのは難しいけど、もっと仲間が増えて、まだ見たことない世界の人に認めて貰えたら凄く嬉しい。

エシカルとかフェアトレードとか、言葉は何でも良い。
ファストファッションも何も問題ないし、どんなスタイルも意味や意志があれば良いと思う。どれもいい。
ただ問題はそのしわ寄せが選べない人達に集まって来てる事。

それに、技術を伝えたり追求する事はあれど、教育を与えるとか自立を支援するとか、そんな上から目線の事今の職人たちに感じた事は僕は一度たりともない。
生きることにおいて彼らは充分にたくましい。
シェムリアップで生活していると、ハッとさせられる事の方が多い。

でも確かに機会や選択肢がなかったり、そもそも知らなかったり、環境が原因で本来持つ力が発揮できなかった人は、日本で育った僕たちに比べて多いかもしれない。
僕の周りにも沢山いる。

なんでこんなに凄い奴が誰にも知られていないのだろう。
なんでこんなに力がある人間がこんなに恵まれていないのだろう。

勝手ながら、そういう事にいつも憤りに近い感情を持っていた。
今はその憤りをポジティブな力に変えて、何か良いものに昇華できたら良いなと思うようになった。
動機や力のある人が、いつか陽の目を見れるように。

生まれた環境とか、経済的理由とか、そういうちょっとしたコトが原因で本来の力が発揮できない人がいるなら、似た様な事を体験してきた人間としてその"ちょっとしたコト"を変える部分に関わって、一緒に何かを成し遂げたい。

今は恵まれない環境にいても、機会さえあればそこから抜け出せる。
「俺だって、私だっていつかは」
そんな気持ちを持っている奴らは沢山いる。

動機がある人間の持つポテンシャルの凄さ、そういう奴ほど好きな事に夢中で取り組める環境さえできれば、どれだけ力を発揮するかという事を僕は知っているつもりです。

だからこの国で勝負する。
好きになった国で、好きになった人達と。

大好きな昔の漫画、ドヤ街のドブ川、涙橋の小汚いボクシングジムから世界チャンピオンを目指す「あしたのジョー」みたいに、
床が穴だらけのシェムリアップのゴミまみれの埃まみれのボロボロの工房から始めたものづくりで、世界に通用するものを目指している。

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技術だったりサービスだったり料理だったり、形は違っても周りには同じように世界を目指して戦っている人が世界中に沢山いる。

このクラウドファンディングは、カンボジアでよくある
「恵まれない人達に良い事をするから寄付してくれませんか」みたいなそういうものではなく、

「こういう奴らと一緒に世界目指すので、僕らにBETしてくれませんか」というのに近いのかもしれません。

途上国とか、後進国とか、かわいそうですね、自立させてあげますね、って毎年色んな国の人が来て、手を差し伸べてくる。
まだまだカンボジアやカンボジア製品が対等に見られる土俵に上がっていない。
率直に言うと、舐められている。

そんな状況を全部ひっくり返したいと思っている。
誰かを否定しているわけではないし、戦う敵を見誤ってはいけない。そう言い聞かせつつも、いつもそういう事に違和感やある種の怒りを持っている。

既存の何かを否定したり意見するのではなく、自分達で一つ成し遂げたいと思っています。

沢山の時間、お金、労力を使い最初の一番しんどい所はなんとか自力で土台を作りました。

筋も通すし責任も全部自分が持ちます。

普段言いたくない事、言わなくても良い事も沢山書いたりするかもしれません。
どうか僕たちの挑戦を応援していただけませんか。
シェアだけでもお願いできませんか。

よろしくお願い致します。



※この文は初めてクラウドファンディングを行なった2年前の文を加筆・修正したものです。
今読むと青臭い事を書いているなと思いますが、根本は変わっていません。

私たちのものづくりの根本にあるものをこれから少しずつ、当時の文章を含め、言語化するためにnoteを書いていこうと思います。

しばらくお付き合い頂けると幸いです。




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